履歴書の自己PRはどのように書いていますか? 定型的な履歴書にあって、自己PRはかなり差別化ができるポイントです。
新卒でも中途でも書類選考で使われるだけでなく、面接でも掘り下げられるでしょう。
ここでは、内定を取るための自己PRの書き方をポイントや具体例をご紹介しながらご説明します。
目次
自己PRで見られるもの・目的
志望動機であなたの熱意や興味・関心と企業のマッチングが見られるとしたら自己PRでは、スキルや適性が見られています。
あなたが会社に熱意があったり、関心があったりするというだけではなく、能力的にも実際に入社して活躍できそうだと思ってもらうための項目です。
実際に働いていない状態で、活躍できる姿をイメージしてもらうための情報を提供するわけです。
それは、具体的に類似した経験があるということや、業務に必要な適性を持っているということなどがあります。
そこで説得力のある根拠を事例として提示できるかどうかが重要となります。
自己PRの書き方のポイント
書き方のポイント
自己PRの書き方は新卒でも中途でもあまり変わりません。
上で見たように、実際に活躍できそうだと思ってもらうことが必要ですが、それには以下の二点を満たす必要があります。
- 応募業務と合っていること
- 十分な説得力があるもの
応募業務と合っていないスキルをPRされても評価はできませんし、能力があっていても特殊なものや応用ができなさそうなものだと、評価はされません。
業務と合った内容を説得力がある形で説明する必要があります。たまたまと思われかねない成果よりも理由をしっかり説明できる内容の方が好まれることもあります。
書き方の流れ
書き方のこのような流れで書くのがおすすめです。
- 結論(私は実行力を武器にして、営業で成果を上げてきました)
- 補足(成果の高い営業マンの行動や社内でのあらゆる成功事例をヒアリングし、実践しました)
- 事例・成果(最初はポイントがわからず、成果が出ませんでしたが、1年後には目標の150%を達成し、社内でも表彰されました)
- 応用(成果を出すためのプロセスは変わらないため、貴社でも成果を出し、貢献できると考えています)
最初に結論を書いておくと読み手は非常に楽です。なにを軸に読んでいけばいいかが明確なため、その後の具体例も入ってきやすいです。
補足や事例に関しては、再現性のあるものを選びましょう。確かにこのやり方ならまた成果を上げられるということが重要です。
面接でも掘り下げられるポイントですが、スペースに余裕がある場合には、どういう困難やそれをどう乗り越えたかということも触れてもいいでしょう。
最後に、一言貢献できますという形で締めましょう。ここまで、書き切ると説得力がだいぶ増します。
自己PRを考える
自己PRの考え方にも簡単に触れます。自分の場合にはこのようなプロセスで考えます。
- 経験を書き出す
- 応募職種でもっともアピールしやすそうな経験を選ぶ
- アピールしたいことを一言でまとめる
- 事例を数字や評価などでわかりやすくする
まず、ひたすら使えそうな経験を書き出します。自分的に頑張ったものと面接官から魅力的に見えるものは違うということはよくあります。
考えすぎずに一旦、力を入れたものや評価されたもの、特殊な経験など問わず、書き出しましょう。
その中で、もっともアピールしやすい、面接官にわかりやすそうなものを選びます。同じ仕事や団体で行ったことでも事例選びでだいぶ変わります。
事例を選べたらアピールポイントをわかりやすく一行でまとめましょう。実行力みたいな端的な言葉でも結果を出すための実行力などの言葉でも大丈夫です。
それに合わせて事例や応用できるということを書きます。たくさん書きたくなる気持ちはわかりますが、概要を端的にまとめます。
こまかいことは面接でいずれにせよ聞かれるので、大枠がイメージできるようなものが望ましいです。
自己PRの例文
ここから具体的な例をいくつか紹介します。
体育会経験をアピール
私の強みは努力を継続し、改善し続けることです。大学に入学してからラクロス部に入部しましたが、最初は二軍でほとんど試合にも出られませんでした。そこから、毎日自主練をしたり、うまい人のプレイを直接見たり、ビデオで見たりして研究しました。三年生のときにやっと一軍に上がり、四年生からはレギュラーになりました。努力を継続し、改善し続けることで貴社でも成果を上げられると考えています。
営業経験をアピール
私は結果を出すための行動力を武器に、営業で成果を上げました。最初は営業のポイントがわからず、売上は低調でしたが、ひたすら優秀な営業の人の話を聞きにいき、営業のポイントを学びながら、自社商品や顧客の課題を学び、成果が少しずつ出るようになりました。二年目には、こうした積み重ねで成果が出て、半期目標を150%達成し、全社MVPにも選ばれました。行動を増やすことで、成果を上げる力は御社でも応用可能で貢献できると考えています。
管理職経験をアピール
私は成果を上げるためのマネジメントに取り組んできました。前職では、20人いるメンバーの1人1人が最大の成果を上げられるように、コミュニケーションを取りながら、各人のスキルやマインドを踏まえて、適切に配置し、育成しました。体制を変えたり、メンバーの役職を変更したりするのに半年程度の時間がかかりましたが、そこから昨年対比で120%の成果を出し続ける組織にすることができました。成果を上げられるチーム作りは貴社でも可能で、貢献できると考えています。
さらに知っておきたいこと
自己PRは書類の中でも非常に重要な項目です。しっかりと対策をしてあなたがそのポジションに向いていることを説明しましょう。
履歴書の全体的な書き方についてはこちらで紹介しています。
プロのサポートを受けましょう
履歴書や職務経歴書などの選考書類はこまかいルールやマナーが多いです。
また、書類選考だけではなく、書類選考通過後の面接でも参考にされる重要な資料です。
ここで、ベストな志望動機や自己PRを選ばないと後から修正するのは困難ですし、その選考対策の方法も企業ごとに異なります。
自分で対策するのは構いませんが、自分一人で考えるよりもプロのサポートを得て効率的に進めましょう。
僕も3回転職をしていますが、転職のときには必ず転職エージェントに登録します。
それは彼らから提供される転職市場の話や選考に関するアドバイスが非常に有用だからです。転職サイトでも求人は探せますが、アドバイスをくれる人はいません。
書類で落ちても、面接で落ちてもフィードバックはもらえません。転職エージェントの場合には落ちた理由に関してもわかります。
いいエージェントであれば、あなたが直接応募をして落ちたところでも選考に進めることもあります。
選考対策に強い転職エージェントをいくつか紹介しますので、最低2社、可能であれば3社ほど登録してみて合ったところを活用していきましょう。
それぞれの強みはありますが、一番はエージェントとの相性です。もっとも合う人とコミュニケーションをしていきましょう。
“【例文あり】履歴書の自己PRの書き方!新卒就活・中途転職にも対応” への1件のフィードバック