第二新卒の転職では、ポテンシャルが重要です。
面接も大事ですが、面接に呼ばれるためにはしっかり選考書類を作る必要があります。
履歴書は就職活動やアルバイトのために書いたことがあるかと思いますが、職務経歴書ははじめての人もいるでしょう。
ここでは、第二新卒の転職で気をつけたい履歴書・職務経歴書の書き方について見ていきます。
第二新卒の選考ポイント
ほかの採用との違い
第二新卒は、新卒採用とも中途採用とも違います。
具体的にはこのような違いです。
- 新卒採用
- ポテンシャル重視で、今後の伸びしろに期待
- 中途採用
- 即戦力重視で、伸びしろだけでなく、すぐに結果を出せる専門性に期待
- 第二新卒採用
- ポテンシャル重視だが、最低限のビジネスマナーやビジネススキルは求める
新卒のときよりは、ビジネススキルが求められますが、中途ほど即戦力でなくても大丈夫という位置づけです。
第二新卒という言葉通り、新卒としてのポテンシャルが重要です。
第二新卒では何が見られるのか?
見られる点は大きく以下の4つです。
- 会社とのマッチ
- ビジネスマナー
- ビジネススキル
- ポテンシャル
会社とのマッチやビジネスマナーは、新卒採用のときとあまり変わりません。
とくにポイントになるのは、ビジネススキルとポテンシャルです。
短い期間であっても、
- どのような姿勢で仕事に臨み、
- どのような工夫をして
- どのような結果を出し、
- その中でどのようなスキルを獲得したか
ということをいかに説明するかどうかが重要です。
これを押さえて、選考を通して、一緒に働きたい、この人であればうちの会社でも活躍できそうと思ってもらえれば成功です。
第二新卒の書類選考のポイント
書類選考のゴール
書類選考のゴールは、2点です。
- 採用担当に会って話してみたいと思わせる
- 面接で伝えたい内容をアピールする
面接のときに履歴書・職務経歴書は参考にされます。
とくに、職務経歴書は比較的自由に書けるため、面接までを見据えて、話しやすい内容を中心にまとめます。
書類選考の項目とアピールポイント
具体的に掘り下げると、このようになります。
- 会社とのマッチ(志望動機、前職の退職理由)
- ビジネススキル(選考書類の書き方、自己PRの内容、職務経歴書の経験)
- ビジネスマナー(選考書類の形式)
- ポテンシャル(総合的に判断)
あなたが会社に合っていて、短期間でも十分なビジネススキルとビジネスマナーを学んだ、ポテンシャルの高い人材だとアピールします。
実際にポテンシャルは会って判断される部分が多いです。
ただ、書類がイマイチだと面接にすら呼ばれないということはあります。
しっかり会いたいと思わせるような内容を書面で伝えましょう。
履歴書と職務経歴書の違いを理解する
履歴書・職務経歴書の書き方は下で詳しく説明しますが、大まかな違いを理解しておきましょう。
履歴書のポイント
- 形式が重要
- さっと、違和感がないかを見られる
- 記入ミスや空欄がないか
- 長い空白期間や短期の離職がないか
- 写真と志望動機はチェック
- 経歴は職務経歴書の目次としてみる
職務経歴書のポイント
- 内容が重要
- しっかり見られる
- フォーマットや見やすさ
- 具体的な業務内容
- 達成した内容
- 獲得したスキルや経験
履歴書は形式重視でさっと目を通しますが、転職では職務経歴書の方が重要です。
履歴書では表面的なことしかわからないため、職務経歴書でいかに職務内容を伝えるかが肝です。
職務経歴書は履歴書のように定型フォーマットがないため、クオリティに差がつきやすいです。
書類をチェックしてもらう
どれだけ気をつけてもミスはありますし、自分でのチェックには限界があります。
ここで頼りになるのが転職エージェントです。
新卒のときとは違い、中途では転職エージェント経由の転職をする人が多いです。
それは1つは求人探しのサポートをしてもらうためですが、もう1つは選考対策のためです。
履歴書や職務経歴書のチェックでも非常に力になります。
パソナキャリアや
dodaなどの転職エージェントに相談して、書類に対してもアドバイスをもらいましょう。
第二新卒の履歴書の書き方
履歴書の例文・見本
履歴書の見本はこちらです。(※クリックで拡大します。)
履歴書のオリジナルテンプレート
履歴書のテンプレートに関してはオリジナルのものがあります。
おすすめバージョン(JIS形式ベース)
万人向けのおすすめのものです。基本情報・職歴・学歴などに加えて、1つだけ自由記述欄があります。
基本的にはこちらを使用すれば大丈夫です。
堅い企業は手書きを好みますが、多くの企業ではパソコンで作成したものもOKです。
フルバージョン
