転職の悩みは誰にでもあります。
僕も過去に3回ほど転職しましたが、完全に悩みがないことはありません。
はじめての転職のときは本当に悩んだのも覚えています。
失敗したものもうまくいったものもあります。
やはり繰り返すと慣れてくる部分もあります。
こうした経験を踏まえて、ここでは転職に悩んでいる人が具体的に何をするべきかをご紹介します。
目次
1.転職したい理由をまとめておく
転職したいと思ったらそのとき考えたことをまとめておきましょう。
転職を考えるときには、会社を辞めた後のことを考えがちで、冷静に理由が分析できていないことが多いです。
満足・不満な点を列挙する
記憶が新しいうちに不満に思っていることを書いていきましょう。
満足していること、不満に思っていることを箇条書きで書きましょう。
グループ化をする
書いた後にグループ化をしましょう。
たとえば、このような観点でまとめられます。
- 人間関係
- 給料や福利厚生
- 労働条件(残業・休日出勤なども)
- 労働環境
- 業務内容
- 将来
実際に試してみると、こんな感じになります。
満足
- 人間関係
- 一緒に働いている人たちはいい人
- 給料
- 絶対的な金額はそこまで悪くない
- 将来
- 会社自体の将来性はある
不満
- 給料
- 成果を出したのに2千円しか上がらなかった
- 労働環境
- 上司のパワハラがある
- 労働条件
- 残業が多く、残業代も払われない
- 業務内容
- 慣れた・飽きた
- やりがいを感じない
こんな感じでどこかにまとめておきましょう。
書いておくのが大事
なんとなく頭にあるから大丈夫だという人もいるかもしれません。
ただ、ここでは書いておくことが非常に大事です。
- 考えが整理できる
- 何回も同じことを考えることを防ぐ
書くという行為そのものが整理することなので、自分がなぜ転職したいのかを考えることができます。
また、悩みは多くの場合に同じところをぐるぐるしている状態です。
何回も同じことを考えるのも防げます。
2.転職以外の選択肢も検討する
転職を考えると最高にわくわくするのであれば、転職したほうがいいです。
そうでない人はほかの方法を検討するのも有効です。
今回の例では、このような不満があるわけです。
それぞれ見ていくと、解決方法はいくつかありそうです。
不満(再掲)
- 給料
- 成果を出したのに2千円しか上がらなかった
- 労働環境
- 上司のパワハラがある
- 労働条件
- 残業が多く、残業代も払われない
- 業務内容
- 慣れた・飽きた
- やりがいを感じない
変えやすい不満と変えにくい不満
上記では、給料、労働環境、労働条件、業務内容の4点が不満になっています。
変えにくいもの
まず、変えるのが難しそうなものは給料と労働条件の部分です。
人事制度や労務管理に関係しているため、他の部署やチームに移ったところで改善しない可能性があります。
大きな会社の場合には、部門・部署などが変わると改善することもあります。
変えやすいもの
変わる可能性がありそうなのは、労働環境や業務内容です。
業務内容はもし部署異動であれば、できる可能性があります。
部署でなくてもチーム異動で近くてもまったく違う業務ができるかもしれません。
また、上司に関しても意外と変えられることもあります。
この2つに関しては、僕自信も経験しています。
上司を変えたり、部署を異動したりは解決できる可能性があります。
上司の上司や人に相談してみましょう。
不満と解決方法
上の不満を踏まえて、どのような解決方法が考えられるかをまとめました。
不満と解決方法
- 給料
- 成果を出したのに2千円しか上がらなかった
⇒難しいが、部署異動などで解決するかも、副業で収入を得るのも
- 成果を出したのに2千円しか上がらなかった
- 労働環境
- 上司のパワハラがある
⇒上司の上司や人事に言えば解決することも
- 上司のパワハラがある
- 労働条件
- 残業が多く、残業代も払われない
⇒部署異動でまれに解決する
- 残業が多く、残業代も払われない
- 業務内容
