SEO対策をしたいと漠然と思い、検索をして会社を調べるのは自然なようですが、非常に危険です。
最近ではだいぶ減りましたが、SEOに関しては悪質な業者がたくさんあり、高額な費用だけが発生したり、Googleから逆にペナルティを受けてしまった例も多数発生していました。
ここでは、SEO対策の費用相場や会社の選び方をSEO対策の一般的な手法や注意点とあわせてご紹介します。
目次
SEO対策とは?
SEOはSearch Engine Optimizationで、検索エンジンの最適化を指します。Googleの検索で上位に表示してアクセスを集める方法です。
たとえば、あなたが不動産の会社を横浜でやっていたとして、「横浜 不動産」といった検索キーワードや「横浜 中古マンション」というキーワードで上位表示をする方法です。
日本の検索エンジンはほぼGoogleのアルゴリズムが使われているので、Googleの対策でもあります。
詳しく知りたい方はこちらも:【2万字】SEO対策の方法とは?検索順位チェック・ツール・キーワードも
SEO対策の業務内容別の費用相場
SEO対策といっても多岐に渡ります。かなりざっくりしたものですが、肌感がない方はこちらを参考にしてください。
サイト制作からまるっと依頼すると平気で100万円~などということもあるので、あくまでも目安です。
丸投げすると高いですし、やろうと思えば全部内製も可能です。簡単にそれぞれを補足していきます。
費用体系 | 業務内容 | 費用 |
作りきり | サイト制作 | WordPressベースでシンプルなもの 個人:10万~ 法人:20万~ |
コンテンツ制作 | 個人:1記事2,000円~ 法人:1記事1万円~ |
|
月額 | SEO設計、内部対策、データ分析など | 個人:5万~/月 法人:10万~/月 |
成果報酬 | コンテンツ制作 外部リンク |
法人:1キーワード1.5万円~など |
費用体系の違いと注意
作り切り
サイトやコンテンツの制作によって、費用が発生するものは比較的わかりやすいかと思います。
大手のSEO会社では、サイト制作やコンテンツ制作や分析などがすべてセットになって数十万などということも多いです。
- メリット:費用が明確
- デメリット:成果が出るとは限らない
- ポイント:自分たちでちゃんと成果が出るように考える必要がある
月額
月額の運用型のパターンもあります。業務内容は会社によって大きく異なるため、注意が必要です。
個人的にはこの体系がもっともおすすめです。SEOは結果が出るまでの時間が長く、さらにやってみないとわからないことも多いです。
月額でやっていく方法と相性がいいですが、問題は会社によってクオリティがばらばらということです。
数字を見ながら改善をしたり、データ分析をしたりするのが中心のケースもあれば、コンテンツ制作などを含む場合もあります。
- メリット:PDCAが回せる
- デメリット:成果が出るとは限らない
- ポイント:いい会社を選ぶこと
成果報酬
もっとも注意が必要なのは、このパターンです。結論からいうと、避けたほうがいいです。成果報酬は一見、フェアに見えますが、実はそうではありません。このようなリスクがあります。
- 検索順位が上がりやすいものだけ対応される
- そもそも検索順位は一定ではない
- 外部リンクなどリスクが高い方法で行われる可能性がある
成果報酬自体に問題はないのですが、その運用が難しく、あまりおすすめできません。
もう1つ非常に重要な点は多くの場合、成果報酬は外部リンクによる対策とセットになります。
これは、要はいろいろなサイトから自作自演のリンクを張って、順位を上げる手法です。
実は以前はかなり有効だったのですが、グーグルのアルゴリズムが優秀になったため、意味がないだけではなくペナルティを受けてしまう可能性があります。
詳しくない人でも一見、フェアと思われるため、使われがちですが、この料金体系の会社には注意が必要です。
業務内容の違いと注意
費用体系 | 業務内容 | 費用 |
作りきり | サイト制作 | WordPressベースでシンプルなもの 個人:10万~ 法人:20万~ |
コンテンツ制作 | 個人:1記事2,000円~ 法人:1記事1万円~ |
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月額 | SEO設計、内部対策、データ分析など | 個人:5万~ 法人:10万~ |
成果報酬 | コンテンツ制作 外部リンク |
法人:1キーワード1.5万円~など |
SEO施策はおもに3種類あります。SEO対策に多少でも知識がある方はコンテンツの重要性について聞いたことがあると思います。
- 外部対策(外部サイトからのリンク)
- 内部対策(サイト内部のリンクやタイトル・見出しなどのタグ)
- コンテンツ(おもに記事などのコンテンツ制作)
