
転職した方がいいかどうかって難しくない?

結局は個人の判断だけど、判断のポイントはいくつかあるよ。
転職のきっかけはいろいろとあります。
そんな理由で転職していいのかと思うものもあるかもしれません。
きっかけは人それぞれで構いませんが、転職するかどうかは悩ましいものです。
理由次第では転職しなくてもいい・しないほうがいいということもあります。
僕自身も毎月辞めたいと思いながら結局、3年近く在籍したこともあります。
ここでは、よくある転職のきっかけを見るとともに、本当に転職したほうがいいかどうかの見分け方まで取り上げます。
よくある転職のきっかけ
1.人間関係
転職でネガティブな理由の一番ではないでしょうか。
とくに上司との人間関係が問題になることも多いです。
自分の経験でも上司と相性が合わなかったり、パワハラに近いマネジメントがあったりして、ストレスがかかり、転職する人は多いように感じます。
2.社風・働き方
上司によって当たり外れがありますが、そもそも会社として問題があることもあります。
営業系の会社でありがちですが、叱責されたり、目標が必達で詰められたりということは多いです。
上司が帰るまで帰れない、終電まで残ることが常態化している会社もあります。
こうしたものは個人の力で変えることは難しいです。
3.体調不良・うつ
人間関係や業務内容から肉体・精神面でダメージを受けてしまい、退職ということもあります。
よくあるパターンとしては、最初は少しずつ休みが増えて、そのうち会社に来なくなったり、休職したりしていつの間にかフェードアウトすることがあります。
4.会社・業界の将来性
ここまでは、いわゆるブラック企業でありそうな理由でしたが、注意が必要なものとしては一見よく見えるような企業です。
そこそこ給料の支払いがいいものの、業界としては将来性がなかったり、身につく能力がその会社でしか生かせなかったりするものは危険です。
40代・50代になって気づくと間に合わず、退職後にコンビニでアルバイトをするようになることになりかねません。
5.給料・待遇
給料を同世代と比べたり、家族ができたりして給料に不満が出たり、もう少し必要だと気づくことがあったりします。
社外の人と話す中で、自分の方が少ないと気づくこともあるかともいます。
社内で調整がつくこともありますが、日本的な企業であるほど差がつきにくかったり、若いうちに少なかったりして退職を検討することもあるでしょう。
6.人事制度・評価
絶対的な給料ではなく、評価に対する不満もあるでしょう。
年功序列の会社であれば、年次によって給料が決まるかもしれませんが、逆に同期の間ではほとんど差がつかないこともあります。
確かにギネス記録を取ったのに、月給が2千円しか上がらないあの感覚は経験してみないとなかなかわからないでしょう。
7.解雇・早期退職
解雇の場合には選択肢はありませんが、退職勧奨や早期退職などもあります。
少し前に、ソシャゲ全盛期のころに早期退職などを募集した会社もありました。
自分のキャリアや実力に自信がある人は退職金をもらって退職をしている人もいたので、きっかけの一つになりそうです。
8.業務内容
ポジティブな理由としては、業務内容が多いのではないでしょうか。
会社によっては社内の異動制度などもあり、柔軟に対応することが可能なこともあるでしょう。
一方で、社内で調整できるものは限りがありますし、転職するほうがやりたいことに近づくことも多いです。
9.留学・海外
学生時代に行く人も多く、以前ほど聞かなくなったようにも思いますが、留学や海外旅行などで退職する人もいます。
少数ですが、海外で就職する人もいます。
あらかじめ世界一周などを考えていた人は計画通りの退職をしていることもあります。
10.大学・MBA・勉強
割合として多いわけではないですが、働いた中で知識が必要だったり、身につけたかったりして大学に入学したり、MBAに行ったりする人もいます。
医学部や法学部に関しても一定数の年齢の高い人たちがいるものです。
11.もっといい会社からオファー
日本だとまだ少ないかもしれませんが、登録しておいた転職サイトやエージェントから非常にいいオファーが来るということもあるでしょう。
海外ほど直接的なアプローチはまだ浸透していませんが、カジュアルなイベントやミートアップが増えたので、そのような中でオファーをもらうこともあるでしょう。
