年収470万・手取り360万の生活!税金・貯金・家賃に車・住宅ローンから結婚・仕事

年収470万円というと一人暮らし、二人暮らしに十分でしょう。

浪費をしなければ、子供も育てられますが、車や住宅も含めてお金に関して考えることも多いかと思います。

ここでは、年収470万の生活を税金や貯金などのお金事情から結婚や仕事を中心に見ていきます。

額面年収470万円の手取り金額

手取り年収・手取り月収はいくらか?

年収470万円でもそのままの金額が手に入るわけではありません。

年収は額面ともいわれる総支給額ですが、ここから

  • 税金(所得税、住民税など)
  • 社会保険料(健康保険、年金保険、雇用保険、介護保険)

が引かれます。

年収470万円の手取り金額は以下のようになります。

  • 年収で約360万円
  • 月収で約30万円

所得税、住民税、社会保険料はいくらか?

年収470万円に対する具体的な税金や社会保険などの内訳を計算したものがこちらです。

単身世帯、東京の協会けんぽ、40歳未満というようないくつかの前提をおいていますので、人によって違います。

  月収 年収
額面 39.2 470.0
社会
保険
厚生年金
保険料
3.5 41.7
健康
保険料
1.9 22.6
雇用
保険料
0.1 1.4
介護
保険料
0.0 0.0
税金 住民税 2.5 29.4
所得税額 1.0 12.3
手取り 30.1 361.2

年金保険料、住民税、健康保険料などの負担が大きくなっています。

実際には手取りはもう少し多くなるかと思いますが、計算方法の詳細など興味がある方はこちらもどうぞ。

年収470万円の割合・年齢は?

年収470万円は男性・女性で高い?

国税庁のデータより計算すると年収500万円以上は、

  • 男性で41.2%
  • 女性で10.7%
  • 全体で28.6%

男性・女性・全体のすべてにおいて高いほうだとわかります。

出典:民間給与実態統計調査 – 国税庁より作成

年収470万円は20代・30代・40代で高い?

年収500万円程度だとすると年齢との関係性はどうなっているのでしょうか。

国税庁とdodaが年齢別の平均年収データを調査しているため、そちらをご紹介します

国税庁のデータ

国税庁のデータは、結婚や出産に伴って女性が働き方を変えたもの(パートなど)も含むため、平均が下がる傾向にあります。

男性で見ると30代後半ですが、全体で見ると40代後半の年収水準です。

  30代後半
(35~39)
40代前半
(40~44)
40代後半
(45~49)
男性 512 563 633
女性 300 392 299
全体 433 460 494

出典:民間給与実態統計調査 – 国税庁より作成

dodaの平均年収データ

dodaの場合には正社員限定でフルタイム中心なのでやや高めに出ます。

男性の場合には35歳前後、全体で見ると40歳近くになります。

30代前半までで年収500万円の人は高いといえるでしょう。

年齢 35歳 36歳 37歳 38歳 39歳
男性 502 513 520 527 545
女性 390 393 401 393 396
全体 468 475 483 485 501

年収470万円の平均貯金額と家賃相場

年収470万円の平均預貯金・金融資産額

預貯金額とそれ以外も含めた金融資産の2つを見ていきます。

年収帯によっても違いますが、500万円をちょうど間くらいとすると、

  • 金融資産では一人あたり200~300万円以上
  • 単身世帯の平均で1,000万円超え

となっています。

世帯
種別
単身
世帯
2人以上
世帯
年収帯 300~
500万円
500~
750万円
300~
500万円
500~
750万円
平均
預貯金
388 981 586 596
平均
金融
資産
789 2,156 1,027 1,138
金融
資産
中央値
154 869 400 520

手取り年収からの貯蓄率

年収をどれくらい貯金・貯蓄に回して貯めているのかも見ておきましょう。

単身世帯のほうが支出が少ない分、貯蓄比率も多いようです。

  • 単身世帯では20%で4万円前後
  • 2人以上世帯では10%で2万円前後

の貯蓄をしているようです。

  単身世帯 2人以上
世帯
世帯種別 300~
500万円
500~
750万円
300~
500万円
500~
750万円
平均 17 22 7 11
貯蓄していない 19.7 8.8 35.2 16.5
~10% 13.9 10.5 23 28.4
10~20% 26 28.7 23.9 30.9
20~30% 17 18.1 8.2 11.7
30%~ 23.5 33.9 4.1 8.3

出典:『家計の金融行動に関する世論調査』 金融広報中央委員会

年収470万円の家賃相場

上で見たように年収470万円の手取り月収は30万円前後です。

家賃は手取りの3割程度に収めたいところなので、多くても9万円程度に収めましょう。

とくに、夫婦や子供がいる家庭ではいかに家賃を抑えるかが重要になります。

年収470万円の生活レベル・家計簿事情

実際に項目ごとに生活費の内訳についても見ていきます。

独身、2人暮らし、3人家族、4人家族の順番で見ます。

一人暮らし・実家暮らしの生活費・家計簿

簡単なシミュレーションをすると、このようになります。

収入 給料 30万円
固定費 家賃 9万円
通信費 1万円
光熱水費 1万円
変動費 食費 5万円
交際費 3万円
趣味 2万円
服・日用品など 3万円
貯金 6万円

