仕事を変えたんだけど、全然ついていけないんだよね
具体的に問題を特定して、考えていこうか
どうしても新しい仕事に取り組むといろいろな課題があります。
自分にとって仕事が難しく感じてしまい、「ついていけない、もうわからない」と考えてしまうこともあるでしょう。
仕事がうまくいっていないと、焦りや不安から極端な選択をしたり、あまり適切でない対策をしてしまったりします。
そこで、仕事についていけていないときにどのように考え、行動するべきかをお伝えします。
1. 問題を明確にする
診断が間違っていると、対処も間違える
まずは、問題を正しく理解しましょう。
自分の問題を正しく理解できていないと、花粉症なのに風邪薬を飲むようなことになってしまいます。
とくに、「仕事についていけない」や「仕事がわからない」というのはかなり抽象的です。
このままでは、適切な解決策を考えるのが難しいです。
たとえば、仕事が難しいといったときにも、以下のようにたくさんの可能性がありえます。
- 仕事のやり方を理解できていない
- 仕事で使う技術が使いこなせていない
- 依頼から締め切りが短く、追いつかない
- 〇〇さんとのコミュニケーションが難しい
- 仕事で使う用語がわからない
- 多くの人をまとめるのが難しい
それぞれでまったく対策が変わることは簡単にイメージができるかと思います。
単純に職場に苦手な人がいるだけかもしれません。
考えを文字に書く、人に話す
頭が整理される
思考をするにあたり、紙に書き出したり、人と話したりするのは有効です。
頭の中で整理するのはなかなか難しいですし、書いていく中で自分の考えを客観的に見ることもできます。
自分で考えたうえで他の人にも話すのは非常に有効です。
人に話す中で自分の考えを整理し、伝え方を工夫すると自分にとって何が問題かが明確になっていきます。
気持ちが楽になる
自分がうまくいっていないときは、どうしても後ろ向きな考えに行きがちで、気後れしてしまいやすいです。
自分が不安に思っていることを書いたり、話したりすることで単純に気持ちが楽になります。
思いを外に出すことで冷静に問題に目を向けることができます。
確かに。辛いって気持ちでいっぱいになってたかもしれない。
うまく気持ちを「外に出す」ようにしたいね
結論はどこかに書いておく
自分の中で、問題がある程度、特定できたと思ったらどこかに書いておきましょう。
単純に忘れてしまったり、解決策を考える間にブレてしまったりしたときに役立ちます。
後から振り返るときにも役立ちます。
2. 解決方法を模索する
似たような経験がある人に話を聞く
解決策を考えるのにもっとも早い方法は人に聞くことです。
とくに、似たような問題があってそれを解決した経験のある人の話がベストです。
その人自身も自分なりに考えたり、情報を調べたりしたわけなので、あなたにとっては非常に良質なアドバイスを受けられる可能性が高いです。
自分なりに考えるのも大事ですが、自分だけで考えてしまうと発想が狭まるのでいいでしょう。
優秀な人、ベテランの人に相談する
当事者ではなくても、あなたよりも経験があったり、能力が高かったりする人に話すのも有効です。
長く働いている人はそれだけ多くの人を見てきていますし、優秀な人であればあなたが思いつかないような解決策を提案してくれる可能性もあります。
優秀すぎると、あなたが同じアプローチを使えないかもしれないので、自分よりも少し仕事ができる人もいいかもしれません。
自分で解決策を試していく
人にどれだけ話しても最後に実行するのはあくまで自分です。
また、他の人が必ずしも完璧な解決策を持っているわけではありません。
自分で有効そうなものをどんどん試してみて、問題が解決するまで続けましょう。
それでも難しい場合
下の方で具体的なケースも見ていきますが、どうしても難しいということはあります。
たとえば、このようなケースです。
- 記憶力が悪いのに、耐えず新しいことを覚えなきゃいけない仕事に就く
- 数字を追うのが好きなのに、単調な定型な仕事をしている
- コミュニケーションが苦手なのに、複数人の調整の仕事をする
最終的には仕事と本人のマッチングなので、あまりにも合っていない場合には、適応するのは難しいです。
苦手を克服するのも大事ですが、自分に合わない仕事を続けては長期的にはあまりプラスになりません。
無理に続けない
大企業であれば、異動や配置転換の可能性があるので、上司や人事の人にも相談してみましょう。
