
自己PRってそんなに大事なの?

自己PRでは能力がアピールできるからね。メイン要素の1つだね。
職務経歴書の自己PRはどのように書いていますか?
履歴書に自己PRを書いていたら職務経歴書でも書くべきなのでしょうか?
自己PRはあなたのキャリアでも特別な実績を志望企業にもっとも魅力的に思える形で伝えるものです。
ここで取り上げる事例は選考書類としてだけではなく、面接のときにも掘り下げられる可能性が高いです。
ここでは職務経歴書の自己PRの書き方をご紹介します。
目次
履歴書で書いている場合には不要
両方に同じ内容を書く必要はない
履歴書ですでに自己PRに触れている場合には不要です。
あらためて同じ内容や似た内容を書く必要はありません。
一般的なJIS規格の履歴書の場合には自由記述欄が一つだけあります。
履歴書の自由記述欄に志望動機を記載して、自己PRを職務経歴書で書くというのがおすすめです。
自己PRなしはNG
志望動機と自己PRは書かないという選択肢もありますが、辞めたほうがいいです。
志望動機は意欲、自己PRは能力をアピールできる重要な項目です。
いかにあなたが活躍できそうな人材かを印象づけるためにも積極的に活用しましょう。
自己PRの書き方のポイント
職務経歴書で自己PRを書く場合には、経歴とうまく結びつけるのが重要です。
さらに応募する業務でも応用できる内容にしましょう。
- 実績や経験から説得力があるもの
- 応募業務でも活かせること
- わかりやすいこと
1.説得力がある
自己PRの内容は、実績や経験をベースに説明できるようにしましょう。
面接でも掘り下げられる可能性があるので、
- なぜそれをしたか
- どういう工夫をしたか
- 何が難しかったのか
- それをどうやって乗り越えたか
- 終えてみてどうだったか
- また同じことをやるときはどう工夫するか
などの典型的な質問についても考えておきましょう。
2.応募業務で活かせる
応募業務でも活かせる内容となっていることが重要です。
相手はあなたが活躍できそうな人材かを知りたいので、どのように活かせるかを伝える必要があります。
同じ業務の場合にはあまり気にしなくてもいいですが、未経験職種の場合には、抽象化して、応募業務でも使えるものにしましょう。
- 結果にこだわる
- 集中力
- 実行力
- チームワーク
- マネジメント
など応用しやすいものはたくさんあります。
クリアに業務がイメージできていると、より説得力のある伝え方ができます。
3.わかりやすい
わかりやすいことも重要です。
専門性が高い業務や知名度が低い業務にありがちですが、なかなか伝わりにくいものもあります。
選考では担当部門の人以外にも、人事や役員などとも話す必要があります。
専門外の人にも伝えられるようにしましょう。
アピールしやすいものを選ぶ
よくある失敗が、伝えやすいものではなく、伝えたいものをアピールすることです。
自分がもっとも頑張ったものと第三者にわかりやすいものが違うということもよくあります。
社内に特有の問題は相手からすると、すごさがイマイチわかりにくいこともあります。
営業のように数字でわかりやすくアピールできる人はいいですが、そうでない人は伝わるかどうかを考えましょう。
自己PRの考え方
自己PRは受ける会社や職種に応じて、いくつかのパターンを準備しておけるといいでしょう。簡単に考え方を紹介します。
- 経験をひたすら書き出す
- 応募職種でもっともアピールしやすそうな経験を選ぶ
- アピールしたいことを一言でまとめる
- 事例を数字や評価などでわかりやすくする
まず、経験を書き出しましょう。プロジェクトでも時系列でもいいです。
こまかいことを考えずにあらゆるものを書き出します。
次に、書き出したもので応募職種に応用しやすいもの、採用担当がわかりやすいものを選び出します。
そして、選んだものを一言にまとめたり、裏付ける数字や評価などを添えて説得力を増します。
具体的な書き方のテンプレート
書き方に関してもおすすめのテンプレートをご紹介します。
PREP法
プレゼンテーションやビジネス文書などで使われる構成のパターンがあります。頭文字を取ってPREP法と呼ばれています。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(事例)
- Point(あらためて結論)
これを応用して、以下のような流れで書くとわかりやすくなります。
- 結論(私は実行力を武器にして、営業で成果を上げてきました)
- 補足・理由説明(成果の高い営業マンの行動や社内でのあらゆる成功事例をヒアリングし、実践しました)