どれだけ時間を書けても魅力的な履歴書を作りたい人向けです。
おすすめのものに加えて、趣味・特技・自己PRの欄があります。
志望動機の書き方・例文
志望動機は履歴書に書くのが一般的です。
たとえば、このようなものです。
志望動機の例文
前職では、オンライン広告の営業を2年ほど勤めました。
大手クライアントも担当し、オンライン広告運用に関するスキルは身につきましたが、プロセスの一部にしか携わることができず、よりプロセス全体に関わりたいと考えるようになりました。
そこで、同じようにオンライン広告の事業で、営業担当が一気通貫で業務を担当する御社にて、これまで培ってきたクライアントへの営業力や提案力を活かして貢献できればと思い、志望いたしました。
志望動機のポイント
- 何をしてきたか
- なぜ転職したいか
- なぜ御社か
- なぜ貢献できるか
という4点が完結に書けると、選考書類ではOKです。
こまかいことは面接で補足しましょう。
さらに志望動機について知りたい方はこちらもどうぞ。
履歴書の詳しい書き方
さらに詳しく履歴書の書き方を知りたい方はこちらもご覧ください。
第二新卒の職務経歴書の書き方
職務経歴書の例文・見本
職務経歴書はこのイメージです。(クリックすると大きなものが見れます)
職務経歴書のテンプレート
職務経歴書に関してもオリジナルのテンプレートがあります。
ワードフォーマット(編年体式・キャリア式)
エクセルフォーマット(編年体式・キャリア式)
エクセル版も作成しました。編年体式・キャリア式でシートを分けていますので、書きやすい方を使いましょう。
自己PRの書き方・例文
自己PRは履歴書に書いても、職務経歴書に書いても大丈夫です。
どちらかで必ず触れるようにしましょう。
自己PRの例文
私は結果を出すための行動力を武器に、営業で成果を上げました。
最初は営業のポイントがわからず、売上は低調でしたが、ひたすら優秀な営業の人の話を聞きにいき、営業のポイントを学びながら、自社商品や顧客の課題を学び、成果が少しずつ出るようになりました。
二年目には、こうした積み重ねで成果が出て、半期目標を150%達成し、全社MVPにも選ばれました。行動を増やすことで、成果を上げる力は御社でも応用可能で貢献できると考えています。
自己PRのポイント
自己PRのポイントは2つです。
- 応募業務と合っていること
- 十分な説得力があるもの
応募業務に合った内容をPRすることは当然ですが、説得力に関してはコツがあります。
書き方の型があるので、それに沿って書きましょう。
- 結論(私は実行力を武器にして、営業で成果を上げてきました)
- 補足(成果の高い営業マンの行動や社内でのあらゆる成功事例をヒアリングし、実践しました)
- 事例・成果(最初はポイントがわからず、成果が出ませんでしたが、1年後には目標の150%を達成し、社内でも表彰されました)
- 応用(成果を出すためのプロセスは変わらないため、貴社でも成果を出し、貢献できると考えています)
このように自己PRを書くと、伝わりやすく、説得力が増します。
さらに自己PRについて知りたい方はこちらもどうぞ。
職務経歴書の詳しい書き方
さらに知っておきたいこと
プロのサポートを受けましょう
履歴書は書類選考後も使われる
履歴書や職務経歴書などの選考書類はこまかいルールやマナーが多いです。
また、書類選考だけではなく、書類選考通過後の面接でも参考にされる重要な資料です。
ここで、ベストな志望動機や自己PRを選ばないと後から修正するのは困難ですし、その選考対策の方法も企業ごとに異なります。
自分で対策するのは構いませんが、自分一人で考えるよりもプロのサポートを得て効率的に進めましょう。
転職のアドバイスは価値が高い
僕も3回転職をしていますが、転職のときには必ず転職エージェントに登録します。
それは彼らから提供される転職市場の話や選考に関するアドバイスが非常に有用だからです。
転職サイトでも求人は探せますが、アドバイスをくれる人はいません。
書類で落ちても、面接で落ちてもフィードバックはもらえません。
転職エージェント経由の場合には落ちた理由に関してもわかります。
いいエージェントであれば、あなたが直接応募をして落ちたところでも選考に進めることもあります。
転職エージェントをうまく活用できれば、転職の成功確率が上がります。
書類対策に強い転職エージェントがこちらです。
ぜひ相談してみてください。
ほかの記事もどうぞ
ここでは、第二新卒の選考書類のポイントについて見てきました。
選考書類は、書類選考だけでなく面接においても重要です。
準備には十分時間を使えるので、万全に対策しましょう。
ほかにも第二新卒や転職に関する内容があります。こちらもぜひ合わせてどうぞ。