転職に年齢制限・限界はない!年齢別の実態と本当に考えるべきこと

転職にあたっては、年齢が考慮されます。

これは、年齢が若いほど選択肢が多いということと、年齢ごとに見られる能力が異なるという2点から重要です。

転職は結局はマッチングの問題なので、何歳でもできる人はできます。ただ、なにもしないまま年齢を重ねていくと、当然厳しくなります。

ここでは、年齢に関してあなたに知っておいてほしいことを取り上げます。

転職と年齢の現状

まず、簡単にどの年齢で転職しているかを見ていきます。

転職する人の多くは20代後半(25~29歳)と30代前半(30~34歳)のあたりに多くなっています。

大卒ストレートの人が最初の3年を終えるタイミングが25~26歳で、このタイミングから検討する人が増えていきます。

だいたい20代後半の26~28歳あたりが転職を考え始める人のピークです。ここで、キャリアチェンジも踏まえて転職する人が多いです。

その後少しして、より専門性を高めて、キャリアアップや業界などを変更する30代前半の転職が増えていきます。

30代後半以降も転職する人はいるのですが、マッチングが難しくなっていくため、転職する人たちは減っていく傾向にあります。

年齢別に転職のとき求められるもの

年齢別に求められる能力に関して、ざっくりと分けたものが上のものです。

  • 20代はポテンシャル、ビジネススキル
  • 30代前半は経験・スキル(専門性)
  • 30代後半以降は高い専門性・マネジメント

それぞれ見ていきます。

20代

20代はおもにポテンシャルやビジネススキルが見られます。どの会社にも共通する能力です。

専門性はあまり問われないため、ほかの業界・職種にキャリアチェンジしやすいということがあります。

今は求人数も多いため、20代であれば、仕事を選びすぎない限り、かなり転職しやすくなっています。

30代前半

30代になると専門性が見られます。会社で育てるのではなく、育っている人を採用したいという側面が強くなります。

33歳未経験の人と25歳未経験の人が来たら、よほど前者の人がよくない限り、どうしても後者の方が採用される傾向にはあります。

自分の未経験の領域に踏み出すのも可能ですが、周辺領域での経験があったり、その業務に必要なスキルが身についているといった説得材料がないと難しくなるでしょう。

30代後半以降

30代後半になると、高い専門性やマネジメントなど一段階高いレベルが求められるようになります。

その会社の内部で補えない人を採用するわけなので、当然といえば当然かもしれません。

転職限界

35歳転職限界説という言葉がありますが、ポジションとのマッチングが難しくなってくるのもこの年齢からです。

まず、会社側からの条件も厳しくなります。20代後半であれば、業界経験がなくても営業経験だけあればOKだったのが、30代後半では、業界経験あり、営業経験あり、マネジメント経験ありといったものになります。

あなたがちゃんと専門性を身につけていないと選択肢がなくなってしまうわけです。また、専門性を身につけていたとしても、自分にぴったりの会社を見つけるのが難しくなります。

IT業界の営業担当と、営業部長では、ポジションの数がまったく違うこともわかるでしょう。

つまり、35歳転職限界説とは、このような理由でそれまでよりも難しくなるということです。

  • 専門性なく、ポテンシャルという理由で転職するのが難しい
  • 経験を積んだ人でも自分にぴったりのポジションを見つけるのが大変になってくる

当たり前ですが、あなたが非常に優秀なのに年齢だけを理由に落とされるということはそう多くはありません。

その点に関しては、必要以上に不安になる必要はありません。

年齢に関して気をつけてほしいこと

20代でやることを決める

第二新卒という言葉が生まれたり、30歳までの未経験者を新卒扱いする会社が出たり、キャリアに関してだいぶ柔軟性が認められてきました。

今は求人も多く、20代で焦る必要があることもあまりないでしょう。それでもチャレンジややりたいことは早めに済ませておきましょう。

できれば、大学生のときに試せるといいのですが、後から後悔するくらいであれば、早めに取り組みましょう。

海外で働きたい、違う仕事をやってみたい、フリーランスをしたい、こういったことが非常にやりやすい年代です。

失敗しても20代の行動力は好意的に取られることが多いので、リスクは抑えられます。30代に入ると慎重さも必要です。

35歳までに専門性を身につけておく

同じように35歳までに自分で決めたことに関して専門性を身につけましょう。

30歳ぎりぎりに決めても、35歳までは5年あります。本気で働けば、それなりにはものになります。

ほかの会社でも応用可能なスキルを身につけましょう。専門性もそうですが、マネジメントやコミュニケーションなどのスキルも重要になります。

転職しすぎない

年齢に対して転職しすぎないことにも気をつけましょう。

転職回数が増える、短期での離職はネガティブに見られやすいです。

目安としては、20代で2回まで、30代で4回までに抑えておくことです。1社に平均でも3年程度はいたいところです。

22歳⇒25歳(1回目)⇒28歳(2回目)⇒31歳(3回目)⇒34歳(4回目)みたいな形でしょうか。

女性

女性に関しては出産というライフイベントを経験する人も多いでしょう。それにも注意が必要です。

産休に関しては、あなたが働いていれば手当ももらえますが、育休に関しては会社の規定で、一定年数(1年など)働いていないと取得できないようなこともあります。

また、会社によってはそもそも理解があったり、時短で働けたりと柔軟な会社とそうでない会社もあります。

今いる会社がいい場合にはそのままいた方がいいでしょうし、よくない場合には、早めに移った方がいいでしょう。

実際に何人が、産休や育休を取得していて、時短勤務していてといったことはちゃんと調べましょう。

会社を退職して、落ち着いてと考えていると、ブランクがあって、働き始めたいときに職を探すのが大変ということもあります。

優秀な人でも苦労しているのを見ますし、出産後も仕事を続けたい場合には、できる限り会社からは退職しないことをお勧めしています。

エージェントにも相談する

転職をしたいと考えたら早い段階で転職エージェントに相談しておきましょう。

彼らは転職のプロで、あなたの転職についてアドバイスをしてくれます。ここには一般的な内容について書きましたが、あなた独自の状況も踏まえてアドバイスがもらえます。

自分の年齢に対するキャリアのレベルを客観的に把握するのは難しいでしょう。経験もキャリアの目標も一人ひとり大きく異なるので、オーダーメイドのアドバイスをもらうことで成功確率は大幅に上がります。

また、早い段階で相談しておけば、あなたにあった求人を紹介してもらえます。

転職サイトなどほかのツールを活用するのもいいですが、ぜひ転職エージェントも合わせて登録しておきましょう。

転職エージェントの活用方法はこちらでもご説明しているので、あわせてどうぞ。

【完全解説】転職エージェントの活用理由・選び方・比較・活用法のすべて

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