転職するか、しないか、転職の時期、成功するかなどを占う人がいます。もちろん、基本的な考え方は個人の自由です。
ただ、自分自身で真剣にキャリアを考えたり、他人のキャリアのサポートをしていたりする自分から見るともったいないなと思うところもあります。
ネットで何回かクリックしたり、生年月日を選択したりしたくらいで自分の将来を決めるのがベストなのでしょうか。
個人のキャリアに運の要素はつきものですが、かなりのレベルまで科学できる転職まで運で決めてしまっていいのでしょうか。
ここでは、占いにどう向き合うのか、どう活用すべきなのか、占いに頼らない方法について真剣に考えてみました。
目次
無料の占いはどんなものか?
占い 無料で検索すると、多くのサービスが出てきます。当たり前ですが、すべてあらかじめプログラミングされているものです。
いくつか試しましたが、同じ行動をすると同じ結果になります。多少ランダム性を考慮しているものもありますが数パターンです。
お金を払ってオーダーメイドで見てもらう占いならまだしも無料の大量生産の占いに人生を預けるのでしょうか。
夢占いは?
夢診断というフロイトが思い浮かびますが、夢で占うことに関しては、多くの反論があります。
夢とは寝ているときに記憶を整理する過程で見るものであることが明らかになりました。
その情報の解釈の仕方をすることはありうるかもしれませんが、それで将来がわかるということはありません。
その解釈もあなたが自分でやったらなんとなく自分がしたいことなど恣意的なものになるでしょう。あなたにその能力はありますか?
生年月日を使って四柱推命の占いを試してみた
生年月日を入れる四柱推命の占いも試してみました。このような結果が出ました。
- 大変モテる人です
- 運送や配送、交通にまつわる仕事
前者は人生で一度もモテた時期はありませんし、後者に至っては普通免許すら持っていません。
そもそも生年月日が同じ人が同じ占い結果になるってどうなんでしょうか。
あなたと生年月日が同じ人がいたとして、その人はあなたと同じような人生を歩んでいるでしょうか?
なによりも占い思考がまずい
占いを使うこと自体に問題があるとは思っていません。
それでも転職のような人生で重要な意思決定を占いに頼る思考は心配です。このようなことを考えてみてください。
- あなたは今後の人生で大きな意思決定のたびに占いをするのでしょうか
- うまくいったとき・うまくいかなかったときはどのように次に活かしますか
- なにか想定外のことが起きたときに占いのせいにしませんか
あなたが人生に一度しかこうした意思決定をしないのであればいいかもしれません。
でも何回も行う場合にはどうでしょうか。毎回、同じ占いをするのでしょうか。
占いで大失敗したらどうしますか? それはどのように反省しますか。今後は違う占いを選ぶのでしょうか。
このように改善しにくいものに頼っていいのでしょうか。
大昔には占いが政治に利用されていたという話を聞いたことがあるかもしれません。では、なぜ今はそこまで使われていないのでしょうか?
こんな場合には頼っても大丈夫
すべてやりきった
自分が考えられることをすべてやった、もうほかにできることはない。そのような理由で頼るのはいいかもしれません。
コインをトスする代わりに占いに委ねるのも1つでしょう。
先生を信じる(宗教)
もう1つは、完全に特定の先生を信じるというのもありえます。絶対的に信頼するのは占いというよりも宗教に近いですが、その人の言うことすべてを信じるという人もいます。
芸能人が占い師に洗脳された例も多数あるので、注意は必要ですが、ある程度の節度や距離感を保って接する方がいいでしょう。
占いに頼らないキャリアの考え方
幸い、日本にはカースト制もなく自由に職業が選択できます。どのキャリアを選ぶのもあなた次第です。
キャリアに関する情報も十分に手に入り、大昔の政治のように占いに頼らなきゃいけないという状況でもないでしょう。
転職するべきかどうか、転職のタイミング、キャリアの考え方といったよくある質問に関しても一般的な答えがあります。
このサイトでもさまざまな情報を提供していますので、いくつか下でもご紹介します。
占いに頼ることが100%悪いわけではありませんが、自分なりに考えて、その結果を反省して、よりよい意思決定をするということを放棄するのはあまり賢くはないでしょう。
若いうちは小さな差かもしれませんが、歳が上がっていくにつれて大きな差になっていきます。
自分なりに考えて、それを検証するというプロセスを積み上げてきた人とそうでない人ではあらゆる意思決定の精度が全然変わります。
他人のせいにできる意思決定をする人と、自分で責任を引き受ける意思決定をしている人では人生に対する態度も大きく変わるでしょう。
それでも占いで決めるという方はどうぞ。自分で考えたいという方はほかの記事もどうぞ。