雇用形態で働き方ってそんなに変わるの?
会社の規模とか職種にもよるけど、結構変わるよ。
非正規の労働者が年々増加し、今では約4割ほどになっています。
なんとなく正規雇用(正社員)と非正規雇用(契約社員・派遣社員・アルバイトなど)は違うというイメージがある人もいるでしょう。
どの働く方を選ぶのも自由ですが、それぞれのメリット・デメリットはしっかり押さえておきましょう。
ここでは、雇用形態に関して、正社員・契約社員・派遣社員の3つを比較し、それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。
目次
正社員・契約社員・派遣社員の違い
三者の比較表
まず、ざっくりと表で違いをまとめたものがこちらです。
特徴的なものをそれぞれハイライトしています。
正社員 | 契約社員 | 派遣社員 | |
契約先 | 雇用された 会社 |
雇用された 会社 |
派遣会社 との契約 |
働く 場所 |
雇用された 会社 |
雇用された 会社 |
派遣先 |
雇用 期間 |
無期 | 有期 | 有期 |
残業 | ある | ときどき ある~ない |
少ない |
転勤 | ある | あまりない | ない |
交通費 | 基本出る | 基本出る | 基本でない |
待遇 | 良い | 普通 | 普通 |
賞与 | 出る | 一部出る | 出ない |
正社員と契約社員の違い
正社員と契約社員は近い部分も多いです。
雇用期間の違い
大きな違いが雇用期間が決まっているかどうかです。
正社員は、期間の定めのない契約となっているのに対し、契約社員は契約期間が決まっています。
待遇・賞与・福利厚生の違い
会社による部分がありますが、給料を含めて契約社員の方が少なくなるのが一般的です。
一般的には、固定の給料、賞与、福利厚生などは契約社員の方が少なくなったり、制限されたりします。
成果や転勤、残業など会社へのコミットの違い
上の報酬の違いにも関連しますが、正社員の方が会社へのコミットメントが求められます。
成果を出すのはもちろんですが、転勤をしたり、残業をしたり、会社に尽くすことも求められます。
正社員と派遣社員の違い
正社員と派遣社員は違いが大きいです。
契約がまったく違う
1つ目に契約相手や内容などがまったく異なります。
正社員が雇用主と直接、期限のない契約をするのに対して、派遣社員は派遣元との契約で、更新のある有期の契約を結びます。
待遇・賞与・交通費・福利厚生の違い
派遣社員の場合には、賞与や交通費が出ないことも多いです。
福利厚生に関しても、派遣先の会社の食堂が使えなかったり、違う値段だったりすることもあります。
会社へのコミットが違う
派遣社員の場合には、正社員に比べると、やや外部寄りとなります。
転勤はなく、残業も少なく、あくまで契約に基づいて労働力を提供するというものです。
正社員は会社からの報酬に対して、尽くすというイメージですが、派遣社員は決められた仕事をこなせば問題ありません。
契約社員の派遣社員の違い
どちらも非正規雇用ですが、似ている部分も違う部分もあります。
どちらも非正規の有期雇用
わかりやすい共通点はどちらも雇用期間が定められているということです。
期間が決められていて、そこから必要に応じて更新されます。
場合によっては正社員となることもありますが、その割合はそこまで多くありません。
待遇の違い
待遇の違いは会社によって異なり、一概にどちらがいいとはいえません。
契約社員の場合には、賞与が出ることもありますが、その金額はさほど多くないことも多いです。
派遣社員は賞与・交通費が出ないことも多いですが、時給が派遣社員よりも高いことがあります。
どっちもどっちで、会社の運用方法や働くひとによって変わります。
会社へのコミットの違い
どちらも正社員ほどのコミットメントは求められませんが、契約社員の方が直接雇用の分、やや強くなりやすいです。
残業なども派遣社員の人よりも契約社員の人に求められることが多いでしょう。
正社員・契約社員・派遣社員のメリット・デメリット
正社員のメリット・デメリット
正社員のメリット
- 雇用の安定
- 給料、福利厚生などの報酬
- 昇給・昇進などの機会
- 能力開発、スキル向上の機会
- 難しい仕事に対する満足度
正社員のメリットは、難易度の高い仕事をこなすことにより、高い金銭面での報酬やスキル向上、仕事の充実が感じられることです。
仕事自体をネガティブに考える人もいますが、起きている時間の大きな部分を占める仕事を楽しめるかどうかは重要です。
仕事をポジティブに捉えられれば、この上ない働き方です。
正社員のデメリット
- 選択の自由のなさ
- 融通の効かなさ
- 会社の都合に影響されること
正社員は会社に対する責任も大きいです。
転勤が必要だったり、自分が苦手な業務や好きではない業務に取り組んだりすることも必要です。
成果に対するプレッシャーも高くなりやすいです。
会社に振り回されやすいことはデメリットです。
