初めての方へ。今さら聞けない、コンテンツマーケティング入門

0.聞いたことはあるけれど、よくわからないコンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングという言葉もだいぶ広まってきたかと思うが、その理解度合いは人それぞれだと思う。先日、友人と話していてもコンテンツマーケティングやキュレーションやインバウンドマーケティングなどの言葉の違いがよくわからないと漏らしていた。僕自身、実務をやる中で少しずつ勉強して来たので、正直未だに曖昧な部分もあるのだが、誰かの助けになればと思う。

1.コンテンツマーケティングとは何か?

まずは定義から。

コンテンツマーケティングに関する5つの回答

コンテンツマーケティングとは、見込み客や顧客にとって価値のあるコンテンツを提供し続けることで、
興味・関心を惹き、理解してもらい、結果として売上げにつなげるマーケティング戦略のことです。

http://dentsu-ho.com/articles/1532

コンテンツマーケティングとは適切で価値あるコンテンツを作成し配布する技術である。
ターゲットとなる見込み客のことを理解し、これを明確に定義することにより、見込み客を引き寄せ、獲得し、見込み客と関わり合い、見込み客に購買に結びつく行動を促すことを目的とする。

厳密な定義は難しいが、コンテンツを通して顧客に働きかけ売上を上げる手法全体を指す。その売上の上げ方はリピーターの人のエンゲージメント(愛着心的な)を高めるものもあれば、見込み客の人を集客することもあれば、見込み客の人に自社サービスを理解してもらうものもあれば、様々である。この幅の広さがわかりにくさの一因になっているのではないか。直近だと、テキストと画像からなるような記事の形式を取られることが多いが、インフォグラフィックのような伝えたい情報を図示化したようなものもあれば(こういうの)、最近では動画も少しずつ出てきている。

2.なぜ今、コンテンツマーケティングが注目されているのか?

これも諸説というか様々な理由があるのだが、消費者視点と供給する事業者視点からそれぞれ理由を取り上げたい。ちなみに検索すると代理店や業者による売り込みに近いようなものもあるので、そこは割り引いて理解してもらった方がいいかもしれない。

A)消費者の情報に対する変化(プッシュ⇒プル、受信⇒発信)

まずは、情報を受け取る消費者の視点から。1つにはインターネットやスマホの普及によって日々接する情報量が大幅に増加した。その結果、1つ1つの広告へのアテンションが下がっている。そして、従来的なプッシュ型(その多くはマス型)の広告効果がどんどん薄れてきている。そうした中、少しでも効果がある施策として、検索をした人やシェアされた記事をクリックした人など、よりセグメントされ、興味ある層に有益な情報を提供するというアプローチに注目が集まった。もう1点は、従来的なマスメディアでは、メディアが情報の発信者であって、消費者はあくまでその受信者であった。しかし、インターネットの発展と共に消費者が一方的に情報受け取るだけでなく、検索することで自分に興味のある情報を取得することが容易になり、また自分の使った商品の情報やクチコミをシェアしたりと消費者行動が変化した。(AIDMA⇒AISAS)そうした中で、消費者に嫌われずに有益な情報を取る手法の重要性が増した。

B)グーグルのアルゴリズム変更に伴う事業者のコンテンツマーケ促進(被リンク⇒コンテンツ)

今度は代理店やSEO業者等の供給側視点から。SEO(検索エンジン最適化)はマーケティングの中でも重要度の高い施策となっているが、その手法の1つとして被リンクを増やすというものがあった。これはGoogleのアルゴリズムの1つに様々なサイトからリンクされているサイトは価値が高いというようなものがあり、そのことを逆手に取って人工的なリンクを作り出したり、関連性があまり高くないページからのリンクを大量に集めるという手法だった。ところが、Googleの度重なるロジック変更によって、そうしたリンクの多くは価値が無いと判断されたり、悪質な場合にはペナルティを受けることも出てきた。そうした背景からよりGoogleに評価されやすいアクセスを集める手法として注目されたのがコンテンツマーケティングだった。代理店やSEO業者はそれまでの被リンクによるSEO対策からコンテンツを提供する手法へ転換し、それにより一層コンテンツマーケティングが進むことになった。

3.コンテンツマーケティングの事例(コカ・コーラ)

コンテンツマーケティングで売上○○%アップ!というものや○○アクセス獲得といったものは、各社のサイトを見てもらえればいいと思うが(イノーババズ部等)、コンテンツマーケティングに携わるのであれば、教養として知っておいたほうが良いこととしてコカコーラの事例を取り上げたい。コカコーラは2011年にcontent2020という動画を発表し、全社的にコンテンツマーケティングを強化することを示した。2013年に日本のコカコーラのページもコカコーラジャーニーという名前で、オウンドメディア化し、コンテンツ中心のページに変化している。ちなみに、個人的にはコカコーラがやるから効果があるのではと思わないでも無いのだが、やたら取り上げられるので念のために記載。

コカコーラ

今後はまた日本や海外のプレーヤーなどを取り上げていきたい。

 

Mohi@Day17

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