- 事例・成果(最初はポイントがわからず、成果が出ませんでしたが、1年後には目標の150%を達成し、社内でも表彰されました)
- 応用(成果を出すためのプロセスは変わらないため、貴社でも成果を出し、貢献できると考えています)
まず、最初に結論があるとわかりやすいです。一言で説明しましょう。
次に、その補足を簡単にします。
その次に、もっとも重要な事例と実績を書きます。
結論に納得感を高める内容を伝え、詳細は面接で説明できるようにしましょう。
最後に、それが他社・他職種などでも応用可能だと伝えましょう。
同様に貢献できると伝えると説得力もばっちりです。
文字数は300文字前後が基本
文字数ですが、短すぎても長すぎてもよくありません。
あなたのこれまでの経験にもよりますが、200文字~300文字くらいが一般的です。
400文字を超えると相当、長いような印象になります。
下でも事例を紹介します。
箇条書きは使ってもいい
すべてを箇条書きで書くのはおすすめできませんが、一部を箇条書きにするのは問題ありません。
書き方の好みもありますが、「以下の3点に注力しました」などと書いて、その下に3つ並べるみたいな方法はありです。
300文字程度の場合には、そこまで長くはならないので、無理に使う必要もありません。
自己PRの例文・見本
未経験のサンプル
未経験の場合は近い経験の場合には、今の仕事でリンクしている部分をうまく伝えることが重要です。
ただ、それもない場合には一般的な能力をアピールしましょう。
たとえば、改善し続けることをアピールすることができます。
私の強みは、粘り強く改善する能力です。前職では営業として配属され、最初は100人中99番目の成績でした。そこから毎日、その日の行動や反省点をメモし、アクションを改善し続けました。具体的には、営業成績のよい先輩へヒアリングをし、考え方や行動パターンを学んだり、クライアントのビジネスを調査・分析し、より精度の高い提案をできるようにしたりしました。その結果、2年目には100人中10番目の成績となり、そこからトップ10の成績をキープしています。努力を継続し、改善し続けることで貴社でも成果を挙げられると考えています。(256文字)
事務職のサンプル
事務職はアピールしにくいと思われるかもしれませんが、自分なりの工夫などはアピールできるでしょう。
自分にとっては、当たり前と思えることがアピールポイントとなることもあります。
私は生産性を意識して業務をすることができます。前職では事務職で、正確な仕事や納期を意識して業務にあたりましたが、ほかの部署に比べると生産性を意識しにくく、残業が常態化していました。そこで、自分なりにツールを作って作業を効率化したり、さまざまな部署から来る依頼に共通フォーマットを作ったりして生産性を上げることができ、残業はほとんどなくなりました。空いた時間で営業事務や経理のサポートもすることができました。こうした生産性を意識した業務への取り組みは貴社でも活かせると考えています。(240文字)
さらに知っておきたいこと
プロのサポートを受けましょう
履歴書は書類選考後も使われる
履歴書や職務経歴書などの選考書類はこまかいルールやマナーが多いです。
また、書類選考だけではなく、書類選考通過後の面接でも参考にされる重要な資料です。
ここで、ベストな志望動機や自己PRを選ばないと後から修正するのは困難ですし、その選考対策の方法も企業ごとに異なります。
自分で対策するのは構いませんが、自分一人で考えるよりもプロのサポートを得て効率的に進めましょう。
転職のアドバイスは価値が高い
僕も3回転職をしていますが、転職のときには必ず転職エージェントに登録します。
それは彼らから提供される転職市場の話や選考に関するアドバイスが非常に有用だからです。
転職サイトでも求人は探せますが、アドバイスをくれる人はいません。
書類で落ちても、面接で落ちてもフィードバックはもらえません。
転職エージェント経由の場合には落ちた理由に関してもわかります。
いいエージェントであれば、あなたが直接応募をして落ちたところでも選考に進めることもあります。
転職エージェントをうまく活用できれば、転職の成功確率が上がります。
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ぜひ相談してみてください。
自己PRは数ある項目の中でも重点的に見られ、その後の選考でも活用されるものです。
ほかの項目以上にしっかりと考えて、あらゆる質問にも対応できるようにしておきましょう。