社会人3年目というと、会社によってはもう一人前となるでしょう。
会社によっては部署やチームのエースになったり、部下がいたりするケースもあります。
会社にも慣れてくるとともに、結婚や転職をする人も出てきます。自分も最初の転職は社会人3年目でした。
ここでは、3年目の社会人の貯金や年収から一人暮らしや結婚事情まで見ていきます。
目次
社会人3年目男性・女性の平均年収と中央値
社会人3年目を24歳として見ていきます。
社会人3年目の平均年収
20代前半 20~24歳 (国税庁) |
20代後半 25~29歳 (国税庁) |
24歳 (doda) |
|
男性 | 275 | 383 | 333 |
女性 | 241 | 309 | 304 |
全体 | 258 | 351 | 320 |
政府統計では、年齢ごとのピンポイントデータはありませんので、dodaの発表データも参考にします。
- doda
- 24歳全体が320万円、男性が333万円、女性が304万円
- 国税庁
- 20代前半の平均年収は258万円、男性が275万円、女性が241万円
- 20代後半の平均年収は351万円、男性が383万円、女性が309万円
これを合わせて考えると、このようになります。
社会人3年目の年収は、以下のようになります。
- 全体で310万円程度
- 男性で330万円程度
- 女性で290万円程度
社会人3年目の税金・手取り年収・手取り月収
年収・月収を額面金額・手取り金額で表すとこのようになります。
額面 年収 |
手取り 年収 |
額面 月収 |
手取り 月収 |
|
男性 | 330 | 256 | 27.5 | 21.3 |
女性 | 290 | 227 | 24.2 | 18.9 |
全体 | 310 | 241 | 25.8 | 20.1 |
手取りの目安は8割前後と覚えておくとだいたいの金額がわかります。
手取り年収は240万円、手取り月収は20万円となります。
税金は年間で70万円、月間で6万円前後です。
社会人3年目の年収中央値
20代は年収のばらつきも小さいため、中央値も平均と近いです。
20代前半で見ると、中央値は平均と2%程度しか変わりません。
男性 | 女性 | |||
20~ 24歳 |
25~ 29歳 |
20~ 24歳 |
25~ 29歳 |
|
平均 | 210.5 | 248.1 | 202.5 | 225.9 |
中央値 | 207.2 | 239.1 | 199.1 | 219.3 |
乖離 中央値/ 平均 |
98.4% | 96.4% | 98.3% | 97.1% |
出典:厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査より作成
仮に24歳全体が310万円だとすると、中央値は304万円程度とわかります。
男女別の年収分布を見る
男女別の年収分布についても見ていきましょう。
こちらは年収情報がないので、月間給与をもとに見ていきます。
男性の月収分布
24歳のピンポイントは分布はありませんが、前半と後半の間くらいと考えてもいいでしょう。
そう考えると、だいたいこのようになります。
- 月収20万円以上:70%
- 月収22万円以上:51%(2人に1人)
- 月収24万円以上:33%(3人に1人)
- 月収30万円以上:9%(10人に1人)
- 月収40万円以上:1.5%
出典:厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査より作成
月間30万円以上でやっと10人に1人ということです。
女性の月収分布
女性も同じように計算します。
- 月収20万円以上:58%
- 月収22万円以上:39%
- 月収24万円以上:24%(4人に1人)
- 月収30万円以上:5%(20人に1人)
- 月収40万円以上:0.7%(100人に1人)
出典:厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査より作成
男性とそこまで差はありませんが、20万円前後にかなり集中しているのがわかります。
社会人3年目の平均貯金額
24歳の貯金は1人あたり100万円~150万円程度です。
150万円ある人は平均か少し多いくらいということがわかります。
全体 | 貯金0 世帯 |
||
年代 | 平均 | 中央 | 比率 |
20歳代 | 321 | 77 | 35.6% |
30歳代 | 470 | 200 | 33.7% |
40歳代 | 643 | 220 | 33.7% |
50歳代 | 1,113 | 400 | 31.8% |
60歳代 | 1,411 | 601 | 29.4% |
70歳以上 | 1,768 | 600 | 28.3% |
全体 | 1,729 | 1,000 | 31.2% |
出典:金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査]より作成
貯金なしも
20代での貯金なしの割合も3割を超えます。
ちなみに、この比率は年齢が変わってもその後あまり変わっていきません。
2人以上 世帯 |
単身 世帯 |
|
20歳代 | 35.6 | 61.0 |
30歳代 | 33.7 | 40.4 |
40歳代 | 33.7 | 45.9 |
50歳代 | 31.8 | 43.0 |
60歳代 | 29.4 | 37.3 |
70歳以上 | 28.3 | – |
出典:金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査」より作成
20代の貯金についてさらに知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
社会人3年目の生活・平均手取り
社会人3年目の生活はどのようになるのかを具体的に見てみます。
額面 年収 |
手取り 年収 |
額面 月収 |
手取り 月収 |
|
男性 | 330 | 256 | 27.5 | 21.3 |
女性 | 290 | 227 | 24.2 | 18.9 |
全体 | 310 | 241 | 25.8 | 20.1 |
上でも計算しましたが、手取り月収は20万円程度です。
生活費のシミュレーション
地域にもよりますが、たとえば東京の場合にはこんな感じになります。
収入 | 給料 | 20万円 |
固定費 | 家賃 | 6万円 |
通信費 | 1万円 | |
光熱水費 | 1万円 | |
変動費 | 食費 | 5万円 |
交際費 | 2万円 | |
服・その他 | 2万円 | |
残金 | 3万円 |
20万円あれば東京でも問題なく生活できます。家賃・食費を使いすぎないことが重要です。
もしオフィスが中心部であれば、近くに住むと家賃は高いですし、遠いと満員電車で消耗します。
東京以外の場合には家賃は下がりますが、車を購入すると購入費・維持費で同じくらいになるでしょう。
一人暮らしは可能か?
