ブラック企業の対策ってできるものなの?
正直、速やかに逃げるのが最善の場合も多いんだよね
ブラック企業という言葉が話題になってから、しばらく経っています。
それでも問題のある企業は未だに多く、次から次へとパワハラなどの問題行動が取り上げられています。
その一方で、自分がそのような状況に置かれたときの対応は、そこまで話題になりません。
ここでは、実際にブラック企業に働いているときにどのような対策ができるか、入社しないための方法まで見ていきます。
目次
ブラック企業とは?
ブラック企業とは一般的に「労働者を使い捨てにするような企業」を指します。
労働者からすると働くのを避けたいタイプの企業です。
反対に離職率が低かったり、待遇が良かったりする会社をホワイト企業と呼ぶこともあります。
厚生労働省によるブラック企業の特徴
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
一般的なブラック企業
非常に明確な定義はありませんが、以下のような特徴がある企業をさして使われます。
- 賃金や残業代未払いなどの問題がある
- パワハラ、セクハラなどの問題がある
- ノルマが厳しい
- 離職率が異常に高い
- 業務に対する待遇が悪い
こうした企業をいかに避けていくかが、楽しく働いていけるかのポイントの1つです。
ブラック企業への対策
ブラック企業への対策は、大きく3つの方法があります。
- 社内で解決する
- 社外の人に相談する
- 転職する
1.社内で解決する
会社全体がブラックの場合には、どうしようもありません。
ただ、部署や職種によって程度の差があるということもあります。
たとえば、営業の職種だけがブラックであったり、特定の部署だけがブラックだったりということもあります。
このような場合には、社内で解決できる可能性があります。
社内で相談する
社内にいる話のわかるまともな人に相談しましょう。
上司の上司、役員、社長、人事などが一般的です。
一定規模以上の会社やマネジメントがしっかり機能している会社であれば、対処してもらえます。
- 上司を変更する
- 部署を異動する
- 職種を変更する
自分の場合にも当時、上司の上司や社長に相談して異動をしたことが合計3回あります。
この時点で対処ができない場合には、以下の2つのどちらかの選択肢を取ることになります。
- 社外の人に相談するか
- その会社を離れるか
2.社外の人に相談する
社内で解決できない場合には社外に相談しましょう。
コスパが悪いかもしれない
どんな状態でも泣き寝入りした方がいいというわけではありません。
ただ、理解しておきたいのは、社外の人への相談はなかなか大変だということです。
たとえば、社内でのパワハラがあったとしても慰謝料は一般的には100万円以下で、数十万円が多いです。
証拠集めも重要で、証拠次第では訴えることが難しい場合もあります。
明確な暴力、賃金未払い、病気による退職などで100万円以上が期待できる場合であれば、考慮の余地はあります。
それ以下では手間ばかりがかかり、労力の割にはあまり報われないという状況です。
証拠集めが重要
社外で解決する場合には大事になるのが証拠です。
会社側での問題に関して、映像や録画のデータがあると有力な証拠となります。
証拠の例はこのようなものです。
- 映像
- 録音データ
- 日記
- 診断書
- タイムカード
- メール、チャット
徹底的に対応するなら弁護士に相談
社外の相談窓口はいくつかあります。
- 労働局
- 労働基準監督署
- 弁護士
- 警察
この中で弁護士がもっとも柔軟に対応できます。
労働局は相談を受け、アドバイスをしてくれますが、具体的な解決のアクションは取れません。
労働基準監督署も明確な法律違反がない場合には、柔軟に対応ができません。
警察は刑事事件のみです。
弁護士は、精神的な苦痛の慰謝料請求など、曖昧な部分があるものにも対応可能です。
相談や着手金が無料のところもあるので、相談してみましょう。
4.転職をする
社内で解決できなさそうなときには転職をしましょう。
ブラック企業を変えるのは非常に大変ですが、転職をするのはそこまで難しくありません。
限界なときは、逃げるのが最優先
大前提として、精神的・肉体的に追い込まれてしまっている場合には、すぐに退職して大丈夫です。
無理をしてしまった結果、状態が悪くなり、長期的に離職してしまうのを避けましょう。
退職代行サービス
もう会社とやり取りすらしたくないという場合には、退職代行サービスを活用しましょう。
あなたの代わりに連絡して退職できます。
弁護士対応サービスの場合には、残業代未払いや慰謝料請求にも対応できます。
- 退職代行サービス:SARABA
- 弁護士対応サービス:汐留パートナーズ法律事務所
在職中の転職活動が基本
もし、「今すぐに逃げ出したい」というレベルでなければ、在職中に転職活動をするのが基本です。
お金をもらいながら活動できるので、お金を心配して焦る心配もありません。
ベストな転職先を決めてから転職できるので、納得できるまで活動することができます。
おすすめは転職エージェントに相談することです。
自分がブラック企業から転職したときにも活用しました。
どうしても、焦りや不安の気持ちが強くなってしまいがちなので、冷静に第三者のアドバイスをもらうことが大事です。
大手の転職エージェントであれば、ブラック企業にまた転職するというのも避けやすいです。
求人数やサポートの観点からおすすめできる転職エージェントはこの2つです。
そもそもブラック企業に入社しないために
ブラック企業への一番の対策はそもそも入社しないことです。
簡単にできるおすすめの方法は2つです。
1.口コミサイトをチェックする
もっとも簡単なのは、口コミサイトをチェックすることです。
過去に所属していた人や、今も働いている人の口コミがあるので、有効です。
サクラっぽいものもありますが、いくつか見ていけば信頼できるものとそうでないものもわかるかと思います。
ただ、比較的新しい会社や中小企業は十分な口コミが見つからないものもあります。
2.転職エージェントに相談する
もう1つは転職エージェントの活用です。
彼らは実際に、転職が成功して入社したときに収益を得ます。
ただし、短期で離職してしまうと返金や変わりの人の採用をする必要があります。
まともな転職エージェントであれば、離職率の高いブラック企業に人を紹介しません。
また、懸念がある場合にはちゃんと確認すれば、企業の内情についても教えてくれます。
とくに大手であれば、以下の2社は安心して相談できますので活用しましょう。
- 求人数が多く、サポートにも強い:doda
- 業界最大級の転職エージェント:リクルートエージェント
ブラック企業の見分け方については、重要なので他の記事でも紹介しています。
さらに知っておきたいこと
ここでは、ブラック企業への対処を見てきました。
パワハラ上司が変わるのは難しいので、速やかにその場を離れるというのが基本的にはおすすめです。
社内で解決できるのであればいいですし、無理なら早めに会社から退散しましょう。
転職関連のサービスも充実してきています。
周りのサポートやサービスを活用していきましょう。
ほかにもキャリアや転職に関するコンテンツがあります。こちらも合わせてどうぞ。