「手に職をつけたい」と考える女性は多いです。
何歳にもなって仕事を続けたいという意味でも、専門職を選んだり、単純に資格を取っておいたりという意味でも使われます。
では、実際働き続けるためにどのようにすればいいのでしょうか?
ここでは、女性が働き続けるための戦略について見ていきます。
目次
手に職をつけるとは?
手に職をつけるという言葉はややあいまいです。
ここでは、「特定の業務に求められる専門的な能力を身につけること」とします。
そのような能力を持つことで、何歳になっても転職したり、独立したりできるようになります。
長く働きたい、経済的に自立していたい人には重要なことです。
資格はあなたを守らない
「手に職=資格」という考えの人がまだ多いです。
もっともよくある勘違いですが、資格によって自分のキャリアを守るのは難しいです。
確かに、弁護士や公認会計士、医師といった何年も勉強して取得するような難関資格は有効です。
ただ、こうした難関資格でさえ、40歳で実務未経験であればあまり有効ではありません。
そのほかの簡単に取れる資格であれば、さらに弱いです。
あくまでも実務経験によって身についたものが、あなたのキャリアを守るものだと理解しましょう。
勉強のきっかけや実務経験の補足としての資格取得は否定しませんが、資格に期待するのは避けましょう。
手に職だけが手段ではない
手に職というと、限定された仕事というイメージがします。
エンジニアやデザイナーは手に職といっても違和感はありませんが、営業やマネジメントはもう少し汎用的なイメージです。
働き続けることや、経済的に自立をするという目的であれば、仕事を限定する必要はありません。
たとえば、このような代替手段があります。
- 営業をした経験から、人脈が豊富にある
- マネジメント経験があり、転職市場で評価が高い
- フリーランスとして、仕事の依頼が来る
- ファンがいて、サロンで月会費を払ってくれる
次に、このような代替手段を含めた働く方法を見ていきます。
働き続ける3つの方法
正社員として働き続ける
個人的に非常におすすめの方法です。
正社員は立場として非常に強く、会社側が従業員を退職させるのは非常に難しいです。
なので、正社員として働き続け、ライフイベントの際には休暇をもらうのは賢いです。
会社の女性に対する姿勢
そのとき、女性の働き方に理解のある会社にいることがポイントです。
法的には認められていても、周りが働き続ける中で休暇を取りづらい環境もありますし、会社側が慣れていないと負担も大きいです。
産休や育休を取ったり、時短勤務をしたりする人が当たり前にいる環境だとあなたの負担がまったく変わります。
また、残念なことに女性は出世が難しい会社があることも事実です。
20代後半から30代前半あたりに、女性が活躍しやすい会社で正社員として働いておくことは1つの有効な手法です。
会社も確実ではない
もちろん、大手企業でも倒産やリストラはあるので、100%確実というわけではありません。
ただ、会社員は立場なので、ほかの2つの方法とも併用できます。
会社員をしながら専門性を高めたり、独立したりできるようにするのは非常に有効です。
転職能力を高める
もう1つは、転職できる力を蓄えておくということです。
具体的には、このようなものです。
- 営業での売上、マーケティングでの会員数増加などの実績
- マネジメント、新規事業、人材採用、経理などの経験
- 英語、プログラミング、Word・Excelなどのスキル
こうしたものが身についていれば、どのような職種でも仕事は見つかりやすいです。
事務職は避ける
中でも事務職の人は苦労することが非常に多いです。
- 志望する人が多いため倍率が常に高いこと
- 年齢に応じた能力を身につけられていない人が多い
ことの2点からです。
おすすめの職種
同じバックオフィスの業務でも、経理、労務、営業企画などは専門性が身につきます。
会社が変わっても有効なものが多いので、強くおすすめします。
転職能力のチェック方法
転職能力が高いかどうかは、「新卒入社の人があなたと同じ業務をやるにはどれくらいの時間がかかるか」を考えてみましょう。
数ヶ月であれば、ほとんどないということになりますし、3年程度かかるようであれば十分に高いということです。
両方あると安心なので、正社員の立場を守りながら、転職能力を伸ばすようにしましょう。
