転職はいつした方がいいのでしょうか?
転職の時期やタイミングに関しては、いろいろな考え方があります。
できれば、こうした方がいいというものはたくさんありますが、本当に考慮すべき情報はなんなのでしょうか。
僕は自分の都合で、3回ほど転職していますが、逃げの転職であったり、離職してからの転職も経験しています。
こちらの記事では、自分の実体験も踏まえて、本当に考えたほうがいいことと、そうでもないことをわけてご説明します。
目次
3回転職した僕の結論
最初に結論を書いていきます。ここから下で細かい内容について見ていきますが、もっとも伝えたい内容はここです。
- 自分がしたいタイミングが時期としてベスト
- 何よりも重要なのは、あなたにマッチした求人がある瞬間
- 年齢はなるべく若く、転職回数はなるべく少なくしておく
- 逃げの転職もあり
- 短期離職、出産、ローンだけは注意したい
- 迷ったらとりあえずエージェントには相談する
転職時期で考える4つの要素
ここから下では、転職タイミングに関して4つの視点で見ていきます。
年齢(重要度:高)
転職では年齢がかなり重要になります。それは年齢に応じて、あなたの期待が大きく変わるからです。
非常にざっくり分けると、年齢に応じた企業の期待値は以下の3つとなります。
- 20代:ポテンシャルが考慮、未経験も許容
- 30代前半:スキル・経験も見られる
- 30代後半:高いスキル・経験に加えて、マネジメント経験も見られる
20代
20代前半は第二新卒という言葉もありますし、ポテンシャルがもっとも見られます。
もちろん、経験があるに越したことはありませんが、たいした経験がなくても選択肢はかなり開かれています。そもそも1,2年で得られる経験にも限界があります。
20代後半になるにつれて、ポテンシャルの比率が減り、スキルや経験の比率が上がっていきますが、それでも30代まではかなり選択肢が開かれています。
あなたが海外で働いてみたい、ベンチャーで働いてみたいといったものがある場合には、挑戦するのはこのタイミングです。
未経験での転職は30歳までが一つの節目とされています。
30代前半
30代に入ると、経験やスキルが問われます。ポテンシャルがありますという言葉だけで採用するのは難しくなります。
この年齢では、しっかりとアピールできる実績、明確なスキル・経験のアピールが必要です。
すでにある経験と結びつけることや派生したチャレンジはできますが、20代よりはぐっと選択肢が狭まります。
30代後半(35歳転職限界説)
30代後半になると、高いレベルの経験・スキルが求められます。
役職がなかったとしてもプロジェクトリーダーやなにかしらのマネジメント経験が欲しいところです。
35歳転職限界説、定年説などの言葉がありますが、これは30代後半になるとポテンシャルという要素がほとんどまったく考慮されなくなるからです。
35歳でしかるべきスキルや経験を身につけていない人は転職が厳しくなるということだと思ってください。
基本的に年齢が上がれば上がるほど、マッチングが難しくなる(マッチするポジションの数が減る)ので、転職期間も長めに考えましょう。
キャリア(重要度:高)
年齢に加えて重要な要素が転職回数と在職期間です。転職回数は少ないほど、在職期間は長いほどいいです。
- 1社3年くらいはいたい
- 20代で3回以上、30代で5回以上は厳しい
- 短期もいいが、長く働いた経験も欲しい
こちらが原則ですが、気にしすぎて合っていない会社に長期間いたりするのも避けたいところです。
上のものと合わせていくつか考えておきたいことを列挙します。
転職したばかりでの転職
基本的に短期で離職することはネガティブに見られます。自分は3ヶ月で退職した会社もありますが、確かに書類で落とされるような会社もあり、実感として不利になりました。
一方で、スキル・経験の身につかない会社にいることは将来的にリスクを取っていることにもなりますし、働いていて充実しない会社にいるのもリスクでしょう。
結局、どのリスクを取るかという問題になるので、僕としては基本的に短期での離職はOKと考えています。
ただ、例外があるのはあなたがすでに転職しすぎているケース(基準は上の通り)やあなたの年齢が高いケースは慎重に考えたほうがいいです。
昇進前
昇進前のケースでは、昇進してからでもいいかもしれません。
とくに、マネジメント経験は評価されやすく、ちゃんと身につけると汎用的なスキルにもなるので、昇進して1~2年程度働いておくというのもいいと思います。
あまり気にしなくてもいいこと
