24歳は大卒の場合で2~3年目、高卒の場合には6~7年目です。
会社にも慣れてくる時期で、転職や結婚をする人も出てきます。
この記事ではそんな24歳の実態に迫ります。
24歳の平均年収・月収・貯金から収入を増やし方、転職・結婚などのライフイベントまで見ていきましょう。
目次
24歳男性・女性の平均年収と中央値
まずは24歳年収の基礎データを見ていきましょう。
24歳年収の平均値
20代前半 20~24歳 (国税庁) |
20代後半 25~29歳 (国税庁) |
24歳 (doda) |
|
男性 | 275 | 383 | 333 |
女性 | 241 | 309 | 304 |
全体 | 258 | 351 | 320 |
政府統計では、年齢ごとのピンポイントデータはありませんので、dodaの発表データも参考にします。
- doda
- 24歳全体が320万円、男性が333万円、女性が304万円
- 国税庁
- 20代前半の平均年収は258万円、男性が275万円、女性が241万円
- 20代後半の平均年収は351万円、男性が383万円、女性が309万円
これを合わせて考えると、このようになります。
24歳全体では310万円程度、男性は330万円程度、女性は280万円程度
24歳の額面・手取り年収、額面・手取り月収
年収・月収を額面金額・手取り金額で表すとこのようになります。
額面 年収 |
手取り 年収 |
額面 月収 |
手取り 月収 |
|
男性 | 330 | 256 | 27.5 | 21.3 |
女性 | 290 | 227 | 24.2 | 18.9 |
全体 | 310 | 241 | 25.8 | 20.1 |
手取りの目安は8割前後と覚えておくとだいたいの金額がわかります。
額面年収では300万円を超えていても、手取り月収では20万円前後になります。
24歳年収の中央値
20代は年収のばらつきも小さいため、中央値も平均と近いです。
20代前半で見ると、中央値は平均と2%程度しか変わりません。
男性 | 女性 | |||
20~ 24歳 |
25~ 29歳 |
20~ 24歳 |
25~ 29歳 |
|
平均 | 210.5 | 248.1 | 202.5 | 225.9 |
中央値 | 207.2 | 239.1 | 199.1 | 219.3 |
乖離 中央値/ 平均 |
98.4% | 96.4% | 98.3% | 97.1% |
出典:厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査より作成
仮に24歳全体が310万円だとすると、中央値は304万円程度とわかります。
男女別の年収分布を見る
男女別の年収分布についても見ていきましょう。
こちらは年収情報がないので、月間給与をもとに見ていきます。
男性の月収分布
24歳のピンポイントは分布はありませんが、前半と後半の間くらいと考えてもいいでしょう。
そう考えると、だいたいこのようになります。
- 月収20万円以上:70%
- 月収22万円以上:51%(2人に1人)
- 月収24万円以上:33%(3人に1人)
- 月収30万円以上:9%(10人に1人)
- 月収40万円以上:1.5%
出典:厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査より作成
月間30万円以上でやっと10人に1人ということです。
女性の月収分布
女性も同じように計算します。
- 月収20万円以上:58%
- 月収22万円以上:39%
- 月収24万円以上:24%(4人に1人)
- 月収30万円以上:5%(20人に1人)
- 月収40万円以上:0.7%(100人に1人)
出典:厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査より作成
男性とそこまで差はありませんが、20万円前後にかなり集中しているのがわかります。
年収は仕事で決まる
あなたは年収は仕事や能力で決まっているかもしれませんが、実際には選んだ業界・職種・会社でほとんどが決まります。
転職で給料を上げたいという方はこちらもぜひ読んでください。
24歳の平均貯金額
24歳の貯金は50万円~100万円前後と思われます。
一般的に男性の方が年収が高いですが、女性は実家ぐらしの人などもいて意外と貯金していたりします。
全体 | 貯金0 世帯 |
||
年代 | 平均 | 中央 | 比率 |
20歳代 | 321 | 77 | 35.6% |
30歳代 | 470 | 200 | 33.7% |
40歳代 | 643 | 220 | 33.7% |
50歳代 | 1,113 | 400 | 31.8% |
60歳代 | 1,411 | 601 | 29.4% |
70歳以上 | 1,768 | 600 | 28.3% |
全体 | 1,729 | 1,000 | 31.2% |
