
出家するので、退職します。

もうちょっと別の理由ないかな?
退職するときには、ほとんど必ず理由を聞かれるでしょう。
厳密には答える必要はないのですが、円満に退職するためにも準備しておくほうが物事はスムーズに運びます。
ここでは、退職理由に関して、使いやすいものをお伝えします。
目次
本当の理由を伝えるべきか?
半数程度は本音を話していない
エン・ジャパンの調査によると、半数程度の人は退職理由で本音は話していないようです。
実際の理由と、本当の理由の差がこちらです。
- 本音の理由:人間関係や評価、人事制度など
- 会社に伝える理由:家庭の事情、結婚や体調など
円満に退社するために本音とは別の理由を伝えるようです。
伝えたほうがいい理由とそうでないものはある
どんなときにも正直に伝えることがベストとは限りません。
とくにデリケートなものの場合には、伝えるべきかどうか、どう伝えるかというのは悩ましいものです。
「会社が倒産しそうなので退職します」というと話がこじれそうなのはわかるかと思います。
介護や結婚は理由によく使われるのは、個人的なものなので説得しやすいからです。
嘘はついてもいいのか?
理由はそもそも説明する必要はありませんし、どんな理由でも退職は可能です。
ただ、結婚しないのに結婚すると伝えたり、留学しないのに留学するといったりするといった作り話は避けた方がいいというのが個人的な意見です。
同じ業界であれば、その後に会うことも珍しくないですし、明らかな嘘はごまかし続けるのも面倒です。
伝えやすいものを伝えるのが楽
辞めたい理由は明確に1つじゃないことも多いかと思います。
おすすめするのは、そうした複数の理由の中で一番伝えやすいものを伝えることです。
ここの下から使い勝手のいい退職理由をご紹介します。
使い勝手のいい退職理由ランキング5つ
1位:ほかにやりたい仕事がある
もっとも使い勝手のいい理由ではないでしょうか。
辞めた先に何かしらのやりたいことがあると思います。それを伝えましょう。
メリットは今の会社に関して説明しなくていいことです。
ポイント
今の会社でできないことにする。
伝え方の例
働いていく中で、日本だけではなく海外でも活躍したいと考えるようになり、海外展開に携わる仕事をしていくつもりです。
2位:スキルアップ・キャリアアップをしたい
同じく、前向きで使いやすい理由です。
給料が不満だったり、人間関係に問題があったりする場合でも使えます。
今の会社と転職先との違いを考えて、説明するようにしましょう。
ポイント
今の会社でできない理由を説明できるようにする。
伝え方の例
今の仕事では、会社規模や組織体制からどうしても営業の一部分にしか触れられないため、より広範に営業に携われる仕事をしていくようにするつもりです。
3位:家庭の事情
少しずるいくらいの説得力を持つ理由です。
転職面接でもそのまま伝えても問題ありません。
個人に関することは立ち入るのが難しいため、深く聞きにくい感じを出すと、ばっちりです。
ポイント
説明しすぎないこと。
伝え方の例
4位:体調の問題
毎日非常に元気という人は厳しいですが、体調も使いやすい理由です。
自分の感覚は、他人にはわからないことなのでゴリ押しでもどうにかなります。
ポイント
説明しすぎないこと。
伝え方の例
5位:働き方を変えたい
今の会社で残業が多かったり、休日出勤があったりする場合には使いやすいです。
実際にこの理由で転職する人も多いものです。
ポイント
働き方を変えたい理由を簡単に用意しておくこと。
伝え方の例
注意すること
円満退職が基本
よほど会社がまずい場合を除くと、円満退職をしておくメリットは大きいです。
あなたの想像以上に、今の同僚の人たちはまたどこかで会うものです。
年齢が上がっていくと人脈も貴重な武器になっていきます。
できる限り、円満に退職しておくようにしましょう。
先に転職先を決めたほうがいい
辞めてからの転職は、いろいろなリスクがある割にはあまりメリットがありません。
焦って転職したり、ブランクが空いて不利になったりというリスクがあります。
転職する場合には、先に転職先を決めておきましょう。
引き留めのメリットとリスクを考えておく
退職にあたって引き留めが行われることはよくあります。
ただ、この引き留めはあなたのためを思って行われる場合と、上司の都合で行われる場合があります。
ほとんどの会社では、部下の退職はネガティブに扱われます。
あなたが退職しないように、給料の見直しや部署異動の申し出がなされることはよくあります。
残るのも1つ
給料が2倍近くになるという理由で残ったり、他部署にいけるという理由で残ったりすることは珍しくありません。
自分も部署異動を受けて、残ったこともあります。
そのときには、長期で海外出張に行けたり、違うタイプの人と働けたりというメリットもありました。
残る不利益も考慮する
一方で、給料が実際には上がらなかった、悪い評判から昇進も昇給もなくなったというトラブルもあります。
これは社風にもよるので、実際に残った人がどうなっているか、どうなりそうかを慎重に考えましょう。
さらに知っておきたいこと
ここでは、退職理由について見てきました。
退職は頻繁にあることでもありませんし、なかなか他の人にも聞きづらいものでもあります。
しっかり押さえて、気持ちよく退職できるようにしましょう。
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