気にしている人がいるものの、気にしなくてもいいことも簡単に触れます。このようなものはあまり気にしなくてもいいです。
- 今の立場での仕事をやりきってから
- 既存のプロジェクトが終わってから
- 今の職場での問題を解決してから
- 資格を取得してから
まず、現職の仕事はあまり関係ないです。やりきるは主観ですし、あなたが優秀ならプロジェクトはまたすぐに新しいプロジェクトが始まります。
職場の課題も解決しにくいものがありますし、自分のことを優先したほうがいいです。
資格に関しても未経験の職種に応募するときなどは、関連するものを取得しておくほうがベターですが、時間が経って求人がなくなってしまう方がリスクです。
私生活(重要度:中)
家庭で大きな変化や意思決定があるときは、時期をずらした方がいいこともあります。
- 家などのローン
- 結婚・出産(予定の1年前)
家などのローン
ローンなどの契約に関しては、審査に影響するために審査中は避けたほうがいいです。
転職直後はローンの審査がおりないこともあり、今の会社で審査までを終えてからにした方がいいことが多いです。
結婚、出産(とくに女性)
とくに女性は注意が必要です。結婚や出産のイベントに関して考えておきましょう。
産休に関しては、法的に認められていますが、このときに会社で働いていないと手当が産休手当はもらえませんし、育休に関しても1年以上、継続している人が前提となることもあります。
また、制度だけではなく会社によっても雰囲気がまったく異なります。多くの人が産休を取っているような会社とだれも取得していないような会社もあります。
法的に認められているとしても、やはり風当たりが強い職場ですと、継続して働くことが難しいこともあるでしょう。
もし今いる会社が女性の働き方に柔軟であれば、今の職場にいるほうがいいでしょう。逆にあまり、そういったことに柔軟でない会社はすぐに転職した方がいいでしょう。
求人市場動向(重要度:低)
求人市場に関してはあまり気にしなくてもいいです。
一般的には、異動などの影響もあり、大企業では2~3月、9~10月あたりに求人が多くなります。
ただ、あなたの目的は内定を10個獲得することではないと思います。たった1つ自分に合ったものを見つけられるかどうかが重要ですので、あまり全体は気にしなくてもいいです。
転職で注意しておくこと
そのほか、転職に関して気をつけたいこともいくつかご紹介します。
占いで決めない
転職時期を占いで考えようとする恐ろしい人たちがいるようですが、世の中には占いで決めるよりも数百倍いいものがあります。
短くても3ヶ月、長ければ1年以上かかる
20代の転職は半年以内に決まることも多いですが、年齢が上がるとマッチングが難しくなる分、時間がかかります。
すぐに転職できるわけではないことは認識しておきましょう。
ボーナスをもらっておく
ボーナスは評価される期間ともらえるまでの期間が離れていることが通常です。
計画を誤ったために、せっかく頑張った期間のボーナスがもらえなかったり、減額されてしまうのはもったいないです。
ボーナスをもらった後に退職を伝えるくらいのスケジュール観にしましょう。
できれば在職しておく
よほどの理由がない限りは、在職したままのほうがいいです。
安定的に給料はもらますし、転職でうまくいきそうになければ、そのまま会社にいるという選択肢も取れます。
転職エージェントに相談しておく
転職をしたいと思ったら早い段階で転職エージェントに相談しておきましょう。
彼らは転職のプロで、あなたの転職についてアドバイスをしてくれます。ここには一般的な内容について書きましたが、あなた独自の状況も踏まえてアドバイスがもらえます。
基本的にキャリア形成は一人ひとり大きく異なるので、オーダーメイドのアドバイスをもらうことで成功確率は大幅に上がります。
また、早い段階で相談しておけば、あなたにあった求人を紹介してもらえます。
ほかの転職サイトなどを活用するのもいいですが、ぜひ転職エージェントも合わせて登録しておきましょう。
転職エージェントの活用方法はこちらでもご説明しているので、あわせてどうぞ。
さらに知っておきたいこと
ここでは、転職のベストなタイミングについて見てきました。
何回か転職をしたり、転職をする人を見たりしていくうちになんとなく転職のベストタイミングがわかるものです。
若いうちはある程度、時間を使ってチェックしていくと失敗が防げます。
ほかにもキャリアに関するコンテンツがあります。こちらもどうぞ。
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