転職エージェントはうまく活用できると、あなたの転職の力強いパートナーになります。
一方で、パートナーは誤った人を選ぶと致命的な状況にもなりかねません。
ここでは、転職エージェントに対するネガティブな批判の理由とその対処方法を見ていきます。
目次
転職エージェントのビジネスを理解する
ボランティアでもカウンセラーでもない
当たり前ですが、転職エージェントはボランティアではありません。
彼らはあくまでもビジネスとしてやっています。
彼らの仕事はあなたを満足させることではありません。
企業から成果報酬をもらっている
一部のエージェントは、求職者からお金を取ることもありますが、ほとんどは企業からの成果報酬です。
転職が成功して入社したときにはじめて、転職者の年収の20~30%の成果報酬を得るというビジネスです。
企業から多額の報酬をもらって運営されている事業です。
長期的には求職者の満足度が重要ですが、手が回らないエージェントであれば、求職者満足度は下がるでしょう。
エージェントにも優先順位がある
ビジネスなので、彼らもすべての人に同じようにサポートができません。
単純に仕事が遅い人もいますが、戦略的にあなたの優先順位を下げている可能性もあります。
たとえば、このような3人がいたらあなたはどの人を積極的にサポートするでしょうか?
- 転職意欲が高く、経歴もよく、年収が高そうなAさん
- 転職意欲がそこそこで、経歴がイマイチで、年収もそこそこのBさん
- 転職意欲は高いが、経歴と年収はイマイチなCさん
あなたがもしCさんという場合には、Aさんよりも優先順位は下がるでしょう。
イケていないのは、エージェントかもしれませんし、あなたかもしれないということを忘れないようにしましょう。
よくない会社・担当者の6パターン
そうはいっても、あきらかに仕事ができていない人はいるものです。
簡単によくあるパターンを列挙します。
- 希望していない求人ばかり勧められる
- コミュニケーションが強引
- コミュニケーションが悪い
- 言ったことを守らない
- 十分な業界の知識がない
- 付加価値がない
希望していない求人ばかり勧められる
これは個人の問題と会社の問題の両方が考えられます。
中小エージェントで起きることが多いのですが、取引している会社が少なく、紹介できるものが限られる状態です。
そもそも会社内に紹介できる求人が少なければ、個人ではどうしようもありません。
もう1つは個人の問題で、その人が内定をもらえそうだったり、選考が緩かったりする会社を紹介するパターンです。
成果報酬なので、あなたの希望よりも実績を追う人もいます。
コミュニケーションが強引
これもビジネス上の問題ですが、ある程度の押しはビジネスマンに必要です。
ちょっと希望とは違うけど、よさそうな求人を紹介したり、悩ましい求人はとりあえず受けてもらったりというのはありえます。
ただ、あまりにも強引なのは問題です。
「応募しておきますね」だったり、「これは絶対受けましょう」、「せっかく内定もらったので入社しましょう」といった強引すぎるものは要注意です。
転職は一大イベントなので、慎重に考える必要があります。
断るのが苦手な人はこういう人から距離をおいたほうがいいでしょう。
コミュニケーションが悪い
これは大手も中小もですが、担当が多すぎるのか、仕事が遅いのか、コミュニケーションが悪い人もいます。
何日も返信が返ってこなかったり、ほとんど連絡がなかったりというパターンです。
あなたの優先順位が低い場合には、よりマッチした人に担当を変更するという手段もあります。
言ったことを守らない
コミュニケーション同様に、こちらも多いです。
忙殺されているせいか、やるといったことをやらない人は珍しくありません。
そういうものだと割り切るのも1つですが、ほかの人に相談するほうがいいでしょう。
十分な業界知識がない
業界知識が少ない人もいます。
エンジニア専門のエージェントなのに、プログラミングの知識がほとんどないこともあります。
ひどい場合には、転職の知識もイマイチな人がいます。
こうした人からは間違ったアドバイスを受けたり、イケていない紹介文を書かれて落ちてしまったりするリスクがあります。
付加価値がない
社内のデータベースにアクセスできること以外に付加価値がない人もいます。
伝書鳩にしかなっておらず、「この人が間にいる意味はなんだろう」と思ったこともあります。
ほかのパターンよりはマシですが、ほかのエージェントと併用するのが無難でしょう。
たった3つの解決方法
イケていない人にはどう対抗すべきなのでしょうか?
大きく3つの手段があります。
割り切って耐える
邪魔になるほどではないという場合には、そのまま活用する方法もあります。
選考対策や交渉には期待できないけど、求人だけは紹介してくれるという場合には、求人だけを期待するのもいいでしょう。
担当者を変える
会社には問題がなく、個人に問題がありそうな場合には、担当変更という手があります。
大手の場合には使えますが、中小エージェントであれば、同じことになりかねません。
具体的には、このような文章を送って担当を変えてもらいましょう。
お世話になっております。いつもご支援いただき、ありがとうございます。
○○様には大変お世話になっておりますが、ご紹介いただく案件が少し希望のものと離れているものが多い印象を受けています。
大変申し訳ありませんが、別の方にも相談させていただくことはできますでしょうか。
理由部分は、ほかのものでも大丈夫です。
「コミュニケーションが難しい」、「相談がしにくい」、「合わない」などでも大丈夫です。
ほかの会社にも相談する
転職エージェント活用では複数の会社を活用することは一般的です。
エージェントの質やサポート方法に関しては、大手エージェントが無難です。
大手の場合にはCMに多大なプロモーションをかけたり、WEBサイトを充実させたり、ブランディングには注力しています。
強引な手法や質の低いサービスで悪い評判が広まることは避けたいと考えています。
一般的には大手エージェントの方が、担当者の質も高いです。
パソナキャリア、doda
、
リクルートエージェントなど大手エージェントに相談しましょう。