独立できるようにする
独立するのも確実に働き続けられる方法の1つです。
フリーランスと呼ばれる働き方もかなり一般的になってきています。
副業から始める
独立前に正社員として、能力を高めたり、顧客を獲得したり、テストをしたりするとリスクが低く始められます。
うまくいかなければ、正社員のままでいいですし、失敗しても経験は溜まります。
手に職以外の稼ぎ方
影響力を活かした仕事や、ファンを集めるような方法もあります。
インスタグラマーはもはや職業でしょう。
ファン向けにサロンを作ったり、グッズを販売したりして生活する方法もあります。
おすすめの仕事・考えたほうがいい仕事
ここからは独断と偏見でおすすめの仕事としっかり考えておいたほうがいい仕事をご紹介します。
考えたほうがいい仕事
- 介護士
- 保育士
- ネイリスト
- エステティシャン
- 紙系のデザイナー
- 単純な営業
- 事務職
若者でもできる仕事や構造的に給料が上がりにくい仕事は注意が必要です。
年齢が上がったときに、経済的に厳しかったり、限界を感じたりすることはよくあります。
自分がその仕事が好きか・続けられそうかということは考えておきましょう。
独立するための勉強として働くのはいいと思います。
おすすめの仕事
- エンジニア
- Webデザイナー
- 経理
- 人事
- 〇〇企画系の仕事
- 広報・PR
- カスタマーサポート
おすすめの仕事は給料が上がりやすい、仕事が見つかりやすい、競争が激しすぎないといった基準で選んでいます。
エンジニア・デザイナー
エンジニアやWebデザイナーは、選ぶ人が多くないですが、おすすめです。
どちらも仕事は見つかりやすいですし、フリーランスの選択肢があったり、リモートでも働けたりします。
とくにエンジニアは、人手が常に足りないので、仕事に困ることはほとんどないでしょう。
経理・人事・企画職
こちらはどの会社でも求められる仕事であり、仕事の選択肢が広いです。
仕事に就くハードルはそこまで高くないですが、業務に専門性が求められるので、事務職ほどライバルが多くないです。
広報・PR
広報やPRも専門性が身につきますし、独立も可能です。。
経験者が転職していくことが多いですし、あまり業務ができていない人も多いので、しっかりやれば差別化もしやすいです。
カスタマーサポート・コールセンター
内容にもよりますが、働き口が多く、柔軟に働きやすいです。
仕組みが作られている場合には、短時間のアルバイトや契約社員などでも働きやすいですし、会社によっては在宅でも可能です。
雇用形態にかかわらず、長く働きたい場合にはおすすめできる仕事です。
仕事の探し方
在職しながらの活動が基本
今いる会社が女性にとって働きやすい会社であれば、そこで能力を身につけるのがいいです。
もし会社や業務内容に問題があるようであれば、転職は早めの方が選択肢が多いです。
転職も在職中が基本です。失敗しても仕事がある状態にしておきましょう。
20代であれば、未経験でも問題ないところが多いので、自分の専門性を高められるような場所に身をおくのが有効です。
30代以降であれば、社内での異動や今までの経験に近いものをベースにしたほうがいいです。
転職の進め方
実際の転職の進め方ですが、自己分析や企業研究は就活のときと大きく変わりません。
ポイントは、転職サイトと転職エージェントを併用することです。
- 求人数が多く、自分に気に入った仕事を調べられる転職サイト
- 非公開求人の提案やプロのアドバイスを受けられる転職エージェント
転職サイトはたくさん求人がありますが、求人を調べるところから選考まですべて自力で進める必要があります。
転職エージェントは、自由に調べることはできませんが、非公開求人の提案やプロのアドバイスを受けて転職を進められます。
この2つをうまく使い分けましょう。それぞれおすすめを見ていきます。
おすすめ転職サイト3つ
転職サイトは、女性特化のものもありますが、そこまでこだわる必要はありません。
王道はリクナビNEXT、女性専門はとらばーゆ、年収400万円以上の人はリブズキャリアがおすすめです。
1.リクナビNEXT
- 大手から中小まで求人の質・量ともに圧倒的
- 自分で探すだけでなく、スカウトにも期待できる
- 転職者で使っている人が多い