契約社員のメリット・デメリット
契約社員のメリット
- 会社に振り回されることが少ない
- プライベート、副業を調整しやすい
- 採用ハードルが低い
契約社員は、自分の都合を比較的優先しやすいです。
いきなり転勤したり、残業がたくさんあったりすることは正社員よりは少ないです。
自分の予定を優先して、遊んだり、勉強したり、副業をしたりできます。
また、正社員ではなかなか入れない会社でも入りやすいです。
契約社員のデメリット
- 雇用が安定しない
- 待遇が良くない
- 正社員になるハードルが高い
契約社員のデメリットは、雇用が不安定で、待遇が低くなりがちなことです。
年齢が上がる中で、なかなか仕事が見つかりにくくなったり、結婚のタイミングで収入が心配になったりする人が多いです。
会社によっては柔軟に正社員になれるところもありますが、多くの会社では高めのハードルが設定されています。
転職で正社員を目指すのも30代・40代になるとなかなか大変です。
派遣社員のメリット・デメリット
派遣社員のメリット
- 会社に振り回されにくい
- さまざまな職場で働ける
- 自分で仕事を探さなくていい
- 採用ハードルが低い
派遣社員は、会社との距離が離れているので自由度が高いです。
契約も3ヶ月で別の職場に移るといったことが可能なので、いろいろな職場で働くことが可能です。
仕事を見つけるのも派遣会社の人にお願いできるので、楽に探すことができます。
派遣社員のデメリット
- 雇用が安定しない
- 待遇がよくない
- 長期的なキャリア形成が難しい
派遣社員のデメリットも不安定な雇用と待遇です。
派遣社員として働くひとの中には、日々の生活がギリギリの人もいます。
休日が多いと生活が厳しくなったり、なんらかの理由で働けなかったりすると生活が破綻してしまいかねないこともあります。
長期的には、自分で意識的に新しいスキルを獲得し、勉強していかないと仕事を得るのが難しくなります。
正社員であれば、会社が守ってくれますが、派遣社員は自分で自分を守る必要があります。
個人的には正社員がおすすめ
僕のおすすめは圧倒的に正社員です。
会社側の都合で解雇することは難しく、あなたはいつでも退職ができます。
会社にいる限り、給料はもらえますし、スキルアップの機会もつかみやすいです。
何をしてもあなたの自由ですが、正社員という立場は命綱のようなものです。
正社員になるのは年齢が若ければ若いほど簡単です。
もし現在、正社員でなければ手遅れにならないうちに動きましょう。
20代と40代では難易度がまったく違います。
求人探しが大事
正社員を目指すうえで肝になるのが、求人の探し方です。
よくあるのが、最初は正社員を目指していたものの、書類や面接での不合格が続いて、契約社員・派遣社員で妥協してしまうパターンです。
やる気があるうちに、数ある求人の中から受かりやすそうなものを受けると、内定がもらいやすいです。
ただ、どういった仕事で正社員になりやすいかを把握するのはなかなか難しいです。
あなたの年齢や経歴次第で、内定の出やすい求人は大きく異なるからです。
プロに相談する
そこで、プロに相談するのがポイントです。
せいぜい数回しか転職を経験していない自分で考えるより、毎日求職者をサポートしているプロに聞くほうが成功確率が上がります。
20代の人であれば、適切な求人を選べば正社員にはなりやすいですし、30代以降の場合にはむしろ経験を活かせる仕事を探す必要があります。
相談は無料でリスクはありませんし、その割にはメリットが非常に大きいです。
早めに転職エージェントに相談して、彼らのアドバイスを得るようにしましょう。
彼らはあなたの転職が成功しないと売上にならないので、サポートも期待できます。
また、大手であれば、希望と異なる求人が紹介されにくく、安心して相談できます。
総合型でのおすすめは以下の3社です。
- 求人数が多く、サポートにも強い:doda
- 業界最大級の転職エージェント:リクルートエージェント
- 未経験、経歴に自信がない人もサポート:ワークポート
20代で職歴がないというレベルの人は専門のサービスを利用しましょう。
フリーターのみ、ブランクが長い人でも正社員として働けるようなサービスがあります。
急ぎではないという人は、転職サイトを活用しましょう。
登録をしておくと、会社からのスカウトも来るので、自分がどういう会社に求められているかもわかります。
- 転職者のほとんどが利用する:リクナビNEXT
- 質問に答えて市場価値のわかる:MIIDAS(ミーダス)
さらに知っておきたいこと
ここでは、正社員・契約社員・派遣社員について比較してきました。
働き方の選択は最終的には個人の自由ですが、正社員のメリットは非常に大きいです。
正社員として働いてみて合わなかったのであれば他の働き方も検討しましょう。
そうでなければ、まずは正社員を強くおすすめします。
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