
派遣社員って年齢制限はあるの?

ないけど、ずっと働き続けられるかどうかはまた別問題だよ
派遣社員に明確な年齢制限はありません。
これは法律で、年齢だけを理由に労働者を採用しないことが法律で禁止されていることも関係します。
ただ、実態として仕事を探すときに年齢が考慮される要素の1つであることは多くの人が理解していると思います。
ここでは、そんな派遣社員の年齢事情について見ていきます。
目次
派遣社員の年齢事情
平均年齢は約42歳
一般社団法人日本人材派遣協会が出しているデータですが、派遣社員の平均年齢は41.9歳です。
日本の平均年齢がだいたい46歳なので、同じくらいということがわかります。
年代ごとに見ても40代が4割と多くなっています。
年齢が上がっても十分に働けるということですね。
年齢がどのように関係するのか?
仕事を見つけるうえで、年齢は関係がありますが、単純に若ければいいというわけではありません。
実際に派遣社員として働いている人を見ると、以下のような傾向があります。
- 若いうちはスキルがなくてもどうにかなる
- スキルが少ないと、30代後半から仕事を見つけるのに困りやすい
- 一方で、スキルを持っている人は40代以降も問題なく仕事を見つけている人たちも多い
現状に対して問題意識を持っている人は20代後半に考えますが、そうでない人は30代後半から現実に直面します。
しっかりとスキル・経験を積み上げてきた人は40代になっても問題なく仕事を続けているようです。
ただ、残念ながら大半の人は希望条件について妥協しながら働き続けています。
もう少し詳しく年齢ごとに見ていきます。
派遣社員の年齢ごとの違い
10代・高校生・大学生の派遣社員
10代でも派遣社員としての労働は可能です。
フルタイムは難しいですが、学生の場合には日雇いも可能です。
正直、10代で就職するのであれば、派遣社員ではなく正社員を狙いたいです。
高校生は厳しい
高校生は問題が起きる可能性が高いこともあり、受け入れしていないことが多いです。
一般的なアルバイトの方が現実的です。
大学生は可能
大学生もフルタイムは現実的ではないので、単発が基本になるかと思います。
よくあるのはイベントスタッフやホテルのスタッフです。
例外的には、長期休暇を利用したリゾートバイトなどがあります。
住み込みのものも多いので、数十万円稼ぐ人もいます。
20代の派遣社員
20代のときに派遣社員で働いていても、危機感を感じることは少ないです。
一部の問題意識を持った人は20代の段階で行動を起こします。
正社員を目指す
もし派遣社員として働き続けるつもりがないのであれば、この段階で正社員を目指すのがおすすめです。
もっとも簡単に正社員になれる可能性を知るために、転職エージェントに相談しましょう。
彼らは転職の成功に対して報酬をもらうため、あなたが難しそうであれば、率直に教えてくれます。
少しでも正社員になれる可能性を探りたい場合には相談してみてください。
- 求人数が多く、サポートにも強い:doda
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リクルートエージェント
- 未経験、経歴に自信がない人もサポート:ワークポート
20代であれば、門前払いになる可能性も低いですが、彼らもビジネスなので30代・40代だとそうはいきません。
スキルを付けておく
一般事務職がもっとも競争率が高く、将来的にキャリアの選択肢が狭くなりがちです。
簿記でもExcelでも英語でもいいので、スキルを身につけておくと年齢が上がったときの交渉力が変わります。
30代の派遣社員
30代からは現実に直面する人が増えます。
それまで仕事においてスキル・経験を身につけていない人たちが仕事を見つけづらくなるからです。
正社員を目指す
30代前半までであれば、今までの業務と関連のある仕事を見つけることで、正社員の可能性はあります。
20代よりは可能性が減りますが、少しでも正社員になれる可能性を探りたい場合には相談してみてください。
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- 業界最大級の転職エージェント:
リクルートエージェント
- 未経験、経歴に自信がない人もサポート:ワークポート
直接、正社員が厳しいという状況の場合には、紹介予定派遣などで間接的に狙う方法もあります。
正社員になれる可能性の高い職場を身を置くような方法もあります。
スキルを身につける
40代も働いている人が多いので、30代のうちにスキルを身につけておくのも1つです。
30代であれば、それなりの業務経験があるはずなので、業務に関連するものの方がいいでしょう。
派遣会社の人に「40代以降も仕事をもらうためには、どういうスキルを身につければいいですか」と聞くのが早いです。
40代以降の派遣社員
40代・50代でも派遣社員として仕事を続けている人は、その後も続ける人が多いかと思います。
将来についてもっとも心配している人が多い世代でもあります。
マッチングが重要
40代になると、自分のスキル・経験に合った仕事を見つけるのが重要です。
これからスキルを身につけるよりも、これまで身につけたものを求めてくれる会社を探しましょう。
複数の派遣会社に登録すると、見つかりやすいです。
人脈も活用する
これまでのコネクションも活かす方法もあります。
40代であれば、いろいろな職場で働いたことがあるかと思います。
今まで良くしてくれた会社や上司があれば、連絡してみましょう。
あなたの仕事ぶりが認められていれば、再度、採用してもらえる可能性もあります。
正社員の選択肢もあり
40代以降でも正社員の選択肢はあります。
どうしても不人気職種やきつい仕事も増えますが、40代未経験で受け入れている仕事もあります。
数も多いので、別記事にまとめています。興味がある方はこちらもどうぞ。
独身の人は結婚するのもあり
派遣社員の人はセーフティーネットがない状態です。
生活の安定のために結婚するのは本質的ではありません。
ただ、40代・50代でも結婚して幸せに生きている人はたくさんいます。
お金も不安の一因になりますが、子供も不安の原因です。
派遣社員に将来はある?