出典:金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査]より作成
貯金なしも
20代での貯金なしの割合も3割を超えます。
ちなみに、この比率は年齢が変わってもその後あまり変わっていきません。
2人以上 世帯 |
単身 世帯 |
|
20歳代 | 35.6 | 61.0 |
30歳代 | 33.7 | 40.4 |
40歳代 | 33.7 | 45.9 |
50歳代 | 31.8 | 43.0 |
60歳代 | 29.4 | 37.3 |
70歳以上 | 28.3 | – |
出典:金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査」より作成
20代の貯金についてさらに知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
貯金は仕事で決まる
あなたが貯金できる金額は、あなたの収入-支出で決まります。
支出を減らす方法もありますが、収入を増やす方法も考えることが重要です。
転職で給料を上げたいという方はこちらもぜひ読んでください。
24歳の生活・平均手取り
24歳の生活はどのようになるのかを具体的に見てみます。
額面 年収 |
手取り 年収 |
額面 月収 |
手取り 月収 |
|
男性 | 330 | 256 | 27.5 | 21.3 |
女性 | 290 | 227 | 24.2 | 18.9 |
全体 | 310 | 241 | 25.8 | 20.1 |
上でも計算しましたが、手取り月収は20万円程度です。
生活費のシミュレーション
地域にもよりますが、たとえば東京の場合にはこんな感じになります。
収入 | 給料 | 20万円 |
固定費 | 家賃 | 6万円 |
通信費 | 1万円 | |
光熱水費 | 1万円 | |
変動費 | 食費 | 5万円 |
交際費 | 2万円 | |
服・その他 | 2万円 | |
残金 | 3万円 |
20万円あれば東京でも問題なく生活できます。
家賃・食費を使いすぎないことが重要です。
もしオフィスが中心部であれば、近くに住むと家賃は高いですし、遠いと満員電車で消耗します。
6万円くらいでちょっと遠いか、ちょっとボロいかが妥協ラインになります。
東京以外だと家賃は下がりますが、車を購入して購入費・維持費がかかってしまうような注意が必要です。
一人暮らしか実家か?
一人暮らしか実家という面では、20代前半は女性の場合には比較的実家の人も多い印象です。
自分の職場は東京でしたが、千葉・神奈川・埼玉あたりであれば、実家から通っている人もいました。
25歳以下の割引を活用する
通信キャリアやスーツなど、いくつかの商品では、学割や新社会人応援という名目で、25歳以下の割引を行っていたりします。
そういったものもぜひ活用しましょう。学生ではなくとも使えるものもあります。
24歳の仕事・転職事情
年収や貯金を増やしていくうえで、選ぶ仕事は重要です。
24歳になると、少しずつ転職する人が増えてきます。
これまでの実績を活かすことで、より好条件、より高度な仕事に移ることができます。
第二新卒という年齢で、未経験の転職もまだ可能です。
すべての人が転職をした方がいいわけではありませんが、選択肢は広く持った方がいいでしょう。
転職すべき・すべきでない
転職した方がいいパターン・悪いパターンがあるので、簡単に見ておきます。
転職した方がいい
- 未経験の仕事にチャレンジしたい
- 今の仕事でわかりやすい実績がある
- 昇給や昇進がしばらくは難しそう
転職しない方がい
- すでに転職を3回以上している
- 直近で昇給・昇進・異動などが見込める
- 会社内での評価が会社外よりもかなり高い
あなたが今までの転職を繰り返していない限り、25歳は転職のタイミングとしては悪くないです。
ただ、あなたが転職をしすぎている場合や、今の会社での出世やスキル獲得が見込める場合には、そのまま残ったほうがいいです。
転職の理想的なパターンとしては、会社にある程度を在籍してスキルを得た後に、その経験が活かせるところに転職するというものです。
重要なのは、選択肢の多いうちに自分に合ったものを探すことです。
転職攻略法
20代の転職で一番のポイントはあなたに合った求人を見つけ、対策することです。
20代はポテンシャルが大きく考慮されるので、実績やスキル以外でも勝負しやすいですし、未経験の職種でも転職しやすいです。
プロに相談する
転職を成功させるポイントは、転職エージェントに相談することです。
彼らは転職のプロで毎日多くの転職者をサポートしています。
あなたに合った求人紹介や内定をもらうための選考のサポートをしてもらえます。
よく家族に相談をしたり、友人に相談をしたりする人がいますが、彼らは転職のプロではありません。
確実に成功させるためにも転職のプロのアドバイスを絶対に受けましょう。
25歳、30歳、35歳、40歳といったタイミングで選択肢はがくっと減っていきます。
