蛯原健さんというVC(ベンチャーキャピタル)の方が書かれたテクノロジーに関する本。
もともとtwitterで見たことがあり、たまたまタイムラインに流れてきたので、買って読んでみました。
書評
おすすめ度:★★★☆☆
内容のレベルが低いわけでも、分析の質が悪いわけでもない、興味深い情報もある。
ただ、読後に非常にもやもやする。
事実をもとに淡々と書かれているので、1つ1つの指摘に対しては「そりゃそうだよね」という納得感はある。
一方で結論があるわけでも提言があるわけでもないので、「それで?」って思ってしまう。
また、全体として構造があるわけでもなく、テクノロジーに関連があるトピックに、章ごと・節ごとに結構話が飛ぶので、頭が整理しにくい。
全体的に、フラットすぎて記憶に残らない。
なんとなくわかった気になるという意味では、たしかに教養本だという感じもある。
スタートアップという言葉に馴染みのある人であれば、もともと知っている内容も多いかもしれない。
日本か、大企業か、スタートアップか、起業家か、VCか、サラリーマンかもっとメッセージ性があったら面白かったのにと思う。
普段、あまりテクノロジーに関する情報には触れないが、ふわっと興味がある人向けの内容かと思う。
テクノロジー思考が身につく本ではなく、テクノロジー思考からこういうことが読み取れますという本。
あらすじ・読書メモ
読んだときのメモです。
- 近年において世界のあらゆる事象、組織、そして人間にテクノロジーが深く関与し、また支配的な存在として強い影響を与えている事実に焦点をあてた、新しい思考アプローチ
- インターネット業界は成熟
- スマホの伸びは止まり、インターネット利用者人口も一桁に
- 新興国の地方
- アマゾン、マイクロソフト、アルファベット、フェイスブック
- アップル、アリババ、テンセント
- インターネットの外
広告:グーグルとフェイスブック
表示するためのスマホとサーバ(アップル、AWS、アジュール) - Uber、WeWork、Airbnb
- fintechはもともとデジタル、次にモビリティとヘルスケア
- イノベーションにより、人口とGDPが急激に成長
- 失敗のコストが減少
- イノベーション至上主義と金余り
- 売上重視、規模重視
- 都市化
- 地方から都市への移動
- 国同士よりも国の都市間の方が差が大きい
- EC化率:米国12%、日本7%、中国20%
- デジタルトランスフォーメーション、地方革命、ソーシャルインパクト
- ケンブリッジ・アナリティカ
- インド人強い
- 中国人と比べても強い
- 移民や印僑
- ピア効果
- 中国
- アリババとテンセント
- 米国、中国、インド