12.起業・独立
もともとこういうことが選択肢の候補にあったような人が起業・独立するパターンもあります。
フリーランスとして働く人も以前に比べて増えてきています。
本当に退職すべきかどうかを判断する方法
上で見たきっかけにはポジティブなもの・ネガティブなものがあります。
ポジティブな理由の場合
ポジティブなものの場合には、損をしないかどうかを考えましょう。
今の仕事が激務やブラックという場合には仕方がありませんが、そうでなければ時期を調整できるといいです。
少しタイミングを変えるだけでメリットが大きいということもあります。
たとえば、以下のようなものです。
- 今の仕事で直近で昇進はないか
- 今の仕事のボーナスは直近でないか
- 在職中にしておいたほうがいい準備はないか(留学・大学・起業)
毎月、お金がもらえるという立場は非常に強いので、できる限りこれを活かしましょう。
ネガティブな理由の場合
緊急事態では逃げる
ネガティブな理由では、緊急かどうかが最初の判断ポイントです。
体調・うつの問題が現れた場合ですが、緊急事態なので有給を使ったり、休職をしたりして一旦、逃げましょう。
限界まで無理をしてしまい、立ち直るのに時間がかかったり、休職やブランクが長くなってしまったりする人もいます。
こうなってしまうと、その後のキャリアの選択肢が狭まってしまうため、早い段階で避難するのが一番です。
変えられるかどうかを判断する
それ以外の理由に関しては、冷静に問題について考えることが重要です。
社風・将来性・人事制度などに関しては、変えるのが難しいですが、他の問題は変えられる可能性もあります。
たとえば、上司や部署は変更できる可能性があります。
大企業であれば、調整の余地があるため、上司の上司や人事部に相談してみましょう。
自分はどちらも変更してもらった経験があります。
ただ、中小企業だったり、融通の効かない職場であれば、転職した方が早いです。
転職するときのポイント
転職活動を進めるときのポイントは2つです。
- いきなり退職しないこと
- 早い段階でプロに相談すること
いきなり退職しないこと
転職の基本は、在職中に転職活動をすることです。
うまくいかなければ今の会社に残ればいいだけなので、メリットが大きいです。
年齢や転職回数、スキルや経験次第で転職は長期化することもあります。
お金をもらい、仕事を確保しながら転職活動をしましょう。
プロに相談すること
もう1つがプロに相談することです。
あなたのキャリアの状況によっては、転職しないほうがいいこともあります。
ただ、この判断は自分ではなかなか難しいです。
転職市場のこと、具体的な求人、あなたのキャリアの強み・弱いなど、多くの知識や客観的な視点が必要になるからです。
そこで、転職エージェントに相談するのがポイントになります。
以下のように、自分では把握しにくい情報を教えてもらうことができます。
- どのように転職を進めるか
- あなたの転職市場での市場価値はどの程度か
- 転職後のキャリアまで考えて、どのような仕事がよさそうか
- 転職の選択肢は多いのか、少ないのか
- どのような企業に内定する可能性は高いか
- どのように書類でアピールすべきか
- どのように面接でアピールすべきか
キャリアは個別事情が大きいため、早い段階でアドバイスをもらったほうがいいです。
極端な話、転職回数が2回か3回かでもだいぶ変わります。
早めの段階で進め方を確認しておくと効率的に活動が進められますし、あなたに合った案件があれば随時、紹介してもらえます。
求人数とサポートの観点でおすすめできる転職エージェントをいくつか紹介します。
ぜひ相談して、気になることを聞いてみましょう。
自分のペースで探したいという人は、リクナビNEXTなどの転職サイトも利用しましょう。
登録すると、あなたの市場価値がわかるMIIDASというサービスもあります。
どちらも登録しておけば、スカウトがもらえるため、積極的に転職を考えていない場合でもおすすめです。
さらに知っておきたいこと
ここでは、転職のきっかけについて見てきました。
勢いで退職するのも、我慢しすぎて限界になってしまうのもよくありません。
こうしたタイミングは情報収集をしっかりしながら、着々と進めるとうまくいきやすいです。
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