ドラゴン桜という漫画があります。
一般的には東大に受からなそうな偏差値の学生が東大を目指すというものです。
自分の考え方を変えたり、周りから反対されたり、バカにされたりしながら東大を目指していくストーリーは面白く、ドラマにもなりました。
そんなドラゴン桜を真似て、ドラゴン堀江という企画が立ち上がりました。
ドラゴン堀江
東大を中退したホリエモンが、「東大なんて簡単に受かる」と豪語し、売れていない芸能人を東大に受からせるという企画でした。
- 芸能界で売れていない、芸人2人とグラドル1人とホリエモン
- 学力はMARCHを卒業した2名と早稲田を中退している1人
- 準備期間は半年
ドラゴン桜とは違い、ある程度の学力がある人を選んでいるものの、半年で東大を目指すという非常に高いハードルがあります。
結果
結果は、芸人1人とグラドルの2人がセンター試験で足切り、もう1人の芸人とホリエモンが2次試験で不合格となりました。
やっぱり落ちたかという声もあれば、センター試験を突破しただけでもすごいという意見までさまざまです。
東大合格はどれくらい大変なのか?
自分は文系なので、文系を前提に話していきます。
科目数の違い
難関大学というと、東大や京大、早稲田や慶応などが浮かぶかもしれません。
まず、国立大学と私立大学では圧倒的に科目数が違います。
私立大学は三科目
私立大学は三科目が標準的です。
自分が現役のときには、英語や社会ばかり勉強している人たちがたくさんいました。
- 国語
- 英語
- 社会1科目(日本史・世界史・地理から1つ)
国立大学は七科目
国立大学はセンター試験の時点で、倍以上の科目数が必要です。
- 国語
- 英語
- 数学(ⅠA・ⅡB)
- 社会二科目(世界史・日本史・地理、政経・倫理・現代社会)
- 理科(生物・化学・物理)
その上で、東大の場合には2次試験で以下の科目があります。
- 国語
- 英語
- 数学
- 社会二科目(世界史・日本史・地理)
もちろん、問題の難易度は大学にもよりますし、私立のほうが簡単だとも限りません。
それでも、社会一科目の私立に対し、社会二科目+数学まである東大では必要な勉強量がまったく違います。
だから私立で受かることと、国立で受かることは科目数からしても、まったく難易度が違うといえます。
浪人で東大クラスに入ったときの話
自分の場合には、浪人したときに予備校の東大クラスというところに入りました。
現役のときも東大を目指していませんでしたし、こだわりもありませんでした。
「せっかく浪人するなら東大を目指してみるか」くらいの気持ちでした。
そのときに、「ああ、東大はもう一段階レベルが違うな」と思ったのを感じながら、この記事を書こうと思いました。
周りのレベルがすごい
自分がいた予備校ではいわゆる中高一貫の有名私立校の人がたくさんいました。
栄光、開成、聖光といった人たちで、浪人した時点でも圧倒的に賢いような人たちです。
「東大以外への合格は失敗」、「早慶は恥ずかしくていけない」といった独自の価値観を持っている人たちもいました。
当然、自分のように浪人してから新しい科目を勉強するわけでなく、もともと勉強をひたすらしてきた人たちです。
ちなみに、浪人が決定すると、代ゼミの無料受講券がもらえたらしいです。
社会もう一科目がきつい
自分の場合には、世界史をもともと勉強していましたが、社会科目は苦手でした。
ここにさらに地理が加わると地獄です。
もともと社会科目があまり好きではなかったので、もう一科目やるのは非常に大変でした。
浪人しても受からない人が大半
東大に限らずですが、浪人は成功確率が低いです。
もともとの志望校にすら受からない人が多く、成功は10%~20%といわれています。
東大クラスは1つだけでしたが、早慶クラスは確か4クラスくらいありました。
学力に応じて分けられますが、その中の一番上のクラスでも早慶への合格率が20%程度と聞いて、大変さを思い知りました。
東大はムズい
東大模試のようなものも受けましたが、一番判定がいいときでもC判定かD判定でした。
もともと社会一科目以外はすべてやっていた自分が約1年勉強しても、「全然足りないな」と思った経験から東大はやっぱり難しいなという思いになりました。
とくに文系科目は最低限の勉強量がある程度必要なので、準備期間がそれなりにないときついと思います。
僕は東大を受けなかった
国立大学は私立と違い、前期と後期しか受けられません。
自分は結局、東大を受けませんでした。
秋くらいには、もともとの志望校を受けることにしました。
無事に志望校も早慶も受かったので、自分の中では浪人は勉強面ではうまくいきました。
いい経験でしたが、数週間から、数ヶ月ほど人と会話しない期間もあったので、またやりたいとは決して思いません。
逆転できるのは早慶まで
偏差値〇〇から1年で合格というレベルが可能なのは、早慶がギリギリだと思います。
理由はいくつかあります。
- 科目数が少ない
- 科目数や受験方法が選択できる(AO入試、小論文など)
- たくさんの学部を受けられる
絶対的な勉強量が少なくても受かりやすいことや、自分が得意な科目だけを受けたり、数を打てたりするからです。
単純に合格率が20%でも5つ受ければ、67%の確率で少なくとも1つに受かります。
合格率が30%でも5つ受ければ、83%の確率で少なくとも1つに受かります。
実現可能性やコスパを考えると、早慶のほうがはるかにいいというのが個人的な考えです。
ビリギャルは慶応
ちなみに、実話をベースにして映画化までされたビリギャルは慶応義塾大学でした。
慶応のsfc(湘南藤沢キャンパス)という少し変わった教育方針を持っているところです。
1年で慶応でもめちゃめちゃすごいと思います。
学歴は20代まで
多くの場合、もっとも学歴が関係するのは、新卒のときです。
それ以降の場合には、どちらかというと、職歴が重要になります。
20代は確かにポテンシャルも見られるので、第二新卒として20代前半まででしょう。
学歴が重要なコンサル転職などでも20代後半までが限界でしょう。
それ以降は、情報系の博士などを除くと、学歴がいくらあってもあまり関係ありません。
それまでのスキルや経験が重点的に見られます。
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