一人暮らしか実家という面では、20代前半は女性の場合には比較的実家の人も多い印象です。
自分の職場は東京でしたが、千葉・神奈川・埼玉あたりであれば、実家から通っている人もいました。
男性は一人暮らし率が高いですね。
社会人3年目の仕事・転職事情
社会人3年目の目標例
社会人3年目ともなると、実績を出しておきたいところです。
一般的には何らかの賞を取ったり、分野を絞った中で1番になるなどがわかりやすいです。
会社で月間MVP・年間MVPなどがあるならば、そうしたものを狙ってみるのもありですし、社内で一番Excelに詳しくなるでもいいと思います。
大卒者の30%が3年以内に退職するので、転職する人も増えます。
その際にも明確な実績があると強いです。
社会人3年目で仕事ができないとき
社会人の最初の3年くらいは運の要素も大きいです。
とくに1年目に結果を出すような人は、周りの環境がいいだけということもありえるので、あまり気にする必要はありません。
確かに30歳くらいになると、仕事ができる・できないはかなり明確になりますが、若手のうちはあまり過剰に気にする必要はありません。
ただ、3年目の時点でまったく成果が出る気配がないという場合には、いろいろと動く必要があるでしょう。
結果が出る人の話を聞いたり、仕事の仕方を変えたり、試行錯誤が必要です。
あまりにも仕事が自分に合わない場合には、部署を異動したり、転職をしたりするのも選択肢の1つです。
安易に逃げてしまうのもよくありませんが、自分に合わない職場で頑張り続けるのもよくありません。
前の会社に合わないという理由で転職して、転職先で結果を出すケースもあります。
3年目となると、周りから頼りにされている状態が望ましいですね。
転職をして職場を変えるのもあり
あまりに自分と会社の相性が悪かったり、ブラック企業だったりする場合には転職もありです。
年齢が上がってスキル・能力・実績がないと厳しくなりますが、若いうちはポテンシャルが評価されるので転職はしやすいです。
安易に転職を繰り返すのはよくないので、残る場合と比較して検討しましょう。
プロに相談する
20代の転職では、いかにあなたに合った求人を見つけ、対策するかがポイントになります。
そのうえで、転職エージェントのサポートは非常に有効です。
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確実に成功させるためにも転職のプロのアドバイスを絶対に受けましょう。
25歳、30歳、35歳、40歳といったタイミングで選択肢はがくっと減っていきます。
今、応募できる仕事の多くは時間が経つと応募できなくなってしまいます。少しでも早く動き出すことが重要です。
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社会人3年目で結婚って?
仕事に並んで、もう一つの大きな意思決定が結婚です。
24歳ではどれくらいの人が結婚しているのでしょうか?
結婚は自分のペースでとはいっても、周りが気になるのは仕方がありません。
国勢調査では、年齢別の結婚に関するデータを発表しています。下の表にまとめました。
年齢別の未婚率のデータ
全体 | 男性 | 女性 | |
全体 | 26.6% | 30.9% | 22.7% |
20歳 | 94.5% | 94.6% | 94.3% |
21歳 | 92.6% | 93.2% | 92.1% |
22歳 | 90.1% | 91.2% | 88.9% |
23歳 | 86.7% | 88.4% | 84.8% |
24歳 | 82.4% | 84.9% | 79.9% |
25歳 | 76.9% | 80.3% | 73.3% |
26歳 | 70.5% | 74.7% | 66.2% |
27歳 | 63.7% | 68.5% | 58.8% |
28歳 | 57.2% | 62.4% | 51.8% |
29歳 | 51.4% | 56.9% | 45.6% |
30歳 | 46.3% | 52.0% | 40.4% |
31歳 | 42.1% | 47.6% | 36.4% |
32歳 | 38.7% | 44.2% | 33.1% |
33歳 | 35.9% | 41.4% | 30.3% |
34歳 | 33.7% | 39.0% | 28.2% |
35歳 | 31.4% | 36.7% | 26.0% |
40歳 | 25.3% | 30.3% | 20.1% |
50歳 | 17.7% | 22.1% | 13.4% |
これによると、24歳では全体で18%が結婚、男性は15%、女性は20%が結婚を経験しています。
ここから35歳くらいまでは、男性も女性もかなりのペースで結婚していきます。
- 女性は26歳で3人に1人、29歳では2人に1人、32歳では3人に2人が結婚します。
- 男性は28歳で3人に1人、31歳で2人に1人、37歳で3人に2人が結婚します。
男性は女性よりも、少しペースが遅いですが、男性も前半はあまりペースが変わらないことがわかります。