今、応募できる仕事の多くは時間が経つと応募できなくなってしまいます。少しでも早く動き出すことが重要です。
おすすめの転職エージェント
転職エージェントは、大手の総合型エージェントに相談しましょう。
求人数も多く、サポートの質も安定している会社がこちらです。
早めに相談しておきましょう。
あわせて、リクナビNEXTやミイダスなどの転職サイトも活用しましょう。
エージェントに頼りながら自分でも探すことでベストな求人が見つかる可能性を上げることができます。
活用したい転職サービス
サポートが強いパソナキャリア
公式サイト:https://www.pasonacareer.jp/
- サポートが評判になるレベル
- はじめての転職、女性の転職にも強い
- ほかでは不利になる人でも大丈夫
パソナキャリアは大手の中でもサポートが抜群にいいです。
パソナキャリアは創業時からはじめての転職や女性の転職支援に力を入れています。
あらゆる人に手厚いサポートを提供しているということです。
求人数が多い中で、サポート体制が優れているという万人に勧められるエージェントです。
業界最大級のリクルートエージェント
公式サイト:https://www.r-agent.com/
- 国内最大級、10万件超えの求人数
- 転職実績も国内最大水準
- 担当アドバイザーが優秀
リクルートエージェントは間違いのないエージェントの1つです。
求人数は国内最高水準で、実際に転職している人数も最高レベルです。
土日も面談対応していますし、エージェントの人も優秀で、話が早いです。
どんな人でも登録してまず間違いないエージェントです。
求人多数のリクナビNEXT
公式サイト:https://next.rikunabi.com/
- 大手から中小まで求人の質・量ともに圧倒的
- 自分で探すだけでなく、スカウトにも期待できる
- 転職者で使っている人が多い
リクナビNEXTは総合型の転職サイトとして、圧倒的に強いサイトです。
求人数が多く、地方やマイナーな職種に関しても対応しています。
また、履歴書や職務経歴書の作成に関してツールが用意されていたりと、エージェントにはないサポートがあります。
スカウトもかなり来るので、こちらも早めに登録して、情報をしっかり入力しておきましょう。
ミイダス
公式サイト:https://miidas.jp/
ミイダスは自分の市場価値を計測できるサービスです。
登録していくと、上の画像のように合致する企業数や年収が表示されます。
オファーも明確に年収が出ますし、登録する手間もさほどかかりません。
まずは、自分の転職市場での価値を知りたいという場合には、登録しておきましょう。
転職する人のほとんどが使う転職サイトで、登録しておくだけでスカウトももらえます。
24歳の結婚って?
仕事に並んで、もう一つの大きな意思決定が結婚です。
24歳ではどれくらいの人が結婚しているのでしょうか?
結婚は自分のペースでとはいっても、周りが気になるのは仕方がありません。
国勢調査では、年齢別の結婚に関するデータを発表しています。下の表にまとめました。
年齢別の未婚率のデータ
全体 | 男性 | 女性 | |
全体 | 26.6% | 30.9% | 22.7% |
20歳 | 94.5% | 94.6% | 94.3% |
21歳 | 92.6% | 93.2% | 92.1% |
22歳 | 90.1% | 91.2% | 88.9% |
23歳 | 86.7% | 88.4% | 84.8% |
24歳 | 82.4% | 84.9% | 79.9% |
25歳 | 76.9% | 80.3% | 73.3% |
26歳 | 70.5% | 74.7% | 66.2% |
27歳 | 63.7% | 68.5% | 58.8% |
28歳 | 57.2% | 62.4% | 51.8% |
29歳 | 51.4% | 56.9% | 45.6% |
30歳 | 46.3% | 52.0% | 40.4% |
31歳 | 42.1% | 47.6% | 36.4% |
32歳 | 38.7% | 44.2% | 33.1% |
33歳 | 35.9% | 41.4% | 30.3% |
34歳 | 33.7% | 39.0% | 28.2% |
35歳 | 31.4% | 36.7% | 26.0% |
40歳 | 25.3% | 30.3% | 20.1% |
50歳 | 17.7% | 22.1% | 13.4% |
これによると、24歳では全体で18%が結婚、男性は15%、女性は20%が結婚を経験しています。
ここから35歳くらいまでは、男性も女性もかなりのペースで結婚していきます。
- 女性は26歳で3人に1人、29歳では2人に1人、32歳では3人に2人が結婚します。
- 男性は28歳で3人に1人、31歳で2人に1人、37歳で3人に2人が結婚します。
男性は女性よりも、少しペースが遅いですが、男性も前半はあまりペースが変わらないことがわかります。
書きながら胃が痛くなってきます。