異動が難しい場合には、転職も検討しましょう。会社に在職したまま転職活動をすればリスクはありません。
転職サービスはお金がかからないものがほとんどなので、とりあえず登録しておきましょう。
幅広く求人のあるリクナビNEXT、年収が600万円近い人はビズリーチなどで自分に合った求人を探しましょう。
ミイダスではあなたの年収を診断しつつ、求人を探すこともできます。
また、転職エージェントからアドバイスをもらうことで、転職の成功率は上がるので、転職エージェントも活用しましょう。
大手で求人数も多く、サポートも良好な転職エージェントがいくつかあります。
転職活動をして、もしいい会社が見つかれば、内定をもらった後に退職をしましょう。
なかなか見つからなければ、今の会社で少しでもスキルを伸ばしたり、他の仕事へ映るチャンスを探したりするといいでしょう。
3.典型的な事例と対処法
1. 仕事を覚えられていない
仕事を覚える能力にはかなり個人差があります。
わかりやすい例では、飲食店でレシピを覚える、営業で商品の型番や特徴を覚えるといったものです。
「何度も同じことを言わなきゃいけない」、「教わったのにできない」というのは仕事でもよくある指摘です。
もともと話を集中して聞くのが苦手だったり、単純に記憶力が良くなかったりすることがあります。
対処法
一番の基本なので、メモを取ったり、話を聞いたりするのがいいでしょう。
単純な記憶力を上げるのはなかなか難しいですが、語呂合わせのように他のものと関連付けたり、身体を動かしたりすると覚えやすい人もいます。
話を聞いた後に時間があるときに自分でまとめ直したり、不明点を確認したりするのもいいでしょう。
単純に記憶力を上げることを目指すのではなく、覚えるための仕組みをいかに作るかを考えましょう。
2. 仕事が理解できていない
仕事が本質的に理解できていないというのもよくある問題です。
仮に必要なものや手順がわかっていても、何のためにその仕事をするのか、その仕事は他の仕事にどう関係するのかといった理解です。
これができていないと、仕事の正確性や優先順位、仕事に変更があったときの対応が取れません。
定型業務はできていても、全体がつかめず、よくわからない・難しいという感覚になってしまいます。
対処法
仕事を深く理解するためには、具体的にいくつか行動を変えるのがいいでしょう。
たとえば、話をちゃんと聞くには、話を聞くことを意識するよりも話の後に必ず質問をすると有効です。
不明点を確認したり、疑問に思ったことをすぐに解決したりする癖をつけると、理解が深まります。
また、仕事の目的や目標を理解するのも重要です。
目的とは、定性的なものでたとえば、「生産性を上げる」といったもので、目標は定量的に「一人あたり売上を○%増やす」といったものです。
仕事を依頼されたときに、目的・目標や手順を必ず確認するようにすると、仕事の理解も進め方も変わります。
言われたからやってるけど、何のためにやっているかわからない仕事ってあるね。
本当はマネジメント側も確認した方がいいんだけどね。
3. 仕事のスピートが遅い
仕事は正確性だけでなく、スピードも重要です。
何度もマニュアルを確認したり、自分の仕事を見直したりして正確に仕事を進めても、他の人の何倍も時間がかかってしまうのは問題です。
会社では自分の生産性を上げて、売上に貢献をすることが求められます。
対処法
単純にスピードを上げるには、目標設定をするのが非常に有効です。
目標を設定するとそれを達成しようとする力が働きます。
自分なりにどうやって工夫ができるかを考えますし、周りの人にも相談するでしょう。
生産性が高い人の動きを見たり、話を聞いたりするのも有効です。
さらに進むと、会社の仕事の進め方を改善するようなこともできます。
4. 仕事に必要な能力・知識が足りない
始めて参加したMTGで周りの人が言っていることが理解できていないことはあるでしょう。
仕事に必要な知識が足りないからです。また、言っていることは理解できてもスキルが足りないために実際に自分ではできないこともあるかと思います。
業務をしていく中で身につくものもありますが、前提となる能力や知識がないとそもそも仕事に取りかかれないこともあります。
対処法
能力に関しては、「自分でやってみる」のが大事です。
たとえば、資料作成だったら過去の資料を見たり、先輩に教わったりしながらとりあえず作ってみましょう。
ほとんどの情報はオンラインでも手に入るので、自分で調べながらわからないところは先輩などに聞きましょう。
