仕事が楽しい人と楽しくない人の違いはなんなのでしょうか?
どの職場でもなんとなくいつも楽しそうな人も、反対に楽しくなさそうな人もいるかと思います。
仕事との合う・合わないはありますが、自分で仕事を楽しむためにどうするかも重要です。
ここでは、仕事が楽しい人・楽しくない人の典型的な違いを10個挙げながら、仕事を楽しむ工夫についてご紹介します。
目次
1.楽しいと思うかどうか
比較的どんな仕事でも楽しめるという人がいます。
先天的な部分や環境によるものもあるため、いきなりそのような人になるのは難しいです。
ただ、知っておいてほしいのは、楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいという考えもあるということです。
ジェームズ・ランゲ説と呼ばれ、身体的変化によって感情が生まれるという考えです。
- 笑うから楽しい
- 泣くから楽しい
- 逃げるから怖い
といったものです。
つまり、自分から笑うようにしたり、笑顔で挨拶をしたりすることである程度、感情はコントロールできるようになります。
2.積極的か・受動的か
仕事に対して積極的かどうかも重要な要素です。
受け身でやらされるような仕事ばかりでは、楽しく仕事をするのが難しいです。
仕事を楽しめる人は積極的に仕事をしています。
それは仕事を楽しもうとする姿勢としても重要ですが、仕事をコントロールしやすくなることもあります。
人はコントロールができないものに対して、ストレスを感じるものです。
自分から積極的に楽しもうとする、好きな仕事に取り組むようにする、自分から動くことで仕事は楽しくなります。
3.目的意識があるかないか
なんのための仕事かがわかっていると仕事を楽しいと考えやすいです。
有名なレンガ職人の話があります。
レンガを積んでいる人に対して、「なにをしているのか」と聞いたときの答えが3通りあります。
- レンガを積まなきゃいけない
- 家族を養っていくためにレンガを積んでいる
- 歴史に残る大聖堂を建てている
1の人は目的意識のない状態です。
2の人は生活のためというわかりやすい理由です。
3の人は目的意識を持っている状態です。
この3人の中で誰か一番仕事を楽しむことができるでしょうか?
自分の仕事の目的が明確な人は、モチベーション高く仕事をしていく必要があります。
4.成果が出ているかどうか
成果が出ているかどうかはかなり重要です。
上の話にも近いですが、仕事が好きだから成果が出ると同じように、成果が出るから好きになるという側面もあります。
自分は営業を長いことやっていましたが、最初は大変でも成果が出るようになると、楽しくなる人が多いです。
とくに会社では、好きな仕事だけをやることは難しいです。
どんな仕事も好きになるよりは、どんな仕事でも成果を出すようになる方が簡単です。
ここでいう成果は、全社MVPのような大きなものである必要はありません。
自分の達成できるような小さな成果を出していくことで少しずつ、仕事を楽しめるようになることが重要です。
5.成長している場にいるかどうか
成長できている場にいるかどうかも大きいです。
業界や会社が成長している環境であれば、将来が今よりもよくなり、楽しいはずだと考えやすくなります。
成長していない会社としている会社では雰囲気も違いますし、仕事プラスに考えやすい場にいることが重要です。
同じ会社の中でも成長している部署があれば、そちらに近い仕事をしていくと成果も出やすく、ポジティブになりやすいです。
6.人間関係がいいかどうか
人間関係というのは退職理由の上位です。
とくに上司との人間関係はあらゆる人の悩みの種で、ストレスの原因です。
退職するというのも解決策の一つですが、毎回退職するわけにはいきません。
ある程度の対処法は身につけておくべきです。
上司を理解する
上司を理解することが第一です。
上司にもパターンがあります。
- こまかく相談してほしい
- 数字さえ達成すればなにも言わない
- 同じことを聞いてほしくない
- 見て盗め
- マナーに厳しい
- 時間に厳しい
- ロジックにこだわる
- スピードにこだわる
などその人の大事なポイントがだいたいあります。
まずは、上司を動物園で動物を見るときのように、注意深く観察するのはおすすめです。
パターンを掴んでしまえば、対応も楽になります。
変えるのも1つ
どうしようもない場合には、上司を変えたり、変更したりする方法もあります。
下でも紹介しますが、上司、部署、会社を変えたりするアプローチも有効です。
まずは、自分ができる工夫をしたほうがいいですが、改善しなければ、その状況から抜け出した方がいいでしょう。
7.給与の待遇がいいか、悪いか
待遇もよくある退職理由です。
給料が高いという理由だけで、仕事があまり好きではなくても退職しない人も多いくらいです。
社内で待遇を上げるのは難しいですが、人事評価の基準などを抑えて、しっかりアピールするほうが重要です。
ただ、あまりにも給料が低い場合には転職なども考えたほうがいいでしょう。
8.労働環境がいいか・悪いか
