転職がうまくいかないと気分が落ち込むことがあります。そして、落ち込むと面接で暗い印象を与えてしまい、さらに落ち込むという悪い流れに入ることもあります。
転職中にうまくいかないと感じる人は非常に多いです。やり方が間違っていることもありますが、やり方が合っていてもうまくいかないということもあります。
ここでは、転職に対してネガティブな感情を持ったときに知っておいてほしいことを取り上げます。
目次
うまくいかないことはよくある
転職が非常にスムーズに進むことはまれです。すでに数回目の転職だったり、もとから知り合いが社長をやっている会社に入社するという場合などですんなり進むことはあります。
それでも大多数の人にとっては大変だということは間違いないでしょう。日本では転職がネガティブに取られやすいということもあります。
たとえ転職活動中でもよほど親しい人以外には相談しないですからそうした苦労話が手に入りにくいということもあります。よくある課題がこうしたものです。
- 自分に合った会社がわからない
- 家族や友人から反対される
- 不採用に毎回ショックを受ける
- 多くの会社に落とされる
- 転職活動が思うように進まなくてイライラする
- 面接の時間が取れない・調整がつかない
まず、重要なのはあなた以外にもうまくいかない人はたくさんいて、みんなそれを乗り越えてきているということです。
以下で、いくつか認識しておいてほしいことをまとめました。
あなたではなくマッチングの問題
たくさん落とされると自分に問題があると感じてしまうことがあります。とくに新卒のときに書類であまり落とされなかった人が、ばんばん落とされると驚くかもしれません。
新卒採用はポテンシャルなので、あなたがポテンシャルがあるとみなされれば、多くの会社から声がかかります。
中途採用はあなたのスキル・経験とポジションのマッチングです。また、大企業であっても同じポジションでの採用は新卒採用のように多くないです。
そもそも難しいということ
ある会社のポジションとあなたのスキルがマッチさせるのはなかなか難しいです。とくにあなたが特殊な職種だったり、ポジションが上がっている場合にはさらに難しくなります。
一般社員の席と部長の席のどちらが多いかを考えてもわかるでしょう。
もう1つは、転職のときに多くの場合、今よりもよい待遇を求めます。なぜ今の会社で与えられていない給料や待遇を次の会社で与えられるのでしょうか。
よりあなたの能力とマッチしているから、あなたに期待しているから、あなたの生活費が上がり大変だから、いろいろと説明はあるかもしれませんが、ここにも難しさの理由があります。
このマッチングが大変だから、転職エージェントがたくさんあったり、新しい人材系のサービスが次から次へとリリースされるわけです。
よくある原因を知る
では、よくある原因を見ていきましょう。大きく3つに分けたので、詳細を下で見ていきます。
- 単純に受けている会社が少ない
- 選んでいる企業が間違っている(そもそもマッチしない)
- アピール方法が間違っている(マッチしているように見ない)
受けている会社が少ない
営業的にいうと、成約はアクション数×成約率で決まります。この場合、内定をもらうには、何社受けるかと一社あたりの合格率です。
アクションが一定数ないと合格率すらわからないので、セオリーはまずアクション(応募数)を増やすことです。
たとえば、20社受けてすべて書類落ちであれば、応募する会社と書類を見直した方がいいでしょう。10社面接に行き、すべて1次面接で落ちる場合には面接に問題がある可能性が高いです。
目安は人にもよりますが、まず10社ほどは応募してみましょう。30社応募して内定が1つもなければ緊急事態です。転職エージェントに相談しましょう。
選んでいる企業が間違っている
これもよくありますが、とくに書類で落ちることが多い場合には、よほど書類の書き方がよくないということもありえますが、そもそも合っていない会社に応募している可能性もあります。
明らかにポジションとマッチしない経験・スキルの人、年齢が高い人、転職回数が多い人などは早い段階で落とされます。
面接に呼ばれるということは、内定する可能性があるということですが、それ以前の場合にはそもそもかなりマッチしていないと思ったほうがいいでしょう。
この場合には応募する企業や条件を見直したほうがいいです。
アピール方法が間違っている
面接には呼ばれたが、1次面接・2次面接で落とされる場合には、あなたが会社にマッチするように見えていない可能性があります。
たとえば、クリエイティブな会社なのに堅く見えすぎてしまったり、長期で働く人が多い会社なのに独立心旺盛だと見られてしまったりということがあるかもしれません。
そもそも合っていないのであれば、入っても不幸になりますが、あなたの面接での振る舞いや受け答えのせいで誤解されてしまうのはもったいありません。
それぞれの質問に対する答え方を見直しましょう。といっても難しいと思うので、これも転職エージェントに相談しましょう。
成功方法を勉強しよう
転職エージェントに相談する
転職の成功方法を調べるのも重要ですが、すでに書類選考や面接に進んでいればどちらかというと知りたいのは、なぜ落ちたかの方です。
よくある原因はここで指摘しましたが、個別事情が大きいため、実際にあなたがなぜ落ちたのかを予想するのは困難です。
ここは人に頼りましょう。転職エージェントに相談することを強くお勧めします。彼らは多くの転職したい人をサポートしています。
あなたが限られた経験でこうじゃないかと考えるよりもはるかに高い精度で理由を分析できます。
なによりも、あなたがやっていることが正しければ、そのまま続ければいいだけなので、診断してもらうだけでも自信になります。
病気を患ったときに医者に見てもらってなんとなく気が楽になったようなことはありませんか。転職でも同じように診断してもらいましょう。
転職エージェントの活用方法はこちらでもご説明しているので、あわせてどうぞ。
【完全解説】転職エージェントの活用理由・選び方・比較・活用法のすべて
成功・失敗の知識を学ぶ
自分でも知識を得たいという人のために成功・失敗に関する知識を提供しています。
あまり知識偏重になってしまうのはよくありませんが、コツを知っておく分には損はありません。
転職活動で成功・失敗する人はここが違う!成功のコツ12個をまとめ
転職を失敗して後悔しないために。転職失敗例・失敗談のまとめと対策
辛いときに気分を変える方法
進め方は間違っていないけど、なんとなく気分が落ち込んでいるときもあると思います。気分転換も大事です。いくつか方法をお伝えします。
友達と話す
友人と何気なく話すのもなかなかいいでしょう。せっかくのタイミングなので、自分とはまったく違う仕事をしていたり、すでに転職している人の話を聞くのも勉強になります。
できるだけ気を使わない相手だと最高ですね。
運動する
ありがちですが、運動は有効です。フットサル・バスケットボールといったがっつりのスポーツでなくてもいいです。
軽いジョギングだったり、1時間程度のウォーキングでも気分が変わったりするものです。筋トレをする人たちもよくいます。
1人○○系
1人カラオケや1人ダーツ、1人でできる系統のものでも意外とストレス発散になったりします。最初の1回は抵抗あるかもしれませんが、慣れるとなんてことはありません。
お酒を飲む
お酒を飲むのも度が過ぎなければ気分転換になります。知らないバーに入ってみるのも刺激があります。
本を読む
個人的には本を読んで知識をつけることもあります。どうしても1回1回が重要な意思決定になるので、理論的なことも抑えたいものです。
転職のタイミングでよかった本としてはこれらのものがあります。
トランジション ――人生の転機を活かすために、働くひとのためのキャリア・デザイン
まとめ
転職の情報が十分に流通していないこともあり、必要以上に不安になることがあることもわかります。
未知のことに対しては、ちゃんと知識をつけることでネガティブな感情を取り除ける可能性もあります。