50代の転職ハードルは非常に高いです。
60歳が定年の会社が大半なので、働けるのは最長でも10年程度です。
同じようなスキル・経験であれば、30代・40代の人が優先されます。
早期退職制度を作ってまで、人数を調整しようとする会社もあります。
ここでは、9個のポイントから成功する・失敗する人の違いをご説明します。
1.転職しない選択肢を考える
50代での転職はしない方がいいです。
リストラや病気・介護など、やむをえない事情を除くと、できるだけ転職は避けた方がいいです。
マネジメント経験がある40代の人でも、百社以上も応募して面接にすらたどりつけないということがあります。
50代になるとさらに厳しいです。
あなたのやりたいことが、異動したり、副業したり、投資したりとほかの方法ではできないのかを考えましょう。
退職はしない
在職中の人は、絶対に安易に辞めてはいけません。
早期退職制度で退職した結果、再就職が決まらないという人も多いです。
会社に在職しながら転職活動をするようにしましょう。
2.転職マーケットを知る
転職経験が少ない人や大手企業出身者にありがちです。
「自分なら大丈夫だろう」、「自分は社内でも評価も高い」という方も要注意です。
ほとんどの人が自分の市場価値を正確にわかっていません。
そして、実態よりもかなり高めに見積もってしまっています。
早い段階で、正しい転職市場を認識するのが重要です。
3.プライドが高いと厳しい
上とも関連しますが、年齢が上がるとプライドが高い人が非常に多いです。
そして、本人は無自覚なケースが多いです。
自分でスキルや経験を積み上げてきたと考えている人ほどその傾向があります。
こうしたプライドが求人を探すときの条件にも、選考のときにも出てしまうのはマイナスです。
選考を受ける中で、現実を直視する人が多いですが、これも早めに解決しておきたい問題です。
4.長期戦を覚悟する
50代の転職と20代の転職はまったく違います。
20代のときはほとんどの人が3ヶ月程度で決まりますが、50代では1年以上かかることも珍しくありません。
早く決まるに越したことはありませんが、仕事とのマッチングが一番です。
会社に在職しながら長い目で転職活動を進めていくのが重要です。
5.若手と同じ探し方をしない
求職者を年齢で差別することは禁止されています。
そのため、外からは実際に何歳まで募集しているかをわからないことがよくあります。
表向きは募集していても書類選考で半自動的に40代・50代を落とすことは珍しくありません。
そこで、20代・30代と争わない方法があります。
- 直接応募
- 知り合い経由応募
あなたが本当に入社したい会社があれば、直接応募をしても問題ありません。
リスクは無視される程度です。
同じように、知り合い経由で求人に応募する方法もあります。
履歴書や職務経歴書とは別に提案書類を用意したり、アピールをしたりする方法はたくさんあります。
そのような工夫も考えてみましょう。
6.選択肢を広げる
50代の求人の種類は2つのタイプがあります。
高度な専門性
一つはマネジメントや専門性の高い求人です。
年齢の分だけスキルや経験を高めてきた人は、この年代においても仕事は見つかります。
とはいっても、実力順ではなくあくまでもマッチングです。
さまざまな転職サイトやエージェントを使って、選択肢を広げましょう。
年収600万円以上の人はハイクラス転職サイトを活用しましょう。
- 年収600万円以上:ビズリーチ、キャリアカーバー
- 転職サイト:リクナビNEXT
- 転職エージェント:リクルートエージェント
未経験可の求人
もう1つは、ハードルが低い求人です。
分野にもよりますが、不人気の仕事や常に人が足りない仕事はあります。
急いで仕事を探さなきゃいけないケースではこうした仕事も検討しましょう。
転職エージェントで求人が見つからない人は、東京しごとセンターやハローワークなど公的なサービスも使いましょう。
7.あきらめずに数を打つ
どんな方法でもいいですが、アプローチはできるだけ増やしましょう。
転職サイト・エージェント・知り合い経由・直接応募などあらゆる方法を駆使しましょう。
100件応募してダメでも300件応募して、やっと数社の面接、1社の内定という人もいます。
落ち続けるのは非常に辛いので、家族でもエージェントでも味方を必ず作っておきましょう。
あきらめずに転職活動を続けましょう。
8.選考対策をする
これは大きく、選考書類対策と面接対策にわかれます。
書類対策に関しても面接対策に関しても、このサイトにコンテンツを用意しています。
市販されている本もあるので、そうしたものを見てもいいでしょう。
もったいないのが、多くの人は本気で対策をしていません。
書類は万全にするまで時間をかけられます。
面接も模擬面接を何回もすれば、成功確率は上がります。
アドバイスをもらった方がいい
履歴書や職務経歴書は作ったうえで、アドバイスをもらったほうがいいものです。
面接に関しても、質問の答えを考えておくのは重要ですが、姿勢・答え方・表情などもかなり重要です。
自分だけではどうしても限界があります。
書類にしても面接にしても、第三者に見てもらったほうがいいです。
こちらに関しても、WORKPORTやリクルートエージェントなどで相談しましょう。
登録が難しい人はハローワークでも大丈夫です。
この2つのプロセスを徹底的にやるだけでだいぶ可能性は上がります。
9.人の力を借りる
50代の転職は超ハードです。個人で臨むのは避けましょう。
家族、人事をやっている友達、元同僚、同じ年代で転職した知人、転職エージェント、ハローワークなどすべてを活用しましょう。
少しでも多くの求人を探して、徹底的な対策で臨みましょう。
50代の場合には転職エージェントに断られることが増えますが、可能なら相談しましょう。
無理ならハローワークです。
彼らはこのようなノウハウを持っていて、心強いサポーターになります。
- 転職の進め方
- 該当業界・業種の求人状況
- 自分の市場価値・アピールポイントのアドバイス
- 自分の希望に合った求人探し
- 行きたい会社に内定する可能性
- 選考書類の書き方・チェック
- 面接対策のアドバイス
少なくとも転職を数回しか経験しないあなたよりも、彼らははるかに多くの人の転職をサポートしています。
ここでは、50代の人でもサポートしてくれる可能性が大きいサービスをいくつか紹介します。
複数登録して、マッチしたところと進めていきましょう。
さらに知っておきたいこと
ここでは、50代転職の失敗・成功パターンを見てきました。
知識がないまま進めると大変ですが、対策次第でコントロールできるものもたくさんあります。
しっかり知識をつけて、成功確率を少しでも上げましょう。
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