履歴書には特技や趣味といった一見、採用とはあまり関係ないようにも思える項目が用意されていることもあります。
どこまで崩していいものなのか、あくまでもアピール重視で書くべきなのかなど疑問に思うこともあるでしょう。
ここでは、特技の書き方のポイントから具体例・NG例まで見ていきましょう。
目次
なぜ特技欄があるのか?
履歴書は選考書類です。そこにスペースがあるということは、それが選考に役立つからということです。
それは、書類選考において選考判断に使われたり、面接のときに質問に使われるということです。
どちらにおいてもあなたのことをより良く知るために経歴に載っていない情報も含めて判断したいということでしょう。
特技の書き方のポイント
特技がない場合
もしあなたが積極的に書ける特技がないというときには特技欄がないものを使いましょう。
履歴書に書くすべての内容はあなたのアピールであるべきです。
特になしと書かれている場合には、やる気がない・志望度が低いと思われる可能性もあります。
JIS規格の履歴書では特技欄はありませんし、わざわざあえて特技欄があるものを選び、不利になるリスクを犯す必要はありません。
目的を考える
特技を活用する方向性は2つあります。
- 自己PRの補足として使う
- あなたに興味を持ってもらう
1つは、シンプルにあなたの自己PRの1つとして活用することです。
自己PR欄があったり、面接で聞かれたりしても、そこであなたのすべてのスキルや経験を伝えることは難しいでしょう。
その補足として使う方法があります。
もう1つは、あなたに興味を持ってもらうということです。
少し変わった特技や業務に直接は関わらないような成果でも、あなたに興味を持ってもらえる可能性があります。
趣味と特技の違い
趣味と特技は目的としては同じです。
趣味の方が実力を伴っていなくても大丈夫そうな印象を受けますが、実際には厳密に分けて考える必要はありません。
特技は仕事寄りにして、趣味をプライベート寄りのバランスにするのもありです。
スポーツや料理などは趣味でも特技でも書きやすいですし、アピールポイントが2つあるとしたら違和感がない方に割り当てましょう。
たとえば、英会話とタイピングが好きであれば、英会話はどちらでも大丈夫そうですが、趣味がタイピングというのは少し違和感があります。
趣味の書き方も知りたいという方はこちらもどうぞ。
特技の具体的な書き方
特技や趣味はスペースが小さいことも多いので、端的に書くことが重要です。
一言のまとめ+二行程度の補足という形で書きましょう。
書き方によっては、メインのものだけでなく積極性やチャレンジ精神、コミュニケーション能力なども伝えることができます。
自己PRではないので、私は料理の上達を通して、あきらめずにチャレンジし続けることを学びましたというような露骨なものはやめましょう。
例
英会話
幼少期に5年ほど海外に住んでいたため、ある程度話せます。迷っている外国人旅行者の方に道を教えることもよくあります。
特技例と文例
ほかにも具体的な特技例を見ていきましょう。いくつかの種類に分けます。
パソコンスキル系
やや直接的な印象を受けますが、パソコンスキルはどの会社でも使える汎用的なものです。
パソコンのショートカット
パソコンのショートカットを覚えるのが得意で、キーボードだけでだいたいのことができます。
プログラミング
独学でPHPを勉強していて、簡単なサービスを作っています。1,000人程度のユーザーが使っていて土日を中心に新機能を開発しています。
英語系
英語系も定番です。
英会話
旅行に来ている外国人に積極的に話しかけ、英語力を身に着けました。海外旅行も好きで、現地の人とコミュニケーションを取ります。
運動・スポーツ系
スポーツ系も定番のものでアピールもしやすいです。
サッカー
高校のとき、サッカーで全国大会に出場し、今でも社会人チームで休日に試合をしています。
テニス
社会人になってから始めましたが、初心者限定の大会で優勝しました。健康管理にも役立っています。
料理などの家事
家事は特技にならないと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
料理
最初は苦手でしたが、だいぶ手際がよくなり、友人のホームパーティーでも作っています。
掃除
定期的に掃除をしていて、風呂掃除やエアコン洗浄も場所に合った道具を使いながらできます。
NGな特技
ギャンブル
パチンコや競馬などギャンブル系の話題はあまりいいとされないでしょう。
アダルト
同様にアダルトな内容を含むもののやめたほうがいいです。
喫煙・飲酒
喫煙や飲酒などは積極的にアピールしないほうがいいかもしれません。カクテル作りなどであれば、まだいいですが、何杯でも飲めますといったものはやめましょう。
さらに知っておきたいこと
特技は自由度が高く、書くものにも悩むかもしれません。すでに業務経験が豊富な人は具体的な経験やスキルでアピールするのもいいでしょう。
若い人や業務経験が少ない人はこうした項目をうまく使いながらアピールできるようにしましょう。
趣味の書き方も知りたいという方はこちらもどうぞ。
プロのサポートを受けましょう
履歴書や職務経歴書などの選考書類はこまかいルールやマナーが多いです。
また、書類選考だけではなく、書類選考通過後の面接でも参考にされる重要な資料です。
ここで、ベストな志望動機や自己PRを選ばないと後から修正するのは困難ですし、その選考対策の方法も企業ごとに異なります。
自分で対策するのは構いませんが、自分一人で考えるよりもプロのサポートを得て効率的に進めましょう。
僕も3回転職をしていますが、転職のときには必ず転職エージェントに登録します。
それは彼らから提供される転職市場の話や選考に関するアドバイスが非常に有用だからです。転職サイトでも求人は探せますが、アドバイスをくれる人はいません。
書類で落ちても、面接で落ちてもフィードバックはもらえません。転職エージェントの場合には落ちた理由に関してもわかります。
いいエージェントであれば、あなたが直接応募をして落ちたところでも選考に進めることもあります。
選考対策に強い転職エージェントをいくつか紹介しますので、最低2社、可能であれば3社ほど登録してみて合ったところを活用していきましょう。
それぞれの強みはありますが、一番はエージェントとの相性です。もっとも合う人とコミュニケーションをしていきましょう。
“履歴書の特技の書き方は?特技例とない人は料理・スポーツが無難か?” への2件のフィードバック