書きながら胃が痛くなってきます。
女性は30代前半、男性は30代後半までには結婚したいということでしょうか。
結婚相手に望むもの
結婚を考えるときに年齢・収入などはよく取り上げられますが、実際のところどうなのかを見ていきましょう。
サンマリエという結婚相談所が「婚活の日」結婚と婚活に関するアンケート2018を発表しています。
興味深いものをいくつか取り出します。
- 男性も女性も8割は35歳までに結婚したい
- 男性も女性も7割以上は性格がもっとも大事
- 男性の80%以上は30歳までの女性と結婚したい
- 女性は75%以上が35歳までの男性と結婚したい
- 男性は相手の年収にこだわらないが4割強で、それ以外も400万円以下が半分
- 女性は相手の年収にこだわらないが2割で、500万円以下が4割強で600万円以下が60%を占める
- 男性の30%は20代から婚活すべきだといっている
一般的に言われるような男性は稼ぎ、女性は若さというのが強いようですね。
24歳だとまだ安心と思われているかもしれません。
では、3年後、今と同じ状態だったらどうでしょうか。早めに動いた方がいいこともあります。
恋活
自分に自信があったり、見た目が良かったり、稼いでいる方は手軽に始められる恋活アプリ(マッチングアプリ)をぜひ使いましょう。
真剣な目的はやはり、大手の会社が運営しているものの方が安心感がありますね。
Pairs
1つ目は、Pairsです。マッチングアプリの中でも有名なので、知っている人もいるかと思います。
前の職場でたまたま話していたときに、そこで話していた6人のうち5人が使っていたということもありました。
評判の理由は実際に会える人が多いからです。周りでも付き合ったり、結婚している人がいます。
実際に僕も使いましたが、登録者も多く、いろいろなタイプの人がいてデートまでつながりやすかったです。
Facebook連携で友人が表示されないようになっていますし、まず間違いないのないサービスです。
Daigo監修のWith
まず、メンタリストのDaigoさんが監修をしていて、上場企業が運営する恋活アプリのwithです。
心理学・統計学を用いたアプローチで、定期的にイベントを開催したり、趣味や共通点を活用したりしてマッチ率も上がります。
積極的にプロモーションやイベントを開催しているので、男女ともにアクティブな人が多い印象でした。
数人会っただけの肌感ですが、ほかのサービスよりも真面目なユーザーが多く、恋活アプリの中でも結婚に結びつけやすくなっています。
どうしてもアプリによって合う人・合わない人というのがあります。迷ったら複数、登録してみて自分に合ったものを選びましょう。
婚活
恋活・婚活アプリはどうしても見た目や学歴・収入などわかりやすい引きがある人に人気が集中します。
でも実際に、結婚するとなったときには、それだけでは決めませんよね。
それに恋活アプリは、結婚したい人だけが使うとは限りません。ただ、恋人が欲しい人や既婚の人が…と、モチベーションもさまざまです。
恋人を作るためにはいいかもしれませんが、変な人と付き合って数年経ってしまうと…。
結婚相談所の場合には、結婚したいという意思で登録するものですし、アドバイザーのサポートもあります。
20代と30代では大きく印象が違います。そして、このことはあなた自信の魅力とはなんの関係もありません。そんなもったいない理由でチャンスを減らしたくないですよね。
ゼクシィ縁結びカウンター
結婚情報誌のゼクシィは聞いたことがあると思います。ゼクシィでも結婚相談のサポートをしているのは知っていますか?
もともと母体のリクルートは転職サイトや転職エージェントの先駆けでマッチングには定評があります。
会員はすでに2万人を超えていて、カウンターで対面のサポートも受けられます。入会金が3万円に月会費が9千円のプランもあります。
ゼクシィというブランドの安心感、対面でのサポート体制、低めの料金設定が魅力的です。無料で相談ができますので、まずは相談してみましょう。
エン婚活エージェント
転職サイトや転職エージェントを運営しているエン・ジャパンも実は婚活サポートをしています。
最大の特徴はすべてオンラインで完結し、費用が非常に抑えられるということです。
結婚相談所というと入会金が高いイメージがありますが、エン婚活の入会費は9,800円です。月会費も12,000円でほかではありえない水準となっています。
直接の面談はありませんが、専任コンシェルジュが付き、月に6名以上の紹介があります。サービスの無料体験や返金保証もあり、始めやすくなっています。
社会人3年目にやるべきこと
社会人3年目はまだまだ無茶ができる時期です。
失敗を取り返しやすい年齢なので、その場のノリで動くのもありです。
いきなり海外に行ったり、起業をしたりしてもいいですし、それなりに負荷をかけて働くのもいいでしょう。
年齢が上がるとともに、少しずつ選べる選択肢が減っていきます。
のちのち、後悔しないようにしましょう。
ほかにも20代のキャリアに関する記事があります。こちらも合わせてどうぞ。