「起業しました」ってよく見るけど、その後どうなったかわからない人も多いよね
たぶんどこかで元気に暮らしているんじゃないかな…
学生起業は定期的にブームになりますが、今はどちらかというと以前よりも定着しつつある気がします。
自分が学生時代に戻れるとしたら、旅行を増やしたり、本を読んだりすること加えて、学生起業すると思います。
起業志望の人でなくともおすすめします。ここでは、その理由と進め方についてお伝えします。
起業に対するよくある3つの誤解
1.大成功しなくてはいけない
起業をすると大成功を目指さなくてはいけないという考えは一定数あります。
実際には、起業したからといって会社を大きくして上場したり、売却をしたりする必要があるわけではありません。
街中の八百屋も洋服屋も起業です。
日本には個人事業主を入れると400万以上、法人のみでも250万社ほどあります。
そのうち上場企業は4,000社前後です。ほとんどは小規模な企業です。
2.失敗すると借金だらけになる
失敗すると立ち直れないのではという考えもあります。
実際には立ち直れないほどのダメージを受けるのは難しいです。
たとえば、借金に関していうと立ち直れないほどのお金を学生が借りるのは難しいです。
最近では、エンジェル投資家も増えていますし、投資を受けやすい環境もありますし、情報も以前より増えています。
3.一部の人にしか関係ない
自分は起業をするつもりがないので関係がないという人もいるかもしれません。
起業をしない人でもメリットは大きいです。
副業や複業など働き方はますます多様化しますし、起業で得られる経験は起業しない人にも役立ちます。
起業やフリーランスなどの働き方を早めに経験しておいて自分の向き・不向きがわかるだけでもメリットです。
学生起業の3つのメリット
1.失敗しても糧になる
学生は挑戦のコストが非常に低いです。
家族に子供もいる状態で、定額の収入を失ってチャレンジする人と比べれば、学生がハードルが低いのはわかるかと思います。
成功するに越したことはありませんが、失敗してもメリットが大きいです。
就職前の人であれば、就活のネタにもなりますし、そうでない人も必ず学びがあります。
会社で働くのとは少し違う経験が得られるので、無駄にはなりません。
2.会社の経営がわかる
会社の経営がわかるというのは、実は大きなことです。
起業をすると、会社員として新規事業を作るときなどとまったく違う経験もできます。
たとえば、登記関連の手続きやキャッシュフローの管理などはほとんどの会社員がやりません。
また、人材採用からの労務管理や営業からの入金確認、コーディングからマーケティングといった幅広い役割をカバーします。
こうしたさまざまな仕事の全体像がわかるという意味で、会社経営をすることは経営者視点でものを考えることになります。
3.自分のことがわかる
起業は総合格闘技なので、やっている中で自分の得意や好きなことが見えてきます。
これは非常に重要で、会社の中での役割や規模など自分が活躍できる環境や楽しく働ける状態がわかります。
多くの人が何年もかけながら、いくつかの部署を転々として勉強していくものをかなりの早いスピードで学習できます。
やっぱり向いていないと思うなら会社員として頑張ればいいわけです。
学生起業の2つの注意
1.むやみに退学しない
せっかく一生懸命勉強して入った大学を退学する人も多いです。
事業がうまくいったために、仕方がなく退学してしまう場合もありますが、安易に辞めないようにしましょう。
事業が成功したときは問題ありませんが、失敗したときには学歴が有効に働きます。
年齢などの要件も以前ほど厳格ではないので、卒業が数年遅れたくらいであれば、大企業でも採用している会社はあります。
退学していてもスタートアップなどは気にしませんが、選択肢が減ってしまうので、できる限り休学しておきましょう。
2.後に引く失敗はしない
一生懸命やった結果、うまくいかなかったというのはその後生かされます。
ただ、詐欺に関わったり、グレーな領域で働いたりすると後々まで引きずります。
情報商材やマルチまがいのビジネスに手を出すと、あなたの情報は残り続けてしまいます。
手軽にできるという理由で、仮想通貨投資の情報商材や誰でも稼げるというサロンなどが流行ったりもしましたが、ダークサイドに落ちないようにしましょう。
学生起業のはじめ方
必要な人とやる
よくあるのは友人と始めるというものですが、失敗しやすいです。
スキルがチームで偏ったり、株でもめたりといろいろなケースはありますが、たまたま近くにいた人がビジネスに最適とは限らないためです。
少資本でやる
資本勝負になるような領域は学生には向きません。
デリバリーのスタートアップはたくさんありましたが、今も残っているのはUber eatsくらいです。
自分の知っているニーズでアイディアを考える
すでに何年も働き、商慣習や特定領域の知識がある人と比べると学生の知識は限定的です。
そこで、自分たちが知っているニーズに対してアプローチをするのがおすすめです。
実際、学生起業ではto C向けのサービスが多いです。
アイディアはこちらでも詳しく説明しています。
学生起業の成功事例・失敗事例
成功事例
最近、学生起業が増えた印象があったのですが、成功例を調べてみるとそこまで多いわけではないようです。
- 孫正義
- 堀江貴文(オン・ザ・エッヂ->ライブドア)
- 村上太一(リブセンス)
- 内藤裕紀(ドリコム)
- 笠原健治(ミクシィ)
- 金靖征(Candle)
- 花房弘也(GOROO->アラン・プロダクツ)
失敗事例
失敗事例は表にあまり出ないのですが、公開されているものを紹介します。
始めるときのリリースはありますが、みんな閉じるときは静かに閉じるのであまり表には出てきません。
- 石川聡彦(Aidemy)
- 「学生起業家あるある」は全部俺がやった。3年間失敗し続けた秘訣を大公開。
- トイアンナ
- 「世界を変える」とナメた学生起業で人間不信。あの日の未熟な自分を責めたい
さらに知っておきたいこと
ここでは、学生起業について見てきました。
学生の人で少しでも起業に興味がある人はぜひ検討してみてください。
ほかにも起業やキャリアに関してのコンテンツがあるので、こちらもぜひ読んでみてください。