転職活動は多い人でも経験する回数は限られています。
重要な意思決定の割にはなかなかノウハウがたまりづらいです。
転職エージェントはうまく活用できれば、非常に心強いサポーターとなります。
ここでは、複数の転職エージェントを活用するポイントを紹介していきます。
目次
複数の転職エージェントに相談していいのか?
まったく問題ありません。
転職は重要な意思決定です。たまたま見つけた1社だけに相談する必要はありません。
転職エージェントの人もこのことは理解しています。
だいたい初回の面談のときに転職活動の進捗や他社の利用状況を聞かれますので、素直に答えてしまって構いません。
ほかも活用していることはあまりネガティブになりません。
むしろ嘘をつかれたり、本当のことを話さなかったりする人の方がサポートしづらいものです。
平均して2~3社の活用が多い
転職を支援する企業で、求職者の平均登録数を調査したものがあります。
リクナビNEXTの調査
転職サイトということもあり、数が多めに出ています。
平均で4社という数字は大きいですが、少なくとも2社程度は検討しているようです。
- 転職決定者:平均4.2社
- 全体:平均2.1社
ワークポートの調査
こちらは面談のときに確認したもので、1社が多いです。
転職活動が終わったときではないことと、複数理由を伝えにくいことを考えると、実際にはこれよりも多いでしょう。
平均すると、やはり2~3社あたりに落ち着くように思います。
- 1社:39%
- 2社:28%
- 3社:27%
- 4社以上:6%
転職エージェントを複数活用する4つのメリット
転職エージェントを複数、活用する4つのメリットを見ていきます。
- 比較して、理解できる
- 自分に合った会社・担当者が見つかる
- 求人の量・種類が増える
- 多様なアドバイスをもらえる
比較して、理解できる
はじめて転職エージェントに相談する人にありがちなのですが、その会社や担当がいいかどうかがわかりません。
よほど良かったり、悪かったりする場合を除くと、「そういうものなのか」と思ってしまいがちです。
いい転職エージェント・悪い転職エージェントを知るためにも何人かに相談するのが有効です。
自分に合った会社・担当者が見つかる
会社にも担当にもあなたとの相性があります。
たとえば、あなたの経歴に合う求人があまりなかったり、希望する求人がなかったりするのは会社との相性です。
また、単純にコミュニケーションが取りづらい、強引な感じや消極的な感じがするといった、担当者との相性もあります。
これも会って話してみればすぐわかるものです。
AさんとBさんとデートしたらどちらがいいかは、感覚的にもわかりますよね。
求人の量と種類が増える
大手でも得意な求人、苦手な求人はあります。
たとえば、海外勤務前提の求人を大手エージェントで探したところ、ほとんど見つかりませんでした。
その後、海外求人に強いエージェントに相談したところ、たくさん紹介されるということがありました。
違う強みをもった会社に相談するのはメリットが大きいでしょう。
多様なアドバイスをもらえる
会社によっても担当者によってもアドバイスは異なります。
求人提案が得意な人も書類や面接対策に強い人もいます。
こうしたアドバイスが複数の人から得られるのは大きなメリットです。
転職エージェントを複数使うデメリット
面談に時間がかかる
在職中の活動の場合には、時間が重要です。
初回はほとんどのエージェントで面談が必須なので、なんとか時間を作る必要があります。
といっても、平日の夜に時間を作るのは仕事によっては難しいでしょう。
リクルートエージェントやWORKPORTなど土日も面談対応なエージェントもありますので、こうしたところも活用しましょう。
連絡に手間がかかる
3社、4社と面談したときにすべてと連絡を継続するのはなかなか厳しいでしょう。
実際に密に連絡を取りながら進めるのは2社程度になるかと思います。
最初に面談したときに相性がよさそうだった会社を中心にやりとりするのがポイントです。
アドバイスに混乱する
はじめての転職だったり、あなたが若かったりする場合には相反するアドバイスで混乱する可能性があります。
どんな人でも自分なりの成功パターンはあるものです。
自分である程度、判断ができないと自信を持って進められなくなる恐れがあります。
複数利用の注意点
嘘をつかず、素直に
複数でなくても当たり前ですが、嘘をつかれるのは一番困ります。
ほかのエージェントを活用しているのであれば、そちらも伝えましょう。
あなたの経歴に後々問題になりそうなことがあれば、それも伝えましょう。