派遣社員とその将来はセットで語られがちです。
- 給料の低さ
- 将来的に働き続けられるかという不安
- 結婚などで不利にならないか
というものが多いです。
キャリアは個人差が大きく、本人が満足するかが一番です。
将来に渡って、楽しく働き続けられればそれでいいのではないかと思います。
それでも正社員をすすめる理由
僕としては、それでも明確に正社員をおすすめしています。
- 給料、待遇がいい
- いつでも自分は辞められるが、会社から解雇される可能性が低い
- 研修や仕事などの教育機会が大きい
派遣社員も自由に職場を変えやすかったり、仕事を選びやすかったりするメリットはあります。
ただ、正社員に長期的にお金や雇用面で安定しやすいので、強いこだわりがない人は正社員の方がいいという考えです。
40代で派遣社員から正社員になるのは難しいですが、逆はそんなに難しくありません。
正社員になる方法
求人探しが大事
よくあるのが、最初は正社員を目指していたものの、書類や面接での不合格が続いて、契約社員・派遣社員で妥協してしまうパターンです。
やる気があるうちに、数ある求人の中から受かりやすそうなものを受けると、内定がもらいやすいです。
ただ、どういった仕事で正社員になりやすいかを把握するのはなかなか難しいです。
あなたの年齢や経歴次第で、内定の出やすい求人は大きく異なるからです。
プロに相談する
そこで、プロに相談するのがポイントです。
せいぜい数回しか転職を経験していない自分で考えるより、毎日求職者をサポートしているプロに聞くほうが成功確率が上がります。
20代の人であれば、適切な求人を選べば正社員にはなりやすいですし、30代以降の場合にはむしろ経験を活かせる仕事を探す必要があります。
相談は無料でリスクはありませんし、その割にはメリットが非常に大きいです。
早めに転職エージェントに相談して、彼らのアドバイスを得るようにしましょう。
彼らはあなたの転職が成功しないと売上にならないので、サポートも期待できます。
また、大手であれば、希望と異なる求人が紹介されにくく、安心して相談できます。
総合型でのおすすめは以下の3社です。
- 求人数が多く、サポートにも強い:doda
- 業界最大級の転職エージェント:
リクルートエージェント
- 未経験、経歴に自信がない人もサポート:ワークポート
20代で職歴がないというレベルの人は専門のサービスを利用しましょう。
フリーターのみ、ブランクが長い人でも正社員として働けるようなサービスがあります。
急ぎではないという人は、転職サイトを活用しましょう。
登録をしておくと、会社からのスカウトも来るので、自分がどういう会社に求められているかもわかります。
- 転職者のほとんどが利用する:
リクナビNEXT
- 質問に答えて市場価値のわかる:MIIDAS(ミーダス)
さらに知っておきたいこと
ここでは、派遣社員の年齢について見てきました。
なるべく正社員というのは、あくまで個人的な考えなので、選択は自由です。
ただ、若いうちに取れる選択肢と年齢が上がってから取れる選択肢は変わるので、注意が必要です。
ほかにもキャリアや転職に関するコンテンツがあります。こちらも合わせてどうぞ。