仕事なんて適当でいい。仕事を割り切る外国人から僕らが学べること

woman
ゆか

日本の働き方ってそんなに特殊なの?

man
まっくす

ほかの国と比べても特殊だっていわれるよね

「日本では〇〇だが、海外だと△△だ」というような話はよくあります。

ただ、実態は海外がアメリカのことだけを指していて、日本と同じような国も多かったといった話も珍しくありません。

ただ、その中でも働き方に関してはたしかに日本が特殊だという実感もあります。

ここでは、自分がイギリス・インドネシアで働いたり、アメリカ・タイに滞在した経験を踏まえて、彼らの働き方から学べることをお伝えします。

海外の労働は緩い

海外旅行をするような人は肌感覚としてわかるかもしれませんが、労働に対する緩さ・適当さが違います。

もちろん、銀行のようにどの国でも厳格に提供されるサービスはありますが、平均的に見るとかなり差があります。

接客業での違い

海外から日本に戻るたびに感じるのは、日本の接客レベルの高さです。

もっともわかりやすく出るのは、コンビニやスーパー、レストランや洋服屋などのカジュアルな接客です。

海外でもマクドナルドやスターバックスなどは割と平準化されていますが、ローカルのお店ではかなり差があります。

比較的共通しているのは、以下のようなものでしょうか。

  • お客様は神様じゃない
  • 閉店や休業は自分たちの都合を優先する
  • 基本的に従業員同士で話している
  • 作業が遅い
  • 安いお店、ローカルのお店ではそれなりの接客になる
  • 無理なものは、はっきり無理と言われる

ロボットのように正確に動き、無理難題にも親切に対応し、不要な私語・動作は慎むという日本的な接客はありえません。

あったとしても一泊数万円するようなホテルだけです。

普通は従業員同士でおしゃべりをしていて、呼んでもなかなか来なかったり、料理もなかなか出てこなく、時間通りに帰らなくてはいけません。

イギリスでの接客

衝撃だったのは、日曜日にスーパーがかなり早い時間に閉まることでした。

たしか15時くらいにMarks & SpencerやSainsbury’sなどのスーパーを含め、あらゆるお店が閉まり、食事難民になりました。

日本ではコンビニが24時間ですし、スーパーなども通常営業なので驚きました。

閉店時間の数分前には店内にも入れなくなります。

接客は日本よりフレンドリーですが、普通ですね。

アメリカでの接客

アメリカはチップの文化があるので、レストランの接客クオリティはほかの国よりも高い印象です。

国全体として結構がっつり話しかけてくる文化があるので、フレンドリーです。

清掃に関わるブルーカラーの人など割り切って働いている人も多い印象です。

インドネシアでの接客

外資系のお店かどうかでまったく変わりますが、外資だと比較的ちゃんとしています。

コンビニやローカルのお店に関しては、東南アジア水準です。

仕事に対して過剰な人数がいて、その人たちもずっとおしゃべりをしています。

コンビニに関していうと、異常に作業が遅く、レジに長い行列ができ、誰もサポートしないという光景をよく見ます。

タイでの接客

タイはバンコクであれば、かなり発展してきているので、接客のレベルは東南アジアの中でも高いです。

それでも緩さは残っていて、小さいお店ではずっとスマホを見ていたり、寝ていたりというアジア感はあります。

コンビニはセブンイレブンやファミマも多く、接客クオリティは高いです。

オフィスワークでの違い

オフィスワークでもかなり日本とは違います。

  • 定時で帰る
  • 職務が明確に決まっている
  • 給与交渉やインセンティブの話が重要
  • 自分の仕事以外には無関心
  • 休暇は遠慮なく取る

日本のように、定額で働き放題、横並びの給与、許可制の有給消化、総合職であれば地域、職種も会社次第で変えるというものはありません。

就職の時点で明確に職務領域が決められ、営業職であればインセンティブの話がされ、あくまで自分の仕事に責任を持ち、必要なタイミングで休暇を取ります。

また、一部の管理職を除いたほとんどの人が定時で帰ります。

定時で帰っていない人は心配されるというレベルです。

イギリスでのオフィスワーク

定時になってから10分以内にはフロアの大半の人がいなくなります。

就業中はがっつり働きますが、時間が来たら仕事が終わっていなくても帰ります。

仕事が残っている場合には帰宅して家族でご飯を食べた後に働く人もいます。

家族を重視していて、「日本人は忙しくて、子供が生まれるときにも立ち会えないことがあるって聞いたけど」とか言われたこともあります。

あくまで自分の仕事に責任を持っているので、自分のパフォーマンスが最優先です。

紅茶の文化があるので、誰かが定期的にほかの人の分も含めて作りにいきます。

with milk no sugarとか1人1人の要望を覚えるのが大変だった記憶があります。

ほかの部署の人でもカジュアルに話をします。

インドネシアでのオフィスワーク

インドネシアでも定時に帰りますが、遅刻する人が多くなります。

遅刻をしたのに定時に帰ろうとする労働観が近いかもしれません。

早く家に帰るために、会社に来ているような働き方と考えるとしっくり来ます。

職務中もスマホを触ったり、私用の電話をしたりとかなり労働に関する感覚が違います。

日本で不真面目な人でもインドネシアで働くと相当真面目な部類に入るのではないでしょうか。

また、最低賃金も毎年7~8%上がり、1年程度で転職しても仕事は見つかるので、ポンポン転職していきます。

最初に行くと、なかなか驚くような労働観かもしれません。

日本人として学べること

ここまで、見たようにかなり日本と海外の働き方が違うことがわかるかと思います。

いきなり外国人のような働き方をすると会社では驚かれるかもしれませんが、学べることはあるはずです。

  • もっとゆるく働いていいという感覚
  • 仕事は人生の一部にすぎない
  • 自分の都合を優先する
  • 定時に帰り、有給は自由に取得する

日本人全体として真面目に働かなくてはいけないという感覚や会社や組織が大事という考えが強いです。

ただ、転職がより一般的になり、大企業もリストラをするような世の中では、会社よりも自分の幸せを優先する考えがますます重要になるでしょう。

仕事がすべてという時代もありましたが、そのような考えは今後どんどん少なくなり、バランスの取れた働き方になってくるはずです。

さらに知っておきたいこと

ここでは、海外での働き方について見てきました。

なんでも海外が素晴らしいというわけではありませんが、日本では労働者の幸福度が上がるともっと生きやすくなりそうです。

ほかにもキャリアのコンテンツがありますので、ぜひあわせて読んでいただければ幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。