リクナビNEXTは総合型の転職サイトとして、圧倒的に強いサイトです。
求人数が多く、地方やマイナーな職種に関しても対応しています。
履歴書や職務経歴書の作成に関してツールも用意されています。
経歴を登録しておくと、スカウトもかなり来るので、活用しましょう。
2.とらばーゆ
- リクルート運営の女性向け転職サイト
- オフィスワークやアパレル・医療まで幅広い求人
- 女性向けのコンテンツや検索機能が充実
とらばーゆはリクルートの運営する女性のための転職サイトです。
サイトのデザインもコンテンツも検索方法も女性向けのサイトになっています。
リクルート運営なので、安心して利用できる転職サイトです。
3.リブズキャリア
- キャリア女性の専門サービス
- コンサルティング、IT大手、メーカーなど大手企業多数
- 年収400万円以上の女性限定
リブズキャリアはキャリア女性のための転職支援サービスです。
過去最高年収が400万円以上の人が対象のサービスです。
取り扱いのある求人もコンサルティング、IT大手、メーカー大手企業のものが多くなっています。
運営会社は、女性×キャリア領域の専業で女性向けのメディアも運営しています。
大手エージェントの画一的なサポートではなく、専業ならではのサポートが期待できます。
年収400万円以上の人はぜひ登録したいエージェントです。
おすすめの転職エージェント3つ
女性の場合には、転職エージェントを活用するメリットが大きいです。
女性の働きやすさは会社によって大きく異なります。
外から見分けるのは難しいので、女性転職に強いエージェントに相談して、紹介してもらうのが一番です。
また、若いうちほどポテンシャルが評価されやすく、会社選びや自分の見せ方で決まる部分が大きいです。
このどちらも転職エージェントはサポートしてくれます。
僕も3回転職していますが、転職の際には、必ずエージェントを活用しています。
転職は、何回もできない意思決定です。
入社しなきゃわからないことは仕方がありませんが、少しでも成功率を上げましょう。
よく家族に相談をしたり、友人に相談をしたりする人がいます。
彼らはあなたのことは詳しいかもしれませんが、転職のプロではありません。
確実に成功させるためにも転職のプロのアドバイスを絶対に受けておきましょう。
女性におすすめのエージェントランキングを紹介します。
転職エージェントの場合には、会社と同じくらい担当エージェントとの個人的な相性が大事です。
何人かの担当者と話してみて、相性が良さそうな人と進めていきましょう。
1.リクルートエージェント
公式サイト:https://www.r-agent.com/
- 国内最大級、10万件超えの求人数
- 転職実績も国内最大水準
- 担当アドバイザーが優秀
リクルートエージェントは間違いのないエージェントの1つです。
求人数は国内最高水準で、実際に転職している人数も最高レベルです。
土日も面談対応していますし、エージェントの人も優秀で、話が早いです。
どんな人でも登録してまず間違いないエージェントです。
2.パソナキャリア
- サポートが評判になるレベル
- はじめての転職、女性の転職にも強い
- ほかでは不利になる人でも大丈夫
パソナキャリアは大手の中でもサポートが抜群にいいです。
パソナキャリアは創業時からはじめての転職や女性の転職支援に力を入れています。
求人数が多い中で、サポート体制が優れているという万人に勧められるエージェントです。
3.type女性の転職Agent
- 女性専用の転職エージェント
- キャリアアドバイザーは大半が女性
- 女性にポジティブな求人が多い
やはり女性専用の転職サービスの方が安心という方もいるかと思います。
type女性の転職Agentは@typeという転職サービスを運営している会社の女性専用エージェントです。
キャリアアドバイザーも大半が女性で、ここでの求人はすべて女性がターゲットになることもプラスです。
やっぱり女性専用が安心という方はぜひ活用しましょう。
さらに知っておきたいこと
ここでは、女性が手に職をつけて、働き続ける方法を見てきました。
働き続けたいと希望する女性は多いですが、実際に働き続けられる人はそこまで多くありません。
しっかりと戦略をもって、自分のキャリアは自分で守りましょう。
ほかにもキャリアに関するコンテンツがあります。こちらも合わせてどうぞ。