知識も自分で手を動かして調べながら不明点をどんどん潰していきましょう。
5. 周りの人の助けを得られない
新しい仕事では覚えることも多く、いろいろとわからないことも出てくるでしょう。
こうしたときに素直に周りの話を聞けるか、アドバイスをもらえるかといったことが重要です。
入社時のちょっとした能力の違いよりも周りのサポートを上手に得られる方がはるかに仕事の質に差が付きます。
対処法
周りの人のサポート体制は自分次第でもありますが、会社によっても大きく異なります。
話しかけやすい雰囲気のところもあれば、そうでないところもあるでしょう。
自分なりにうまく関係構築をしたり、話しやすい人を見つけたりするのが有効です。
また、自分で聞きたいことを整理して、短い時間で確認が取れるとどんな職場でも質問に答えてもらいやすくなります。
6.仕事のポイントを押さえられない
確かに少し慣れてきてもやっぱり先輩と比べると、全然まだまだなんだよね。
そうだね。最初はできる先輩をひたすら真似するとコツが掴めるようになるよ
どんな仕事にも重要なことと重要ではないことがあります。
重要な部分に重点的に力を入れることで、仕事全体の質が上がります。
普段、そんなに一生懸命に働いているように見えないのに成果が上がっている人は、このポイントを押さえるのが上手です。
対処法
自分の感覚として理解するには、やはり自分でやるしかありません。
ただ、早く理解するには他の人の真似をするのがいいでしょう。
職場で仕事ができる人の動きを見たり、話を聞いたり、実際に一緒に働かせてもらったりするのがいいです。
その人を真似しながら、他の人と比べたり、自分なりに分析したりすることで重要なポイントがわかってくるはずです。
それを自分なりに理解して、自分でも試して、さらに発展させていくと成果が出る感覚やコツを掴むことができます。
7.自分と仕事が合っていない
仕事と自分の相性はあるので、どうしても適性がないということもありえます。
会社に変える意識がなかったり、自分のやっている業務に対してあまりにも適性がなかったりするのに無理に続けるのは厳しいでしょう。
自分に向いてなかった仕事
自分でもそこそこ仕事では成果を上げてきましたが、その中でもどうしても向いていない仕事がありました。
僕は主に営業やマーケティングなど売上を伸ばす仕事に携わってきましたが、一時期だけ、いわゆるバックオフィス業務に関わる時期がありました。
数字の集計やマニュアル作成、会議の設計などです。
この中でも非常に苦手だったのが日報の印刷で、印刷方法や穴の開け方、バインダーへの収納の仕方まで細かい基準があり、かつてないくらい注意されました。
まさに、「仕事が覚えられない」という状態でしたが、このときの経験から個人的な改善は重要だけど、やはり絶対的な向き・不向きはあるという結論に至っています。
無理に続けない選択肢
もちろん、仕事に慣れないという理由で転職を繰り返すのは非常に危険です。
ただ、それまでの仕事が評価されていたような人はどうしても合わない仕事を避けるのはありだと思います。
大企業であれば、異動や配置転換の可能性があるので、上司や人事の人にも相談してみましょう。
異動が難しい場合には、転職も検討しましょう。
向いていない仕事を続けるのは精神衛生上よくありませんし、成果も出にくいので長期的にあなたの市場価値も下がってしまいます。
転職活動は在職中に行う
会社に在職したまま転職活動をすればリスクはありません。
転職サービスはお金がかからないものがほとんどなので、とりあえず登録しておきましょう。
幅広く求人のあるリクナビNEXT、年収が600万円近い人はビズリーチなどで自分に合った求人を探しましょう。
ミイダスではあなたの年収を診断しつつ、求人を探すこともできます。
また、転職エージェントからアドバイスをもらうことで、転職の成功率は上がるので、転職エージェントも活用しましょう。
大手で求人数も多く、サポートも良好な転職エージェントはこちらです。
転職活動をして、もしいい会社が見つかれば、内定をもらった後に退職をしましょう。
なかなか見つからなければ、今の会社で少しでもスキルを伸ばしたり、他の仕事へ映るチャンスを探したりするといいでしょう。
さらに知っておきたいこと
ここまで、仕事についていけない、仕事が難しいという問題への対処方法について見てきました。
焦りもあるかもしれませんが、自分の課題を冷静に分析してそれに合わせた対処をしていきましょう。
ほかにもキャリアや転職に関するコンテンツがあります。こちらも合わせてどうぞ。