30歳というと、子供のころの感覚でいうと間違いなくおじさんだと思う。
サラリーマンをしていて、家族もいるようなアニメにでも出てきそうな典型的なイメージがある。
しっかりしている大人な一方で、どこか守りに入っているような感じもある。
ここでは、そんな30歳になってわかったことを見ていきたい。
目次
1.20代後半とそこまで変わらない
まず、30歳だという実感がほとんどない。
確かに役所などで年齢を書く際には、30であることを意識するが、年齢まで書く書類はそこまでない。
また、18歳や20歳のように、30歳でないとできないことがほとんどないので、意識する機会があまりない。
20歳の延長をそのまま生きているような感覚になる。
2.昔思い描いていた大人にはほど遠い
20歳のときにも感じていたが、あの頃描いていた大人にはほとんど近づいていない。
30歳は30代は始まったばかりでも大人としてはそれなりの期間を経ている。
それでも考えることだらけだし、何も成し遂げていないし、自分が固まりきっているわけでもない。
社会について知れば知るほど、自分が何を知らないかを思い知る。
3.ほとんどのことは予想できなかった
学生時代からさかのぼってもほとんどのことは予想できなかった。
中でも予想できなかったのは、人の変化だった。
「まさかこの人がこんなこと」をというのは少なくない。
ある瞬間イケていなかった人が新天地で活躍する例もたくさん見た。その逆も。
社会に関しても同様で、日本で外国人がここまで増えるなんて予想していなかった。
失われた○年が、ここまで失われ続けるとも思っていなかった。
4.おじさんは年齢じゃない
最近では、「おじさん」は既得権益や老害、昭和的な価値観の象徴にも使われることさえある。
そうじゃなくても、おじさんのイメージはあるかと思う。たいていはネガティブなものが。
ハゲていて、太っていて、電車の中で疲れた顔をしていて、上司の愚痴を飲み屋で言って、新しいことには挑戦しようとしない人みたいな。
こうした傾向は年齢と一定程度、関係があるということは否定しないものの、個人差も大きい。
とくに30くらいだと、まだ希望がある層とそうでない層がいて、まだおじさんじゃない人が多い。
5.キャリアの扉は閉まっていく
おじさんになる要因の一つとして、年齢が上がるとともに可能性が減っていくことがある。
日本は新卒偏重なので、新卒のときの選択肢が非常に多く、その後急激に下がる。
新卒⇒20代⇒30歳⇒35歳⇒40歳⇒50歳と可能性が半分ずつくらいになる。
新卒のときに選択肢が100個あるとしたら、30歳だと25くらいになる。
多くの人は転職や出産などのキャリアの転機で気づくことになる。
6.やりたいことは決まっていく
昔の自分に一番伝えたいことがあるとしたらこの部分だ。
選択肢が狭まるとともに、自分のやりたいことも明確になる。
雲をつかむように思っていた新卒のときの「やりたいこと」もなんとなく見えてくる。
キャリア・アンカーなど、キャリア論でも自分の仕事で大切な価値観に気づくには10年前後の経験が必要だとされている。
まさに、30歳前後はこの時期で、20代前半・後半にぶらぶらしていた人でも、なんとなく方向性が定まる人が多い。
社会人経験を経て、起業する人やフリーランスになる人も結構いる。
7.あきらめとあきらめたくないの境目
おじさんになりたくない人たちは、自分のやりたいことと、やれることでせめぎ合う。
結婚をしたり、子供がいたりする人も増えて、現実と理想のバランスが難しくなる。
たぶんここから5年くらいで多くの人は、そこを自分なりに収集をつけるのだろうと思う。
30歳でも挑戦はできる
周りでも30代後半、40代の人で新しく起業をしている人もいる。
30歳になってからの挑戦はまったく問題ない。
8.お金も大事
周りにお金で困っている人がいるというわけでなく、経済的な自由の大切さを知る。
お金を稼いでいても、ランニングコストが高すぎてやれる仕事が限られている人もいる。
一方で、中年でベンチャーで働き続ける人の給料事情はなかなか厳しいものもある。
お金がたくさんあればいいというわけでなく、自分にとってお金がどう重要なのかを考え、向き合っているかどうかが大事。
9.結婚している人はたくさん
男性も女性も20代後半から猛烈に結婚する。
統計的には見ていたが、自分の親しい友人10人程度を考えても、半分程度は結婚している。
とくに女性はほとんどしている。
ここもスタンス次第であるとは言いたいものの、やはり周りから干渉されるのはお金や仕事の比ではない。
「結婚しないの?」という追求を男性ならともかく女性でかわし続けるのはなかなかタフに思う。
10.人生はまだ3分の1程度
女性であれば、すでに平均寿命は80代後半で、男性も80歳を超えている。
50年後は90歳以上まで生きる人も多いだろう。
そう考えると、まだ人生は3分の1程度。
周りには40を超えて独立をしているような人も多く、まだまだしばらくチャレンジができそうな状況ではある。
できるだけ年をとっても楽しそうに生きている人と関わっていきたい。
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