既卒の人は就職活動は、新卒採用の人とそこまで変わりませんが、注意が必要な部分があります。
その1つが、就活サイト・求人サイトの使い方です。
もし新卒のときと同じように進めればいいと思っている人は、甘いです。
ここでは、既卒でのサイト攻略方法を見ていきます。
就職活動の前に知っておいてほしいこと
採用する会社と採用しない会社がある
まず、注意が必要なのは、新卒のときと異なり、既卒の人は採用しない会社があるということです。
そもそも既卒の人をNGとしている会社もありますし、NGとは書いていなくても採用しない会社もあります。
明確に既卒の人でもOKとなっている求人を探していくと、より効率的です。
新卒より不利になる可能性はある
残念ながら、既卒の人が採用対象となっている企業でも既卒の人はネガティブに見られる可能性があります。
採用担当の人には「就職活動で採用されなかったのではないか」、「なにか本人に問題があるのではないか」と考える人もいます。
既卒質問の対策
コントロールが難しい部分もありますが、既卒の人に聞かれがちな質問に答えられるようにしておきましょう。
- なぜ既卒になったのか?
- 就職活動をしたのか?内定をもらったのか?
- 卒業してからは何をしているのか?
無理にお化粧せずに、正直に答えて大丈夫ですが、前向きなものにしましょう。
嘘をつくと、すぐにわかってしまうので、ネガティブなこともきちんと伝えましょう。
いくつか答え方の例です。
- 就職活動の重要性を認識せずに卒業してしまった。今は、業界研究をしながら真剣に就職活動に取り組んでいる
- 就職活動のときには、業界をかなり絞ってしまい、志望業界から内定をもらえなかった。あらためて、自己分析をして、自分の価値観に合った会社を幅広く受けている
- 就職活動では、自分の考えていることをうまく説明できずに、内定をもらえなかった。自分の伝える能力を改善するため、塾講師のアルバイトをしながら、あらためて就職活動をしている
既卒でも十分にチャンスはある
厚生労働省の調査によると、新卒採用を受け入れた事業所の7割程度は、既卒の人も採用対象に入っています。
大企業を含めて、多くの企業では依然としてチャンスがあるため、過度に悲観的にはならず、しっかり対策しましょう。
また、マイナビの調査によると、既卒者と現役学生では、内定率も違いますが、そもそもエントリーが少ないようです。
既卒の人こそ、多くの会社に積極的に応募していくようにしましょう。
既卒者の就活・求人サイト活用ポイント
就職活動のステップは大きく2つです。
- 求人探し
- 選考対策
この2つをしっかりこなすことが重要です。
就活サイト・転職サイトをどちらも活用する
リクナビ、マイナビなどの就活サイトとリクナビNEXTやマイナビ転職などの転職サイトを併用しましょう。
就活サイトで、既卒でも気にしない新卒向け求人を探し、転職サイトでも既卒OK求人を探すと選択肢が増えます。
エージェントを活用する
就活・転職エージェントという、求職者をサポートするサービスがあります。
彼らは、企業に費用を請求するため、就活生や転職者は無料で活用できます。
具体的には、このようなことをサポートしています。
- 就活の進め方のアドバイス
- 既卒OKの求人探し
- 書類対策
- 面接対策
就活を自分の力だけで進めるのは、あまりにもったいないです。
とくに既卒の人はマイナビの調査によると、内定率が現役学生よりも大きく低くなっています。
- 現役学生内定率:82.7%
- 既卒者内定率:43.2%
少しでも成功確率を上げるために自分の力だけでなく、プロのサポートを得ることが重要です。
こうしたエージェントは、既卒採用に積極的な会社と連携していますし、選考の対策に関してもプロです。
マイナビジョブ20’s、ハタラクティブ、いい就職.com、ウズキャリ既卒 などを活用しましょう。
会社以上に担当者が非常に重要です。
複数のエージェントと話したうえで、一番よさそうな人と連絡を取っていきましょう。
口コミサイトでチェック
会社に入社を決める際には、Vorkersや転職会議などで必ず口コミをチェックしましょう。
未経験OK、既卒OK、第二新卒OKといった会社には少なからず、ブラック企業が含まれています。
自分で見極めるだけでなく、第三者の評価も必ずチェックするのが重要です。
厳選おすすめ就活サイト・求人サイト7選
就活生向けのリクナビ
リクナビ、マイナビは就活生であれば、誰もが登録するかと思います。
既卒の場合にもリクナビは使えます。必ず登録しましょう。
基本的な使い方は、現役のときと同じで大丈夫です。
既卒の人を受け入れていない可能性と不利になる可能性だけ認識しておきましょう。
転職者向けのリクナビNEXT
転職サイトはたくさんありますが、総合型の転職サイトはリクナビNEXTだけでいいというレベルの転職サイトです。
求人数が多く、地方やマイナーな職種に関しても対応しています。
また、履歴書や職務経歴書の作成に関してもツールが用意されていたりとエージェントにはないサポートがあります。
スカウトもかなり来るので、こちらも早めに登録して、情報をしっかり入力しておきましょう。
あまりの求人数の多さと大量に来るスカウトに圧倒されるところもありますが、選択肢を増やしておくことは重要です。
20代向けのマイナビジョブ20’s
名前の通りマイナビ運営のサービスです。
マイナビでは、もともと中小企業や地方にも強く、求人数も多いです。
大手エージェントは職歴のない人へのサポートは手薄ですが、マイナビはここの層に力を入れています。
既卒も含め、新卒から20代の若手へのサポートに強く、評判も抜群にいいです。
既卒の人であれば、必ず登録しておきたいエージェントです。
老舗で地方求人も対応可能ないい就職.com
いい就職.comは2001年から運営されている老舗のサービスです。
求人やサポーターの質にも定評があり、地方の就活・転職のサポートもしています。
第二新卒や既卒はともすれば、どんな人でもとにかく採用したいというブラック企業が多くなってしまいます。
ここは老舗のため、そうしたブラック企業が交じる可能性がほかのサービスよりも少なくなっています。
また、サポートに関しても長年積み上げてきたものがあり、無理やり就職させようとするリスクも少ないです。
既卒の人も安心して利用できるサービスの1つです。
徹底サポートがウリのウズキャリ既卒
エージェントは成果報酬を企業から得るため、手厚いサポートがなかなか難しい部分があります。
そんな中でウズキャリはサポートに時間をかける点で、ほかとは大きく異なります。
たとえば、ウズカレという就職対策講座があり、みっちり求人探しや面接対策を行うプログラムを運営しています。
今回は、既卒向けへのサービス提供もしており、就活対策に自信がない人には非常におすすめです。
経歴に自信がない人はハタラクティブ
ハタラクティブは既卒や第二新卒、フリーターの人をサポートするサービスです。
未経験でも正社員になれるというのがウリで、経歴に自信がない人にもおすすめできます。
内定しやすい求人が多いため、自分の学歴や経歴に自信がない人はこちらのサービスを活用しましょう。
入社前のチェックはVorkersで
Vorkersでも転職会議でも構いませんが、入社前に会社の評判をチェックするのは必須です。
問題のある職場でないか、本当に入社して問題がない会社かをしっかり見極めましょう。
さらに知っておきたいこと
ここでは、既卒者の就職活動を成功させる求人の探し方を見てきました。
既卒だからこそ使えるサービスを使い倒して、就職活動をぜひ成功させましょう。
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