- 慣れた・飽きた
- やりがいを感じない
⇒部署異動や部署内異動で解決することも
会社の柔軟性にもよりますが、退職されるくらいなら別部署で活躍してもらったほうがいいと考える会社もあります。
転職を考えるくらい深刻であれば、一旦社内で相談してみるのがいいでしょう。
3.あなたが転職に向いているかを確認する
基本的に転職は個人の自由ですが、あなたに転職が向いているかどうかはちゃんと押さえておきましょう。
転職することで、改善する可能性もあれば、悪化する可能性もあります。
簡単なチェックリストを作ってみたので、自分についてどの程度当てはまるかを考えてみてください。
- 最近、新しいことにチャレンジしていない
- あまり変化のない仕事についている
- 今の会社の仕事の負荷は高くない
- 今の会社でのスキル・経験が他社で活かせない
- 年齢が30代後半以降
- 世間一般の会社と比べると給料が多い
- 仕事に関係する勉強・スキルアップはあまりしていない
上の項目は、転職で失敗しがちな人によく当てはまる内容です。
もしここで当てはまる内容が多ければ、転職に関しては慎重に考えたほうがいいです。
4.転職時期を確認する
転職のタイミングも重要です。
あなたが今、転職をした方がいいタイミングかどうかも最低限押さえておきましょう。
- 直近で昇進や異動がある
- 今の職場で成果を出していない
- まだ転職したばかり
- 私生活で大きな変化がある
もしここで当てはまる内容が多ければ、考えた方がいいでしょう。
昇進や異動で仕事の幅が増えれば、その後のキャリアの選択肢が増える可能性があります。
また、明確が成果がない場合や短期間での離職に対する風当たりは強いのが正直なところです。
私生活で変化がある場合には、同時に対応する労力がかかるので、時期をずらした方がいいですよね。
5.転職の相談をする
転職の最後のポイントは客観的な意見を取り入れることです。
他人からの意見は自分が気づかないような視点に気づかせてくれます。
相談すべき人
非常に重要なポイントですが、多くの人は相談すべき人を間違えています。
よくあるのが親しい昔からの友人や親に相談する例です。
彼らが転職に詳しいのであればいいですが、多くの場合には、転職に詳しくなく、バイアスも強く、的外れなアドバイスをされることが多いです。
相談すべき人は、この2つの要素を持つ人です。
- 転職について詳しい人
- あなたのことを詳しい人
とくに重要なのは、転職についての知識があるという部分です。
あなたの親しい友人がたまたま、転職経験が豊富で、あなたに近い仕事をしている場合には喜んで話を聞きましょう。
ただ、大抵の場合にはそんなに都合のいい友人はいないと思います。
自分の会社から転職した元同僚の人に聞くのはおすすめです。
業界や職種が大きく異なると、いろいろな条件が変わり、あまり参考にならない可能性があります。
プロにも相談する
転職のプロにも相談しましょう。
転職エージェントは毎日のように、転職者のサポートをしています。
彼らならではの情報やアドバイスがたくさん期待できます。
- 転職市場の状況
- あなたの市場価値
- あなたが受かりやすい求人
- 履歴書や職務経歴書の書き方
- 面接の対策
キャリアは人によって大きく異なるので、転職のポイントも人によって変わります。
たとえば、年齢だけでも20代前半と後半、30代前半と後半ではまったく違います。
こうした個別事情を踏まえてアドバイスをもらいましょう。
転職エージェントをうまく活用できると転職の成功確率が大きく上がります。
求人数とサポートの両方でレベルの高い転職エージェントがこちらです。
ぜひ早めに相談しましょう。
さらに知っておきたいこと
ここでは、転職の悩みへのアプローチについて見てきました。
悩みは考えても解消しないので、手を動かしたり、求人を見たり、相談したりしましょう。
具体的な行動をすることで、不安は解消できます。
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