それぞれ簡単に見ていきます。
外部対策
もっとも危険な対策方法です。外部対策はサイトの外部からリンクを張られるようにすることで、サイトやページの評価を上げる方法です。
これ自体は問題ないのですが、自作自演のリンクに関しては、上で見たようにペナルティの対象となります。
本来的にはオリジナルなコンテンツを作り、シェアをされたり、上位表示をさせることで自然な(作為的でない)リンクを獲得するのですが、いわゆるSEO業者の多くがこの方法を行っています。
まっとうな方法でやろうとすると、相当大変な施策です。
内部対策
内部対策は、設計も重要です。サイトの構造やタグなどが重要になるために最初に間違ってしまっていると後から直すのが大変なこともあります。
カテゴリーの設計やサイト内の内部リンクの貼り方などすでに運営しているサイトでも可能なことはいろいろとありますが、可能なら最初からちゃんとしているものを使ったほうがいいです。
サイト制作などは依頼してもいいですが、Wordpressのものでも構いません。外注する場合には、最低価格として、個人10万円、法人20万円と書きましたが、法人の場合で100万円を超えることも珍しくありません。
自作する場合:【厳選3つ】シンプル・SEOに強い・おすすめ無料・有料WPテーマ
コンテンツ制作
コンテンツ制作の外注は非常によく行われています。これがもっともシンプルでしょう。
クラウドソーシングなどで依頼する場合には文字単価が1円くらいでそこそこのものが書けます。2,000文字だとすると、1記事2,000円となります。
会社に依頼すると、相手にもよりますが、少なくとも5,000円~3万円くらいはかかるでしょう。
昔、DeNAで大問題になりましたが、キュレーションサイトでは文字数が多いものを量産してアクセスを上げるような方法が使われていました。
前よりはやりにくくなりましたが、一定の質をキープして大量に制作する手法はいまだに有効です。
具体的な会社は?
自分で依頼した会社があるわけではないので、ここでは自分が知る限り、ある程度信頼ができそうなところをいくつか挙げます。
全般
ナイル株式会社:
もともとヴォラーレという名前でSEOのコンサルティングを行っています。
株式会社ベーシック:
ferretというメディアを運営しています。オウンドメディアの制作を請けているようです。
https://ferret-one.com/cp/owned-media-consulting
株式会社アイレップ:
オンライン広告の代理店として有名です。価格が高いイメージがあります。
https://www.irep.co.jp/service
コンテンツ制作
いろいろな会社がありますが、結局クラウドソーシングに外注する会社もあります。最初からクラウドソーシングの会社に依頼したほうが早いと思います。
ランサーズ株式会社
クラウドソーシングの老舗。コンテンツ制作には強い。
クラウドワークス株式会社
上場しているクラウドソーシングの会社。サイト制作も強い。
SEO対策の会社の選び方は?
選び方は非常に難しいのですが、気をつけてほしいことを列挙します。
- 最低限の知識をつけること
- 大手だから安心なわけではない
- 電話営業、成果報酬、自信満々は危険
- 可能なら知り合いから
最低限の知識
付け焼き刃の知識が役に立つかというのはありますが、魔法の方法はないことや簡単に上げる方法はリスクがあることを知りましょう。
自分が2日かけて書いた記事がありますので、せめてこれだけでも読んでください。
参考:【2万字】SEO対策の方法とは?検索順位チェック・ツール・キーワードも
大手も安心ではない
失敗例ですが、このようなものもあります。大手だから安心というのは少なくともSEOでは当てはまりません。
参考(外部サイト):SEO業者に35万円払ったが、最悪な結果となったのでブログをはじめました。
電話営業、成果報酬、自信満々は危険
相手からアプローチされたものは危険です。また、成果報酬は危険です。自信満々も危険です。
SEOはGoogleのプラットフォーム上で行われるものなので、確実なことはありません。このうちどれかに当てはまる場合には危険度が高いです。
可能なら知り合いから
都合よくそんな知り合いはいないと思われるかもしれませんが、これがもっとも確実です。詳しそうな知り合いにぜひ聞いてみましょう。
さらに知っておきたいこと
SEO対策は外注することも多いですが、やはり最低限の知識を持っておくことが非常に重要です。
SEOは時間がかかりますし、PDCAも重要です。すぐに成果を求めずにするのも大事でしょう。
よければ、こちらも一生懸命書いたのでぜひ参考にしてください。
参考:【2万字】SEO対策の方法とは?検索順位チェック・ツール・キーワードも
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