労働環境も仕事を楽しむうえでは重要です。
労働環境の悪い職場にいたことのない人はわかりにくいかもしれませんが、どうしても難しい環境というのは存在します。
- 社内の雰囲気が暗い
- 常に社内で誰かが怒られている
- 非常に静かで活気がない
- 離職率が高い
- ストレスが非常に高い
- 長時間の残業が常態化している
このような環境の場合には、なかなか改善するのが難しいでしょう。
身の回りの問題であれば、自分で取り組んだほうがいいですが、全社的な問題の場合には個人で改善するのは困難なことが多いです。
無理に取り組むよりも早めに転職をしたほうがいいケースも多いです。
9.自分の基準を知っている
自分にとって重要なことを知っておきましょう。
自分にとってのベストと多くの人にとってのベストが違うことはよくあります。
自分にとって良ければ、周りの人は関係ありませんし、周りの人にとって最高でも自分に良くなければ意味はないです。
自分なりの基準を知っている人は、その基準を満たす仕事をすればいいので、仕事を楽しみやすくなります。
自分の基準を明確にしておき、それに合った仕事をするようにしましょう。
10.嫌いな仕事を続けない
あらゆる努力をしても楽しめない仕事はあるものです。
「後ろ向きな転職はよくない」と言われることもありますが、無理にそこで頑張るよりも早く転職したほうがいいことも多いです。
自分の場合には、入社した会社で労務管理ができておらず、週3日アルバイト業務を手伝わされたこともあります。
会社の雰囲気もよくなかったですし、社長も改善させるつもりはなかったようなので、3ヶ月で退職しました。
その次の会社では、楽しく仕事ができたので問題ありませんでした。
小さい会社であれば転職しかありませんが、大企業だと上司を変えてもらったり、部署を異動したりという選択肢もあります。
A.上司、部署を変える
上司や部署を変えるのは難しいと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
中小企業で社長が上司という場合にはなかなか厳しいですが、ある程度の規模であれば解決しやすい方法です。
上司の上司に伝える
1つは上司の上司に伝える方法です。
たとえば、直属の上司が課長であれば部長になります。
部長の管轄内であれば、比較的スムーズに移れる場合もあります。
伝え方はシンプルに、「上司の○○さんと合わない」という話をすれば大丈夫です。
自分は複数回、この方法で上司や部署を変えてもらいました。
部長としてはあなたが働きやすい環境で成果を上げてもらう方がいいので、この方法で解決することも多いです。
人事に伝える
人事に伝えるのも有効です。
会社によっては、人事制度で部門や部署を移るような異動が実現しやすいこともあります。
最後の手段でもありますが、「もう無理で退職したい」という場合には、その内容も伝えたほうがいいです。
あなたがそれまでしっかり仕事をしていたら、調整してくれる可能性が高まります。
会社を変える
上記を試したうえで、今の会社内で厳しい場合には、早めの転職がおすすめです。
いきなり退職しない
基本的には、いきなり退職はNGです。
給料をもらいながら安全に転職活動をします。
ただ、どうしても肉体的・精神的にまずいと思ったら休職・退職の対応をしましょう。
精神面の問題から長期間働けなくなってしまうと、経済的にもキャリア的にもダメージが大きくなります。
プロに相談する
転職を考えるときにはまず、プロに相談しましょう。
転職は年齢が上がったり、転職回数が増えてしまったりすると、その後のキャリアの選択肢が減ってしまいます。
できるだけ若いうちに、できるだけ転職回数を少なくするのが肝です。
そのために活用したいのが、転職エージェントです。
転職エージェントはうまく活用すれば、非常に心強い戦力となります。
彼らはあなたに合った求人を紹介してくれたり、選考対策をしてくれたり、万が一落ちたときには理由も教えてくれます。
転職は繰り返すほど選択肢が減っていくので、1回1回が勝負です。
あなたが間違った方法で一生懸命活動してしまわないためにも早めに相談しましょう。
万人向けにおすすめできるエージェントがこちらです。
もちろん、リクナビNEXTやマイナビ転職などは合わせて活用して問題ありません。
在職中に転職活動をして、いい会社が見つかってから退職しましょう。
さらに知っておきたいこと
ここでは、仕事が楽しい人、楽しくない人の違いについて見てきました。
若いうちは楽しめていない原因が自分にあるのか、会社にあるのかがわかりにくいものです。
どんな環境でも楽しめるのがベストですが、現実的には厳しい環境もあるということは知っておくべきでしょう。
もし明確に好きな仕事がわからなければ、とりあえず市場価値の高い仕事についておくのも1つです。
転職エージェントに聞いたり、ランキングを調べたりするとすぐにわかるので、ぜひ調べてみてください。
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