女性は30代前半、男性は30代後半までには結婚したいということでしょうか。
結婚相手に望むもの
結婚を考えるときに年齢・収入などはよく取り上げられますが、実際のところどうなのかを見ていきましょう。
サンマリエという結婚相談所が「婚活の日」結婚と婚活に関するアンケート2018を発表しています。
興味深いものをいくつか取り出します。
- 男性も女性も8割は35歳までに結婚したい
- 男性も女性も7割以上は性格がもっとも大事
- 男性の80%以上は30歳までの女性と結婚したい
- 女性は75%以上が35歳までの男性と結婚したい
- 男性は相手の年収にこだわらないが4割強で、それ以外も400万円以下が半分
- 女性は相手の年収にこだわらないが2割で、500万円以下が4割強で600万円以下が60%を占める
- 男性の30%は20代から婚活すべきだといっている
一般的に言われるような男性は稼ぎ、女性は若さというのが強いようですね。
24歳だとまだ安心と思われているかもしれません。
では、3年後、今と同じ状態だったらどうでしょうか。早めに動いた方がいいこともあります。
恋活
自分に自信があったり、見た目が良かったり、稼いでいる方は手軽に始められる恋活アプリ(マッチングアプリ)をぜひ使いましょう。
真剣な目的はやはり、大手の会社が運営しているものの方が安心感がありますね。
Pairs
1つ目は、Pairsです。マッチングアプリの中でも有名なので、知っている人もいるかと思います。
前の職場でたまたま話していたときに、そこで話していた6人のうち5人が使っていたということもありました。
評判の理由は実際に会える人が多いからです。周りでも付き合ったり、結婚している人がいます。
実際に僕も使いましたが、登録者も多く、いろいろなタイプの人がいてデートまでつながりやすかったです。
Facebook連携で友人が表示されないようになっていますし、まず間違いないのないサービスです。
Daigo監修のWith
まず、メンタリストのDaigoさんが監修をしていて、上場企業が運営する恋活アプリのwithです。
心理学・統計学を用いたアプローチで、定期的にイベントを開催したり、趣味や共通点を活用したりしてマッチ率も上がります。
積極的にプロモーションやイベントを開催しているので、男女ともにアクティブな人が多い印象でした。
数人会っただけの肌感ですが、ほかのサービスよりも真面目なユーザーが多く、恋活アプリの中でも結婚に結びつけやすくなっています。
どうしてもアプリによって合う人・合わない人というのがあります。迷ったら複数、登録してみて自分に合ったものを選びましょう。
婚活
恋活・婚活アプリはどうしても見た目や学歴・収入などわかりやすい引きがある人に人気が集中します。
でも実際に、結婚するとなったときには、それだけでは決めませんよね。
それに恋活アプリは、結婚したい人だけが使うとは限りません。ただ、恋人が欲しい人や既婚の人が…と、モチベーションもさまざまです。
恋人を作るためにはいいかもしれませんが、変な人と付き合って数年経ってしまうと…。
結婚相談所の場合には、結婚したいという意思で登録するものですし、アドバイザーのサポートもあります。
20代と30代では大きく印象が違います。そして、このことはあなた自信の魅力とはなんの関係もありません。そんなもったいない理由でチャンスを減らしたくないですよね。
ゼクシィ縁結びカウンター
結婚情報誌のゼクシィは聞いたことがあると思います。ゼクシィでも結婚相談のサポートをしているのは知っていますか?
もともと母体のリクルートは転職サイトや転職エージェントの先駆けでマッチングには定評があります。
会員はすでに2万人を超えていて、カウンターで対面のサポートも受けられます。入会金が3万円に月会費が9千円のプランもあります。
ゼクシィというブランドの安心感、対面でのサポート体制、低めの料金設定が魅力的です。無料で相談ができますので、まずは相談してみましょう。
エン婚活エージェント
転職サイトや転職エージェントを運営しているエン・ジャパンも実は婚活サポートをしています。
最大の特徴はすべてオンラインで完結し、費用が非常に抑えられるということです。
結婚相談所というと入会金が高いイメージがありますが、エン婚活の入会費は9,800円です。月会費も12,000円でほかではありえない水準となっています。
直接の面談はありませんが、専任コンシェルジュが付き、月に6名以上の紹介があります。サービスの無料体験や返金保証もあり、始めやすくなっています。
24歳のときにやるべきこと
24歳はまだまだ無茶ができる年齢で、いきなり海外に行ったり、起業をしたりということもやりやすいです。
失敗を取り返しやすい年齢なので、その場のノリで動くのもありです。
それなりに負荷をかけて働くのもいいでしょう。
年齢が上がるとともに、少しずつ選べる選択肢が減っていきます。
のちのち、後悔しないようにしましょう。
ほかにも20代のキャリアに関する記事があります。こちらも合わせてどうぞ。