家賃は9万円程度であれば問題なさそうです。

趣味がある人は趣味にも使えますし、交際費や食費に回しても十分に貯金できる範囲です。

とくに趣味がないという方は、Pairswithなどのマッチングアプリもおすすめです。

気がついたらどんどん時間は経っていきます。時間に余裕があるうちに動いておいた方がいいです。

二人暮らし・夫婦の生活費・家計簿

2人暮らしの場合でもぜいたくをしなければ、十分貯金は可能です。

収入 給料 30万円
固定費 家賃 8万円
通信費 1.5万円
光熱水費 1.5万円
保険 1万円
変動費 食費 6万円
交際費 2万円
趣味 2万円
服・日用品など 2万円
貯金 6万円

しっかり貯金をしておいて、子供や老後に備えておくのも重要です。

「ちょっと、使いすぎてるかな…」と思う方はマネーフォワードなどの家計簿アプリを使いましょう。

やりすぎは注意ですが、レシートをカメラで撮るだけですし、お金を使うたびに意識するようになるので、出費は減ります。

子供1人・2人・3人以上の生活費・家計簿

収入 給料 30万円
固定費 家賃 8万円
通信費 1.5万円
光熱水費 2万円
保険 1.5万円
変動費 食費 6万円
交際費 2万円
教育費 2万円
趣味 2万円
服・日用品など 2万円
貯金 3万円

3人家族、4人家族になると、子供の出費がどんどん増えます。教育費も公立だからといって一切お金がかからないわけではありません。

大学に行かせるとしたら国立でも250万円程度、私立なら500万円程度かかります。

私立であれば、毎月5万円の貯金でも500万円貯めるには8年、2人分であれば、16年かかります。

もちろん、子供2人以上も不可能ではないですが、自分がどれくらい節約に耐えられるかを考えたほうがいいです。

年収470万円のマイホーム・住宅ローン事情

ローンは可能か不可能かでいうと、金額によっては可能です。

ローンはただの借金で、2,000万円を借りると返済額は金利・期間によっては3,000万円近くになります。

個人的にはかなり無謀だと思いますが、どうしても購入したい場合には頭金や金額を考えましょう。

借入金は年収の5倍までといわれることもありますが、かなりギリギリになるため、気をつけてください。

年収470万円の車・ローン事情

車に関しては住宅ほど厳しくはありません。維持費と購入費をあわせて考えましょう。

車は維持費(税金、保険、ガソリン、駐車場)だけでも1~2万円かかります。

購入もローンにした場合には、金利もありますし、月々の生活費をさらに圧迫します。

年収470万円の結婚・婚活は?

上で見たように、夫婦だけで暮らす分には問題ありませんが、子供に住宅、車となると注意が必要です。

子供が欲しい場合には、ぜいたくは難しいことを知っておきましょう。

共働きや副業を含めた収入を上げる方法や節約方法を考える必要があります。

参考までに年収別、年齢別の結婚事情のデータも紹介します。

20代・30代の年収ごとの婚姻・交際状況

国土交通省で、年収別の婚姻・交際状況に関しての調査があります。

年収が上がるほど、結婚している比率が上がっています。

200~
300万円
300~
400万円
500~
600万円
既婚 14.6 26 36.3
未婚
恋人あり
31.2 29 20.8
未婚
恋人なし
32.4 29.3 33.2
未婚
交際経験なし
21.8 15.7 9.7

出典:国土交通省 国土交通白書

年齢別の結婚率

国勢調査では、年齢別の結婚率が調査されています。

女性も男性も30代前後で半数程度が結婚し、その後も結婚している比率はどんどん上がっていきます。

年齢 結婚率 男性 女性
20歳 5.5% 5.4% 5.7%
25歳 23.1% 19.7% 26.7%
30歳 53.7% 48.0% 59.6%
35歳 68.6% 63.3% 74.0%
40歳 74.7% 69.7% 79.9%

出典:国勢調査

年収470万円の仕事・年収を増やす方法

投資・ふるさと納税よりも仕事

年収500万円前後の場合には、投資やふるさと納税で得られる金額よりも仕事で得られる金額の方が大きいです。

一番、効果的なのは収入の高い仕事に就くことです。

利益率の高い業界で働いたり、スキル・経験が増えていく仕事をしたりすることで上げられる余地が大きいです。

転職をして増やす

今の会社での昇給が難しければ、転職の選択肢は有力です。

会社選びさえ間違えなえれば、年収を100万円以上増やすのは難しくありません。

問題は自分の経験に合っていて、かつ年収の高い仕事を見つけることです。

プロに相談する

もっとも確実なのは転職エージェントに相談して、年収が上がりそうな求人を紹介してもらうことです。

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25歳、30歳、35歳、40歳といったタイミングで選択肢はがくっと減っていきます。

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さらに知っておきたいこと

ここでは、年収470万円の生活実態をご紹介しました。

お金だけが重要なわけではありませんが、少し収入が増えるだけで、キャリアの選択肢は格段に増えます。

ほかにも年収やキャリアに関するコンテンツがあります。

年齢別のキャリアを知りたい方はこちらもどうぞ。

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