志望動機は職務経歴書で書くのでしょうか?
志望動機は履歴書で書くイメージがある人も多いでしょう。
もっとも一般的なJIS規格の履歴書でも自由記述欄は志望動機となっています。
志望動機を書かなくてもいい履歴書もありますが、可能なら両方の書類で書いたほうがいいのでしょうか?
ここでは職務経歴書での履歴書の書き方をご紹介します。
目次
履歴書で書いた場合でも志望動機を書くのか?
結論からいうと書く必要はありません。
履歴書でも職務経歴書でもどちらに書いても大丈夫です。重複した情報をわざわざ提供する必要はありません。
履歴書に記載した場合には、代わりに詳細な経歴や実績、スキル、自己PRなど経歴を活かせる情報を書きましょう。
履歴書と職務経歴書での志望動機の違いは?
大きな違いはありません。
履歴書を手書き、職務経歴書をパソコンで書く場合には、職務経歴書の方がサイズを自由に調整しやすいかもしれません。
履歴書に書いても、職務経歴書に書いても採用担当が重要だと思う場合には確認します。
あまり神経質になる必要はありません。
志望動機をなぜ書くのか?
志望動機を書かないのはありか
志望動機の不要論は定期的に指摘されます。
志望動機を気にしない会社もありますが、依然として重視している企業も多いです。
書く・書かない場合のメリット・デメリットはこのようになります。
- 書くことのメリット:アピールポイントが増える
- 書くことのデメリット:的はずれなことを書くと印象が悪くなる
- 書かないことのメリット:手間が省ける
- 書かないことのデメリット:アピールポイントが1つ減る
とくに未経験や若手の場合には、ポテンシャルが見られることも多いです。
そのポテンシャルをアピールできる項目なので、基本的には書くことをおすすめします。
30代・40代の転職でもやる気というのは重要な判断ポイントになりがちです。
志望動機が重要な3つの理由
個人的に志望動機が聞かれる理由は以下の3つだと考えています。
- 準備をしていることで意欲を見る
- 論理的に説明できる能力を見る
- 内容で会社とマッチしているかを見る
意欲を見たい
志望動機を作るには最低限の準備が必要です。
会社の特徴や競合他社との違い、市場環境などを調べる必要があります。
面接の一瞬を一生懸命やる人ではなく、会社に応募するうえで最低限の準備や調査を行ってきたかを知りたいわけです。
論理的に説明できる能力を見たい
志望動機を話す中で、あなたの論理的な思考能力やコミュニケーション能力を見れます。
たとえば、「なぜほかの会社ではなく、うちの会社なのか」といった質問は典型的な確認方法です。
志望動機について話す中で、相手を説得する能力があるかが見られます。
会社とのマッチを見たい
志望動機のコミュニケーションを通して、あなたが会社に合っているかどうかがわかります。
会社に馴染めそうか、他の人とうまくやれそうか、長期的に働けるかどうかなどを確認する目的です。
実際の面接の中では、志望動機だけでなく、さまざまな視点からこれを確認されます。
志望動機の書き方の3つのポイント
上の理由を踏まえると、このような点がポイントとなります。
- ほかの会社でなく、その会社である必要性
- 転職理由、自己PR、将来のビジョンなどと結びついている
- 個人的な理由が含まれる
その会社である必要性
1つ目は、その会社でなくてはいけない理由を説明することです。
このような理由でこの業界で、その中でもこのような理由で御社という二段階での説明がよく使われます。
他の要素との整合性
2つ目は、面接中にずっと気にされる部分ですが、転職理由(過去)や自己PR(現在)や将来のビジョン(未来)などから一貫性を見られます。
完全に一貫している必要はありませんが、適当に作ったものは筋が通らない部分が出てきます。
あなたなりの理由
3つ目は、2つ目の要素とも近いですが、説得力が強いかどうかが重要です。
それは過去の経験と一貫しているかだったり、強いエピソードがあるかということです。
あなた以外の他の人が言っていても筋が通るかどうかがポイントです。
志望動機のサンプル・例文
志望動機の例をいくつかご紹介します。
これに限らず、今はオンラインで簡単に情報が手に入りますが、自分なりのものでないとすぐにわかります。
そのままどこかから持ってくると、書類選考だけでなく、面接でも困ることになるので、書き方の参考にしても内容は自分のものにしましょう。
未経験者の場合
IT・営業⇒IT・経理
前職では営業として、自身の売上を追求するだけではなく、チームや事業部の数値管理や月末の締め作業に携わりました。売りやすい商品での利益率が下がっていたり、営業人数が増えても1人あたり売上が十分に上がっていなかったり、より俯瞰して会社経営を見る重要性を知りました。御社では、管理会計を強化されていくと伺いまして、志望いたしました。
経験者の場合
出版・営業⇒IT・営業
前職では営業として4年間勤め、大手クライアントやメンバーのマネジメントに携わりました。もともと新規事業に携わりたかったのですが、業界の会社の状況としてしばらくは新規事業を行わずに、既存事業に集中するという方針となり、転職を検討しました。IT業界は業界として成長しており、新しい事業に積極的な会社も多く、その中でも新規事業を多く、立ち上げられている貴社で働きたいと考え、志望いたしました。
さらに知っておきたいこと
プロのサポートを受けましょう
履歴書は書類選考後も使われる
履歴書や職務経歴書などの選考書類はこまかいルールやマナーが多いです。
また、書類選考だけではなく、書類選考通過後の面接でも参考にされる重要な資料です。
ここで、ベストな志望動機や自己PRを選ばないと後から修正するのは困難ですし、その選考対策の方法も企業ごとに異なります。
自分で対策するのは構いませんが、自分一人で考えるよりもプロのサポートを得て効率的に進めましょう。
転職のアドバイスは価値が高い
僕も3回転職をしていますが、転職のときには必ず転職エージェントに登録します。
それは彼らから提供される転職市場の話や選考に関するアドバイスが非常に有用だからです。
転職サイトでも求人は探せますが、アドバイスをくれる人はいません。
書類で落ちても、面接で落ちてもフィードバックはもらえません。
転職エージェント経由の場合には落ちた理由に関してもわかります。
いいエージェントであれば、あなたが直接応募をして落ちたところでも選考に進めることもあります。
転職エージェントをうまく活用できれば、転職の成功確率が上がります。
書類対策に強い転職エージェントがこちらです。
ぜひ相談してみてください。
志望動機は自己PRと同じで、書類選考や面接で注目される項目です。
志望理由の使い回しや、あまり考えられていないものはすぐにわかります。
しっかりと考えて、あらゆる質問に備えておきましょう。
転職理由からの志望動機という流れに関してはこちらの記事でもご紹介しています。