あらかじめわかっていれば対策できることも、後から知ると対応が難しい場合もあります。
同じ求人に応募しない
もっともトラブルになりやすいのは、別のエージェントから同じ求人に応募するケースです。
これは、直接応募とエージェントを併用する場合も同じです。
転職エージェントはあなたの採用に対して、収益を得るビジネスです。
サポートを受ける以上、彼らのビジネスは尊重しましょう。
比べない・固執しない
転職エージェントは求職者がお金を払うものではありません。
もし面談してみて自分に合わないようであれば、距離をおきましょう。
せいぜい失うものは、時間くらいです。
「ほかのエージェントではもっとよかった」、「もっと紹介してください」というよりもほかの会社に行くほうがいいです。
もし、担当者が問題であれば担当者を変えてもらいましょう。
最大限活用する3つのポイント
違うタイプのエージェントに登録する
エージェントは総合的な求人に強い総合型と、業界・職種などの特化型があります。
最低1社ずつ、可能なら総合から2社、特化型から1社は相談したいところです。
総合型
総合型は、エージェントの質もサポート体制も安定しています。
登録して間違いのないエージェントがこちらです。
特化型
特化型は、特定領域に強いです。
自分の興味が明確に決まっているケースではこちらの方がいいです。
注意点は、自分が気づかない発見が起こりにくいことと、エージェントの質にばらつきがある点です。
カテゴリー | サービス | 特徴 |
第二新卒 | DYM就職 | 第二新卒・既卒・フリーター にも正社員の仕事紹介 |
第二新卒 | 第二新卒 AGENTneo |
20代の若手向け転職支援に強い |
ハイクラス | ビズリーチ | 高年収求人が多数。 企業・エージェント案件もあり |
ハイクラス | CAREER CARVER |
ハイクラス求人が多数。 ヘッドハンター登録多数。 |
IT・WEB | WORKPORT | IT専門から拡大し、 総合まで幅広い求人を提供。 |
ITハイエンド | TechClips エージェント |
高年収・高待遇の ITエンジニア専門エージェント。 |
ITエンジニア | レバテック キャリア |
IT・WEBのエンジニア・ デザイナー求人多数。 |
広告・PR | シンアド | 広告・PR・デジタル業界 求人に特化 |
介護 | メドフィット | 医療・介護で 最大級のエージェント。 |
看護師 | ナース人材バンク | 年間利用者10万人以上の 看護師支援 |
看護師 | ジョブメドレー | 日本最大級の 医療介護求人サービス |
薬剤師 | ファルマスタッフ | 薬剤師の求人件数が 日本最大級を誇る |
薬剤師 | 薬剤師求人.com | 10万件の薬剤師求人に 転職アドバイザーも |
会社も個人も柔軟に変える
会社にも個人にもこだわらないようにしましょう。
エージェントはたくさんあるので、可能な限り、数社を利用しましょう。
担当者を変える方法
担当者変更は大手エージェントであれば、珍しいことではありません。
具体的には、このような文章を送って担当を変えてもらいましょう。
お世話になっております。いつもご支援いただき、ありがとうございます。
○○様には大変お世話になっておりますが、ご紹介いただく案件が少し希望のものと離れているものが多い印象を受けています。
大変申し訳ありませんが、別の方にも相談させていただくことはできますでしょうか。
理由部分は、ほかのものでも大丈夫です。
「コミュニケーションが難しい」、「正直、相談がしにくい」などできる限り、失礼にならないように伝えましょう。
意欲は高く、印象はよくする
転職エージェントの人はビジネスでやっていますし、人間です。
転職がうまくいきそうな人・サポートしやすい人を優先します。
学歴・職歴・転職回数などは影響しますが、いまさら変えられません。
- 時間どおりに面談に行く
- 自分なりの希望や質問をまとめておく
- 面談のときの印象をよくする
- まめにコミュニケーションを取る
- レスを早くする
- ビジネスマナーを守る
こういったことを守って、少しでも印象をよくしておきましょう。
あなたが反対の立場だとしてスウェットで、面談に遅れて、スマホをいじりながら話を聞く人をサポートしたくないですよね?
相手も同じです。最低限できることをやっておくとチャンスが広がります。
さらに知っておきたいこと
ここでは、複数の転職エージェントを活用する方法を見てきました。
転職エージェントを活用することで、転職の成功確率は大幅に上がります。